「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山前日 その1」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山前日 その2」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山1日目 その1」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山1日目 その2」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山1日目 その3」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山2日目 その1」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山2日目 その2」
「『夏休み、娘とパパの富士登山計画』 富士登山2日目 その3」の続きです。
予定よりも遅れて富士山を下山する娘と旦那。
15時半頃に、砂走館から『御殿場口に着くのは、早くて19時頃』と連絡がある。
御殿場口に旦那と娘を迎えに行き、スタッフの方と話をしながら待っている間に、だんだん暗くなってくる。
暗くなってきた・・
19時を過ぎて、周りも暗くなり、私もちょっと心配になってくる。
「旦那さん、ヘッドライト持ってる?」
「はい、持ってます。」
「じゃあ、大丈夫かな。」
と、スタッフの方。
ヘッドライトは当然、持って行ったけど・・周りは真っ暗だろうな。
「電話してみたら?」
と、スタッフの方に言われるが・・
うーん・・下りているところで電話したら、かえって邪魔のような気もするけど・・
とはいえ、心配してくれているスタッフさん。
なんか断れる雰囲気じゃなかったので、一応かけてみる。
数回コールが鳴ってでないので、すぐに電話を切った。
「でませんでした。すぐ取れるところに電話がないのかも・・」
などと言っていると、折り返し電話がかかってきた。
「今どこ?」
「もう駐車場見えてるから!」
とだけ言って電話が切れる。
・・・えっと・・
見えてる?
じゃあすぐかな?
見えてるってどこから見えているんだろう?
スタッフの方に言われるがまま電話してみたが、状況がわからない。
思わずスタッフの方と顔を見合わせる。
「上の方からも駐車場見えるからね。」
と、スタッフの方。
そうですよね・・
とはいえ、もう一度かけなおす気にはなれず、とりあえず、待つことにする。
待つ身はつらい(笑)
この間にも、これから登るって人が、テントのところに登山届を出して登ったり、下りてくる人が数人はいた。
19時過ぎから、御殿場口から登るんだ・・
このまま登ってご来光を見る感じなのかな~
御殿場口を登る人は、山登りのベテランの人なんだろうな。
下りてくる人も数人いたんだけど・・みんな外国の人なんだよね。
旦那と娘のことを聞こうにも・・なんて聞いていいのかわからない。
英語・・忘れてるしな~
『Did you see・・』でいいんだっけ?
日本語で聞いてみてもいいのかな?
などと思っていたらスタッフの方が聞いてくれた(笑)
後で話をママ友にしたら、『写真を見せたら良かったのでは?』と言われた。
あ・・そうだね・・
そこまで頭をまわらなかったな・・
私も焦っていたのかも・・
スタッフの方が聞いてくれたら、日本語で、
「いました。ちょっと しんぱいでした。」
と、言ってくれたけど、どのあたりで見たのかはよくわからないようだった。
そして、19時半頃に旦那から電話が入る。
「大石茶屋まで来たんだけど、駐車場どこ?」
私は、コースが全くわかっておらず、『???』状態。
『大石茶屋』ってどこ?
ここのこと?
『駐車場どこ?』って言うことは、もう下りてるってこと?
御殿場口から下りてくる時は、絶対にここを通るはずなんだけど・・
「すみません。大石茶屋まで来てるって言っているんですけど・・」
と、スタッフの方に聞いてみる。
「それやったら、あと500メートルぐらい降りたら、ここに着くよ。」
とのことだったので、それを伝える。
スタッフの方がいて良かった!!
旦那は、『大石茶屋』まで来たら、駐車場があるんだと思っていたようだ。
ちなみに、旦那も私の状況が分かっていないので、『誰と話しているんだ?』と思ったようだ。
旦那が降りてくる前に、スタッフの方の許可を得て、車を登山口近くまで持ってくる。
本来は、ここには停められないんだけど(おそらく関係者のみ)、もう人もいないので許可をだしてくれたようだ。
無事下山
車を登山口の近くに駐車して、しばらくすると、娘と旦那が降りてきた。
もう真っ暗なので、怖がっていないかと心配していたんだけど、ゆえは、ニコニコ顔で降りてきた。
「ママ~!」
にっこりと嬉しそうな顔をして、元気に小走りでこっちにやってくる。
・・・体力残ってるね・・
「おかえり~!よく頑張ったね~!」
と、ぎゅーっとしていると、少し遅れて旦那がふらふらと降りてきた。
(本当にフラフラでした(笑))
スタッフの方々に拍手で迎えられる旦那と娘。
「えらいな~!」
「頑張ったな~!」
と、スタッフの方に口々に言われて、ニコニコ顔の娘。
「たくさんほめたげて下さい・・」
と、足元がふらついている旦那。
旦那の方がダメージが大きい感じだね。
・・お疲れ様!
大変だったね。
とりあえず、2人で写真を撮る。
なんか元気そうな娘。
いやー、本当に頑張ったね~
最後に、3人で写真を撮ってもらった。
はい、旦那も娘もお疲れさまでした。
車をこっちに持ってきておいて、正解だった。
旦那は、汗だくでゼイゼイ言っているのはいいとして、足元がもうフラフラだった。
旦那によると、砂走館を出発してから一度も休まず降りてきたそうだ。
何度もゆえに休憩しようと言ったらしいんだが、
「パパ、がんばって!ママがまってるよ!」
「はやくママにあいにいこうよ!」
と、言って休ませてくれなかったらしい。
ゆえは、曰く、
「だって、はやくママにあいたかったんだもん!」
とのこと。
旦那には気の毒だったけど、ママはちょっとうれしいです(笑)
ホテルに向かう
スタッフの方にお礼を言って、ぐったりしている旦那と娘を車に乗せ、ホテルに向かう。
『お腹空いた』と言う娘には、事前に買っておいたおにぎりを食べさせる。
旦那の分も買っておいたんだけど、旦那は食欲があまりないらしく、水分だけ取っていた。
少しでも早く休みたいらしかったので、ホテルの隣のコンビニで夕食を買い、ホテルで食べることにする。
部屋に戻り、とりあえず私は、娘を連れてホテルのお風呂へ行く。
このホテルは、やっぱりビジネスホテルなんだけど、温泉付きなんだよね。
ビジネスホテルでも温泉があるのは、富士山の麓だからな?
旦那は、せっかく温泉があるのに、部屋のシャワーで良いとのこと。
とにかく早く休みたいらしい(笑)
(翌日の朝、温泉に入ってたけど・・)
ゆえは、なんか元気なので、お風呂に連れて行く。
ここもほぼ貸し切り。
ゆえは、『富士山に登った』ことを話しまくり。
すごく嬉しそうだった。
そうだよね、頑張ったよね。
部屋の中がえらいことに・・!
そして、さっぱりして部屋に帰ってきたら・・すごい・・なんとも形容し難い臭いが・・
「え?何、この臭い!」
旦那が、シャワーを浴びる前に、富士山の荷物を整理していたんだけど・・
旦那のリュックから出てきたのは、1日目に汗だくだったうえに雨に濡れた衣類等々・・
それを入れていた袋を開けて整理していたらしい。
・・・汗だくで雨に濡れた衣類が密閉空間で・・丸一日経っている・・
どんな臭いがするかは推して知るべし・・
その衣類を含め、湿ったままの色々な山道具・・
おそらく旦那の体・・というか今着ている服から同じ匂いがしているので、旦那は全く気付いていなかったらしい・・
もしもし?
私と娘は、温泉に入ってスッキリして出てきたところなんですけど??
とりあえず、臭いがするものは、全て持ってきておいたごみ袋(捨てるわけじゃありません(笑))に入れて、封をして密閉する。
家に帰ってからが怖いが、今は、とにかくこの臭いをどうにかしないと・・
密閉して、旅行用の大きいバックに押し込み、ホテルの窓を開けて、換気をする。
臭いが消えるまでしばらくかかった。
・・・せっかくさっぱりしてきたのに(笑)
でも、窓が開けられるホテルで本当に良かった・・
とにかく寝ようか(笑)
旦那は、珍しくコンビニでビールを買っており、シャワーを浴びた後、コンビニで買った夕食を食べて、飲んで、ベットの上のロフトで早々に寝てしまった(笑)
はい、お疲れさまでした。
大変でしたね。
ゆえは、夕飯を食べ、デザートを食べ、歯ブラシをして、ベットに入る。
だけど、昨日の旦那みたいに変なアドレナリンが出ているのか、
「ねむくないの~!」
と、しばらく騒いでいたが、電気を消してしばらくすると、コテンと寝てしまった。
そりゃそうだよね。
お疲れさまでした。
頑張ったね!
ゆっくり寝てください。
「『夏休み、娘とパパの富士登山計』 富士登山翌日」に続きます。
もうちょっとで終わります。