4月の記事です。
『転校先の小学校、初日 その2 初めての下校班で・・』 の続きです。
完全に迷子?
初めての『下校班』だったが・・本来は超えないはずの線路を超えてしまい、みんなが解散し始めたところは、全くしらない場所・・
えーっと・・どうしよう。
・・ここはどこ!?
家はどっち!?
子供を迎えにきたらしいパパがいたので、
「○○町なんですけど、どう行けばいいんでしょう?」
と、聞いてみるが、
「この辺りじゃないですね。あっちの方ですが・・」
と、指をさされる。
完全に反対方向なんですけど・・
えーっと・・どうしよう。
完全に迷子だわ。
「どう行けばいいかわかります?」
「すみません、ちょっとわからないですね。」
いえ、こちらこそすみません。
とりあえず、スマホを持ってきていたので、現在地の地図をだすが・・
この日はめちゃくちゃ良い天気で、今は12時近い。
天気が良すぎでスマホが良く見えない。
影を作ってなんとか見ようとするが・・わかりにくい。
そもそもこの辺りの地理など、まだ把握していない。
とりあえず、先ほど教えたくれた方向とスマホの地図を照らし合わせて、それっぽい方向へ歩くことにする。
この時は、本当に困った。
ゆえには、
「大丈夫、大丈夫。」
と、笑顔で言っていたが、正直かなり焦っていた。
後でよく考えたら、一度小学校に戻って、登校班の時に通った通学路を通って帰れば良かったんだけど、この時は焦っていたせいか思いつかなかった。
しばらく歩くと、ゆえが、
「同じ小学校の帽子かぶっている子がいた。」
と、言う。
誰か親が近くにいるかもしれない、とそちらに向かって歩いて行くと、広場っぽいところに、数人の保護者とゆえと同じ帽子をかぶった小学生がいた。
声をかけて、事情を説明する。
本来は、この広場が下校班の解散場所になっているらしいが、実際は家が近い子は、途中でバラバラと帰ってしまうらしい。
町名を言うと、方向が違うので、下校班は変えてもらった方がいいとのこと。
やっぱりか・・
ひょっとして、私は知らないが、この道を行けば、家の近く・・ということがあるのではないか、とちょっとだけ期待したが、そういうことはないらしい。
まあ、そうだよね。
ここで、『そうか、一度小学校に戻ればいいんだ』と、思いつく。
遅い(笑)
「もう小学校に戻った方が近いですかね?」
と、聞いてみると、
「いえ、そんなことないですよ。場所はわかるんですけど・・ちょっと説明が難しいんですけど・・」
「あそこのトンネルの通って・・えーっと、ふたつめだったかな・・の道を・・」
と、何人のお母さんが交互に道を教えてくれた。
そして、トンネルの位置がわかるところまで、案内してくれた。
はー、助かった。
歩きながら、少し話をすると、案内をしてくれたお母さんは、隣のクラスの子のお母さんらしい。
お互い軽く自己紹介をして、お礼を言って、帰路に着く。
やっぱりわからない!!
教わった通りに道を行くが、なかなか知っている風景が見えない。
線路はあるんだけど・・線路に沿って歩いても、途中で行き止まりになってしまう。
方角的にはこっちなんだけど・・
ゆえは、
「暑い~!ランドセル重い~!!」
と、ぐずぐず言い出した。
そりゃ、そうだよね。
今日は、本当にめちゃくちゃ良い天気だし・・
そして、天気が良すぎて、スマホの画面が見えないし・・
おまけに新学期の初日なので、ランドセルの中には、2年生の新しい教科書がたくさん入っている。
そりゃ・・かなり重いよね。
わかるんだけど、普段なら持ってあげるんだけど・・私は背中と肩がまだ痛くて、ランドセルを持つのは無理。
いや、無理したら持てなくはないんだけど・・悪化するのが目に見えている。
ようやく少しずつ良くなってきているところなのに・・今、悪化させたくない。
申し訳ないが、ゆえにはもう少し頑張ってもらうことにした。
それにしても、小学校を出てから、30分以上は、間違いなく歩いている。
しかも、私は、この時は、ポケットにスマホを入れていたもののほぼ手ぶら。
こんなことになるとは思っていなかったし、小学校まで往復20分だし、『下校班』ですぐに帰ってくるつもりだったから、お茶の一本も持ってきていない。
ゆえも、今日は、始業式だけだったので、水筒は持っていない。
そして、当然、財布もない。
今日は、4月8日なんだけど・・めちゃくちゃ良い天気なので暑い!!
真夏じゃなくて良かったけど、ゆえも、
「喉乾いた~!暑い~!」
と、言い出した。
そうだよね。
わかるんだけど・・どうしょうもないのよ。
お茶か財布ぐらい持ってきたら良かったかな~
でも、小学校に迎えに行くだけだったし・・
それにしても、これだけウロウロするんだったら、小学校に戻れば良かった!!
そしたら、少なくとも水道のお水は飲めたかも・・(笑)
先ほどのお母さんに教わった道を行っているはずなんだけど・・知っている場所にでない。
とりあえず、出会った大人に道を聞きつつ、どうにか近くまで戻る。
ランドセルを背負い、小学校の帽子をかぶっている低学年の子供を連れていると、たいていの人は親切に教えてくれる。
わからない人でも、イヤな顔はされないんだよね。
「ごめんなさい。ちょっとわからないわ。大変ね。」
という感じ。
1時間近く経つと、ゆえもキレ始める。
「ママ!ランドセル重い!ママは、持ってないからわからないでしょう!」
ごめん。
本当にごめん!!
持ってあげたいんだけど・・本当に今は無理。
痛めている左ではなく、右で持ってあげればいいのかもしれないけど・・まだたまに本当に激痛が走るので、悪いけど無理はしたくなかった。
もう少しマシだったら、持ってあげたんだけど・・
ゆえも、それはわかっているので、『重い!』とは言うものの、『ママ、持って!』とは言わなかった。
ありがとう。ちゃんとわかっているね。
だいぶ迷いながら、1時間以上かけて、ようやく家に帰りつく。
朝、通った公園を見つけた時は、
「ここ、あの公園だよ!!」
「やった!!帰れる!!」
と、2人で大興奮してしまった(笑)
家に帰ったら・・私もゆえもぐったり・・
本当にまいった。
道はわからないし・・暑いし・・ゆえは、ランドセル重くて、本当にしんどかったようだ。
普段だったら持ってあげれたんだけどね・・
本当にごめん!!
続く