「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山前日 その1」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山前日 その2」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山1日目 その1」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山1日目 その2」
の続きです。
10時のシャトルバスで、『水ケ塚駐車場』を出発し、富士山へ向かう旦那と娘。
この時点では、かなり良い天気だった。
私はここで、2人にバイバイし、気ままな自由時間(笑)
ただ、途中から富士山に雲がかかり、ちょっとお天気が心配。
何度も富士山を見上げ、Twitterで現地の状態を検索していた。
旦那と娘が、富士宮口5合目に着いた時点では、もうかなり霧がでていたようだ。
富士宮ルートから宝永山を抜ける途中までは、多少寒かったようだが、娘もご機嫌で歩く。
このまま行けば、特に問題なかったと思われる。
だが、ここから天気が悪化する。
そして・・暴風雨
宝永山の途中でちょっと休憩した後、御殿場口に向けて、登っていると雨が降ってきた。
旦那も雨が降った時の対策はしていたので、ゆえにスパッツとレンタルで借りた上下のレインウェアを履かせ、旦那も雨用のウェアを着る。
最初は、それでも問題なかったらしい。
だけど、だんだんと気温も下がってきて、更に雨にヒョウが混じってきたようだ。
ゆえが言うには、
「うしろからトントンとされたから、ふりかえったら、ヒョウがふってきたの。」
「ヒョウがいたかったの。」
とのこと。
更に、暴風雨。
旦那でも飛ばされそうなぐらいの風が吹いていたそうだ。
雲海荘のおばちゃんが言った『馬の背は無理だよ』というのは、正解だったようだ。
とはいえ、ここまで来たら、もう引き返すより進んだ方が良いと判断した旦那。
そのまま進む。
9時のバスに乗れなかったのが、ここで響いてきたか・・
あと1時間早ければだいぶ違ったんだろうな~
写真を撮るために張り切ってカメラを持って行っていた旦那だったが、さすがに余裕がなく、この後、16時過ぎに日ノ出館(休業中)に到着するまで、撮った写真はこの1枚のみ。
14時半頃に撮った写真らしい。
日ノ出館(休業中)で休憩
最初は、なんとか頑張っていたゆえだが、雨と風と寒さで、途中から泣き出し、日ノ出館(休業中)に着いた時は、
「ここでやすめないの~!」
と、大泣きだったらしい。
日ノ出館は、休業中だったので、当然中には入れない。
休業中の日ノ出館。
それでも建物の陰で、風よけにはなるので、ここでちょっと休憩して、暖かいものを飲ませる。
見ているだけで、寒そうだし・・ちょっと可哀そう。
わらじ館に飛び込む
白湯を飲ませたけど、あまり回復しなかったらしく、すぐ近くのわらじ館に飛び込んで暖を取らせてもらったようだ。
泊まる予定の砂走館まで、後100メートルぐらいだったらしいが、もう持たないと判断したらしい。
ゆえは、レインウェアを着ているとはいえ、外側は、ずぶぬれで低体温症寸前だったらしい。
もう・・・何してんの!
大丈夫だったから良かったものの、無理させたらダメって言ったやん!
ちなみに旦那は、山小屋のおばちゃんに散々怒られたらしい。
「こんな小さい子連れてダメでしょう!おばちゃん泣けてくるわ!」
と、旦那を叱りながら、ゆえを介抱してくれたようだ。
・・・大変、ご迷惑をおかけしました・・
わらじ館で休憩しているゆえ。
わらじ館のおじさんにウィンドブレーカーを貸してもらったそうです。
ある程度ゆえが回復してから、旦那は、一旦、ここに荷物を置かせてもらい、旦那がゆえを抱っこして砂走館に連れて行ったらしい。
ここから、100メートルぐらいだしね。
ようやく砂走館に到着
わらじ館から砂走館には、旦那の足で、10分かからないぐらいで着いたらしい。
この時に、私に電話をしたようだ。
電話で言っていた『荷物を取りに行ってくるから』というのは、『わらじ館まで戻って、荷物を取りに行ってくる』ということだったようだ。
この時に、借りたウィンドブレーカーも返したと思われる。
まさか、そういう意味だったとは・・
私は、荷物を玄関に置いているとかそういうレベルだと思っていた。
そりゃゆえを抱えて砂走館に着いたんじゃゼイゼイ言っているはずだし、荷物わらじ館に置きっぱなしなら、なんか焦っている感じだったのも納得だ。
・・・お疲れさまでした。
ゆえは、ここで、お茶を飲んで、ようやく落ち着いたようだ。
ゆえも、お疲れさまでした。
本当、大変だったね。
1人を嫌がるゆえも、さすがに旦那が荷物を取りに行っている間、大人しく待っていたらしい。
今日は、もう、外に出たくないよね。
砂走館はこんな感じだったようです。
他のお客さんもいたけど、数は少なかったみたい。
いかにも、山小屋って感じ。
旦那と娘が寝たのはここ。
2段ベットの上。
・・・ちょっと散らかっているけど、これはご愛敬で・・
本来は3人で寝るところらしいけど、2人で使ったそうだ。
ほぼ個室っぽくなっているね。
これだと寝やすいかも・・
温かいものを飲んで、冬用のパジャマに着替えた娘。
体も温まってすっかり元気になったようだ。
旦那もちょっと悩んでいたけど、真冬用の暖かい方のパジャマを持って行って良かった。
旦那によると、吐く息も白いぐらいの寒さだったらしい。
でも、同じ砂走館に泊まっていた外国の方は、半そでだったらしい・・
すごいな~
気温に対する耐性が日本人と違うのかな~
夕ご飯は安心のカレー(笑)
ゆえはおかわりしたが、2回目は残してしまい、それは旦那が食べたらしい。
寒い中ずっと登ってきたし、お腹空いたよね!
良く頑張ったね~
いっぱい食べてね。
砂走館の夜
夕食を食べて、とりあえず落ち着いた2人。
山小屋の夜は早いし、トイレに行って、そろそろ寝る準備。
トイレは外にあったので、ちょっと不便。
まあ、仕方がない。
外で旦那が撮った写真。ちょっとぼやけている。
寝る前に読む本を一冊持っていて良いと言われたゆえが、選んだ絵本。
何故、富士山に『くるみわり人形』?
軽い本という条件で選んだのがこれだった。
約束通りパパに絵本を読んでもらい、すっかりご機嫌で布団に入るゆえ。
しばらくヘッドランドで遊んでいたらしいが、そのうちぐっすり眠ったらしい。
結構、過酷な登山だったしね。
お疲れさまでした。
ゆっくりおやすみなさい。
だけど、この山小屋の経験は、とても楽しかったようだ。
本当に楽しそうに、山小屋に泊まったことを私やお友達に話していたし、夏休みの宿題の絵にも最初は、山小屋の絵を描いていた。
旦那と2人で、山小屋の二段ベットで寝ている絵だったけどね(笑)
それにしても、何もなかったから、良かったけど・・旦那から話を聞いた時は、肝を冷やした。
まあ、無事に山小屋までたどり着いて良かったけど・・
富士登山2日目に続きます。