「『夏休み、パパと娘の富士登山計画』伊吹山編 その2」の続きです。
7月末という暑い時期だったが、富士登山前の予行練習ということで、伊吹山に登ることになった旦那と娘。
旦那からリアルタイムで送られてくる娘の写真は、暑さでバテている感じでちょっと心配だったが、5合目以降は順調に登って行ったようだ。
私は長浜観光を終え(笑)、伊吹山ドライブウェイから、車で伊吹山9合目にあるスカイテラス駐車場に到着。
その頃、旦那と娘は、8合目で休憩を取っていた。
突然のゲリラ雨
そして、ちょうど私がスカイテラス駐車場に着いたとほぼ同時ぐらいに雨が降り出した。
空の様子を見て、ちょっとやばいかな・・と思っていたところだったんだけど・・
あれだけ雨をさけてきていたのに、結局降るのか(笑)
今日の天気予報は、1日晴れだったし、ここ数日も晴れが続いていたので、雨の心配は全くしていなかったんだけどな・・
そして、あれ?と思ったとたん、最初はポツンポツンだった雨が、バケツ・・というより、お風呂をひっくり返したような勢いで激しく降り出した。
降るというよりも、たたきつけるような感じの土砂降りの雨となった。
そして私は、もう旦那とゆえは、だいぶ上まで来ているだろうし、傘を持って行った方がいいのかな、などと無駄なことを考えてしまった。
ついつい焦って余計なことをしちゃうんだよね。
傘を持って、車から出て、頂上に登る登り口に傘をさして歩きかけるが・・すぐに雨がひどくなり、もう靴どころか靴下までびしょ濡れになり、慌てて車に戻った。
最初から、大人しく車で待機していれば良かった。
余計なことして、私までびしょ濡れになってしまった。
何をやっているんだか・・
あーあ、失敗したな~
後から、冷静に考えたら、おそらく通り雨だろうし、車で待っていればいいと、わかるんだけどね。
その時は、なんとなく焦ってしまって自分でも意味のない行動を取ってしまった。
靴も靴下もびしょ濡れで気持ち悪いが、予備は持ってきていない。
そして、車の充電の残りも少ないので、濡れて、寒くても暖房は入れることができない。
まあ、真夏に暖房もないんだけどね・・
そして、心配なのは、ゆえと旦那。
この雨だと・・全身、びしょ濡れだろうな~
車の中にいる私でさえ、濡れたら寒いんだから、ゆえや旦那は大丈夫かな・・
(まあ、旦那は大丈夫だろうけど・・(笑))
ちょうど、スカイテラス駐車場に降りてくる途中に雨に降られた人たちが、全身びしょ濡れで半ばあきらめたように歩いてくる。
もうどうしょうもないよね・・これ・・
心配になって、旦那に電話でもしょうかと思ったが、雨の中、電話がかかってくると、かえって迷惑だろうからやめておいた。
1時間近く続いた雨が小降りになり、空が晴れて、雨が止んだ。
本当は、この待ち時間に本でも読もうと、何冊か本を持ってきていたんだけど・・心配で、外ばかり見ていて、結局、ほとんど本は、読めなかった(笑)
やれやれ・・と私は車からでる。
大人しくしていたら、濡れなかったのに、余計なことをしたので、靴の中がびしょびしょで気持ち悪い。
次から泊りの時は、靴下を余分に持ってこよう。
山頂へ向かう
とりあえず、タオルや着替えなどを持って、山頂に行こうと準備していたら、旦那から電話があった。
内容としては、8合目でビバークしている、とのこと。
ゆえは、予備の服に、着替えさせたので、着替えは必要ないらしい。
さすがですね。
念のために予備の服を持って行ってたのね。
ちなみに旦那の着替えもいらないとのこと。
とりあえず、ゆえと旦那が無事とわかってホッとした。
まだ、8合目とのことだが、心配なので、早々に山頂に向かって登り始める。
登り口は、西登山道と中央登山道がある。(東登山道もあるが、こちらは下り専用。)
西登山道は、片道40分の散策コース。
中央登山道は、急こう配のほぼ階段になっているコースだが、20分で山頂まで行くことができる。
別に急ぐ必要はないのだが、気持ち的になんとなく焦ってしまって、中央登山道で、山頂まで登る。
20分なんだけど・・急こう配の階段をずっと登るので、めちゃくちゃしんどい(笑)
まあ、それでも、特に休憩もせずに登りきることができた。
・・・この時は。
山頂で待ちぼうけ
頂上は、半そでだとちょっと涼しいかな、という感じの気温だった。
ただ、私は中央登山道を登って、汗だくだったので、ちょうどいいぐらいだった。
というか、暑かった(笑)
さすが伊吹山の山頂。
売店などもいくつもあって、結構にぎやかな感じ。
夕方撮った写真だけど、こんな感じ。(夕方なので人は少ないけど・・)
あちこちに椅子やベンチもあるし、椅子じゃなくても、ちょっと腰掛けるところもある。
休憩しながら、2人を待ってみたが、なかなか来ない。
ちなみに、持ってきたペットボトルのお茶を飲み干してしまって、ちょっと困った。
思ったより中央登山道が急こう配できつくて、ついついお茶をがぶ飲みしてしまった。
ペットボトルも売っているけど・・高いしな~
旦那と娘が登ってきたら、リュックに水も残っているだろうし・・とちょっと我慢することにする。
暑くなってきたので、靴を脱いで、太陽の光で靴下を履いたままの足を乾かしながら待ってみたが、やっぱり来ない。
待っているうちに15時を過ぎてしまった。
さすがに心配になってきて、登山口のところに行き、下を探しながら待ってみるが、そもそも登ってくる人がほとんどいない。
電話しようかな・・
でも、ゆえを連れて登っていて、そんな時に電話が鳴ったら・・私ならイラっとしそうだしな~、とちょっと迷っていた。
今、考えたら、この時に電話していれば良かった・・
登ってくる人は、あまりいなかったが(スカイテラス駐車場から、西登山道の40分コースで登ってくる人は結構いたんだけど・・)、待っている間に2人ほど下から登ってきたので、聞いてみる。
ひとり人は『わからない』とのこと。
もうひとりは、
「ああ、上でお母さんが待っているって言っていた子がいましたね。」
と、言われた。
はい、それです!
後で、聞いたら8合目で一緒だった人らしい。
その人が言うには、自分と別れたときは、そろそろ8合目を出発する頃だったとのこと。
じゃあ、そろそろかな・・などと思っていたら、
「なんか娘さんが低体温症になりかけとか・・」
と、言われて心配になる私・・
旦那の電話では、大丈夫そうだったけど・・あの後、寒がっていたのかな・・
とはいえ、濡れたとしても、今は良い天気だし、『低体温症』になるほどの気温ではないと思うんだけど・・
色々考えていたら、心配になってきたので、降りて行こうかとちょっと思ったが、先ほどの大雨で、あちこちに大きい水たまりができている。
その水たまりも跨いで行ける大きさではない。
登山靴なら問題ないが、普通のスニーカーで水たまりの中を歩いて行くのは、ちょっとしんどいな~
泥んこになるぐらいなら、まだいいんだけど・・せっかく乾いてきたのに、替えの靴も靴下もない状態で、泥水の中に足を突っ込むのはかなり勇気がいる。
・・・・・
・・・やめておこう・・
登山靴を持ってきたら良かった。
2人に再開
上から、登山ルートを見下ろしながら、うろうろしている私。
他にどうしょうもないんだけど・・他から見たら怪しい人かもしれない。
15時半頃になって、ようやく2人が・・というか、ゆえが歩いてくる姿が見えた。
「ママ~!」
と、手を振って元気よく登ってくる。
顔はニコニコ。
おお、元気だ~
良かった良かった。
旦那は・・あ、かなり遅れて歩いている。
旦那の方が先にバテたかな、と思いつつ、水たまりの手前まで、少し降りて・・ゆえを迎えに行く。
すると、ゆえよりかなり遅れて登ってきた旦那が、何やら叫んでいる。
なんかよく聞こえない。
「え?なに?」
「車に戻って、サンダル持ってきて!」
はい?
サンダル?
「何?どうしたの?」
「靴底がはがれた!」
え?
なんとなく状況はわかったが、『はーい』と、その場で、旦那とゆえに背を向けて、踵を返すわけにもいかないので、とりあえず、全員山頂に登って、荷物を置く。
「靴底が剥がれて・・こんなだよ。」
と、遅れて登ってきた旦那が、靴を見せてくれる。
靴底がもろに剥がれている。
うわっ!
こりゃ大変だったろうな~
「靴下もドロドロで、気持ち悪い。車に行って、サンダル取ってきて。」
えーっと・・
・・・これは行かざるを得ないけど・・
「電話くれれば、待っている間に取りに行ったのに・・」
「いや、電波がさ・・」
・・本当?
山頂でも8合目でも電波届くのに・・その途中で届かなかった?
・・・いや、たぶん、それどころじゃなくて、思いつかなかったんだろうな。
まあ、仕方ないけど・・
「あのさ、往復、1時間・・とは言わないけど、30分以上かかるよ。」
「え?そんなにかかるの?」
自分は関係ないと思ってちゃんと聞いていなかったんだろうけど・・駐車場から山頂まで『30分かかる』と何度も伝えたんだけどな~
実際には『20分』と書かれていたけど、ネットで見た情報を伝えるときは『30分』と言っていたので、普通に考えたら往復1時間かかる計算になるんですけど・・
そもそもちゃんと『20分』の標準タイムで登れたかどうかもわからない。
特に時間は気にしてなかったので、計ってなかった。
事前に言ってくれたら、待っている間、取りに行けたのに・・
あの時間もったいなかったな~
タオルや着替えは用意した方がいいかな、と思ったけど、車においてある旦那のサンダルが必要になるとは想像もしていなかったしね・・
とはいえ、旦那のこの状態の靴で、20分とはいえ、登山道を下りるのはしんどいし、仕方がない。
車に、旦那のサンダルを取りに行くことにする。
続きます