『 娘のお友達関係・・解決に向けて 親と話をする』 の続きです。
娘の仲間外れの問題をえみちゃんのママと話をした。
そして、その後、私がえみちゃんと直接話をすることになった。
えみちゃんと話をする
しばらくすると、えみちゃんママがえみちゃんを連れてきた。
えみちゃんは、私を見るなり、
「あれ?ゆえちゃんは?」
と、キョロキョロ。
「ゆえちゃんのママがお話があるんだって。」
「なーんだ。ゆえちゃんとあそべるとおもったのに・・ゆえちゃんは?」
と、不思議そう。
まあ、ゆえがいなくて、私だけいるってシチュエーションあんまりないからね。
「お家にいるよ。だけど、ちょっとだけ、えなちゃんとお話したいけど、いいかな?」
「うん、いいよ。」
と、素直に私の横に座るえみちゃん。
「じゃ、私は向こうに行ってるね。」
と、えみちゃんママは、去る。
えーっと・・いや、別にそばで聞いていてもらってもいいんだけど・・
まあ、今、えみちゃんの弟のるい君が家に1人だしね。
えみちゃんは、私の横に座り、
「なに?」
と、ニッコリ。
えーっと・・どこから話すかな~
「えなちゃん、ゆえがえなちゃんのこと大好きって知ってる?」
「うん、しってるよ。えなちゃんもゆえちゃんだいすきだもん!」
と、ニコニコしている。
うーん・・えみちゃん、やっぱり悪気はないんだよね。
「えなちゃん、ゆえのこと大好き?」
「だいすきだよ。」
そうなのか・・
まあ、そのこと自体は本当なんだろうな。
昨日はそういう風には見えなかったけど・・
「そうだよね。ゆえもえなちゃんが大好きで、遊ぶ約束をしたら、すごく楽しみにしていたり、忘れ物を届けるときにえみちゃんの家に行って、ちょっと会うだけでも、すごく喜んでいたんだよね。」
「えみちゃんもそうだよ。」
「でもね、えみちゃん。ゆえ、今、足捻挫しているでしょう。だから、小学校まで歩いて行くのはちょっと無理なんだ。だから、自転車の後ろに乗せて、私が押して、えなちゃんたちと一緒に小学校に行こうと思ったんだけど、ゆえに聞いたら、『ママと2人で行く』って言うんだよね。」
「え?どうして?」
心底びっくりした顔で言う。
「ゆえちゃん、えみちゃんのことだいすきなのに?」
と、不思議そうな顔。
演技ではなく、本当にびっくりしている。
うーん・・自分が何をしているかわかってないんだろうな~
えみちゃんの良心に訴えてみる
「どうしてだと思う?」
「わかんない。どうして?きのうもいっしょにあそんだのに・・」
「昨日・・遊んだ?」
「あそんだよ。」
「なにしてあそんだ?」
「・・・・」
あ、なんとなく思いだしたみたいだ。
ちょっと決まり悪そうな顔をする。
「あー・・えをいっしょにかいた。」
「他には?」
「・・・・」
「それだけだよね?」
「昨日ね、ゆえすごーくえなちゃんたちと遊ぶのを楽しみにしていたんだよ。ゆえ、えなちゃんたちが帰ってから、『全然遊んでくれなかった』って泣いてたよ。」
「だって・・ゆえちゃんがいろいろいうから・・」
「色々って?」
「わたしがなんかいうと『なになに?』ってなんども・・」
?
よくわかんないな・・・
「何って聞いて、えなちゃんが答えないから『なに?』って何度も聞いているんじゃないの?」
「うん・・そうだけど・・」
あ、なんか素直。
こういうところは、えみちゃんの長所だよね。
「ゆえ、捻挫したでしょう。捻挫って骨折ほどじゃないけど、痛いんだよ。歩いていても痛いの。だから、病院の先生から、運動はダメって言われてるの。スイミングやバレエもダメって言われて、ゆえは、本当にがっかりしていたんだよ。」
「えなちゃんも、ケガしたよ。ほら。」
と、いきなり靴下を脱いで、足の甲に貼っていたバンドエイドを剥がす。
傷口と、化膿しかけているような跡があった。
「え?どうしたの?」
「るいがハサミで刺したの。」
・・・るい君・・何やってんの・・
いやいや、話が脱線している。
えみちゃんのケガのことをちょっと話した後、話を戻す。
「捻挫して、しばらく運動ができないと言われて、しょぼんとしていたのに、えみちゃんから『たいしたことない』『ケガしたかった』『やくたたず』と言われて、ゆえは、どんな気持ちだったと思う?」
えみちゃんの顔がだんだん下を向いてくる。
後は、事実とゆえの気持ちだけを話す。
金曜日だから、『おともだちがくる』とすごくたのしみにしていたのに、全然遊べなかったこと。
捻挫して、鉄棒ができないのに、そのゆえの前で、ゆみちゃんとずっと鉄棒ばかりやっていたこと。
えみちゃんが帰ってから、ゆえが『鉄棒ばかりしてて全然遊んでくれなかった』と泣いていたこと。
最近、わざとゆえを仲間外れにするような言動が増えて、ゆえが傷ついていること。
あれだけえみちゃんのことが大好きだったゆえが、『ママと2人で学校に行く』と言い出したこと。
ゆえは、えみちゃんが大好きだったから、本当に悲しい思いをしている、ということをどちらかというと、やさしい口調でゆっくりと話した。
そして、ゆえも私も、えみちゃんが大好き、と言うのことを繰り返し伝えた。
「もし、えみちゃんが、包帯を巻いてきたら、ゆえは『大丈夫?』って心配してくれると思うよ。えみちゃんは、ゆえの心配はしてくれないのかな?」
私の話を聞きながら、えみちゃんは途中から唇をかんで、ボロボロと泣き出した。
えみちゃんは意地悪もするけど、根はいい子なのは、間違いないと私は思っている。
だから、行いを叱るよりも、ゆえの気持ちを伝えた方が効果的だと私は思っていたんだけど・・正解だったかな?
最後は、
「ゆえも私も、えみちゃんのことが大好きだよ。これからも、ゆえちゃんとお友達でいてほしいと思ってるよ。だから、えみちゃんも、もうちょっとだけゆえや他のお友達の気持ちを考えてくれたらうれしいな。」
と、言って締めくくった。
えみちゃんは、泣きながら
「ゆえちゃんとあそびたい・・ゆえちゃんとあそびたくなっちゃったの・・」
と、言い出した。
仲直りのお膳立て
えみちゃんのママのところに2人戻る。
「ごめん、ちょっと泣かしちゃった・・」
えみちゃんは、ママに抱き着いて涙ボロボロ。
えみちゃんのママは、
「ゆえちゃんは、もっと悲しかったんやで。」
と、ひと言。
「ゆえちゃんとあそびたい~」
と、言うえみちゃん。
顔を見合わせる私とえみちゃんママ。
どうしようかな・・
月曜日の登下校のこともあるし、ここで仲直りしておいた方がいいとは思うけど・・
今日は、土曜日でお互いの旦那もいる。
ゆえが捻挫しているので、公園遊びはできない。
そして、それぞれちょっと用事がある。
ゆえにも気持ちを聞かないとダメだろうし、お互いの旦那との調整もあるので、一度家に帰ってラインすることにした。
家に帰って、ゆえに、
「えみちゃんが夕方ちょっとだけ遊びたいって言ってるけど、どうする?」
と、聞いてみると、
「あそびたい。」
とのこと。
基本的にえみちゃん大好きなんだよね(笑)
えみちゃんママとラインをして、結局、夕方の4時から1時間だけ我が家で遊ぶことになった。
旦那は、家に子供が来るのは全く平気なタイプ。
私が昨日の夜から、色々やっているので、前の日になんかトラブルがあったというのはわかっていたようだし・・快く承諾。
物わかりのよい旦那で助かります(笑)
仲直り
夕方の4時になって、えみちゃんが、やってきた。
たぶん、えみちゃんのママに言われたんだろうけど、
「きのうはごめんね。」
と、言いながら、ゆえにお手紙を渡していた。
女の子たちのお手紙は、仲直りするときの定番だ(笑)
お手紙を後で見せてもらったら、
『きのうはごめんね。』
『ゆえちゃん、だいすき。』
『ねんざ、だいじょうぶ?』(笑)
と、書かれてあった。
これは・・だいぶえみちゃんママから言われたんだろうな~
そして、おやつと言って、保冷バックを渡してくれた。
中には、シャトレーゼで買ったらしいアイスが2セット入っていた。
2人で・・もしくはうちの家族で食べるにも多すぎる量だ。
かなり気を使ってくれたようだ。
ありがたくいただくことにします。
いただいたアイスを2人で仲良く食べて(私と旦那も食べたけど・・)、うちの旦那も混じって、4人でトランプとすごろくをした。
すっかり2人は仲直り。
ちなみに、だいぶえみちゃんママに言われたんだろう。
「ちょっとだけ鉄棒していい?」
と、わざわざゆえに聞いて、ちょっとだけ鉄棒をしていた(笑)
今は鉄棒に夢中な時期だから、それはそれで仕方がない。
仲良く2人で遊んで、ゆえもニコニコ。
もう一度、明日からの登下校について聞くと、
「えみちゃんたちといっしょにいく!」
とのこと。
単純な子だな(笑)
とりあえずホッとする。
一応、解決?
親が口を出すのは、なるべく控えたかったけど、今回に限っては、口を出して良かったと思う。
そうじゃないと、たぶんあの状態が続いたんじゃないかな・・
本当はゆみちゃんママとも話をしたかったんだけど、土日は、実家に行くとのことで、ちょっと無理だった。
電話で話す話でもないし・・
まだちょっと心配なところはあるけど、しばらくは一緒に登下校できそうだから(雨でなければだけど)、様子を見ることにしよう。
小学校1年生だと、まだ、仲間外れなども表に出やすいから、良かったかな。
やっぱり女の子3人は難しいのかな~
それにしても・・今回は私が精神的に疲れた。
感情的になったらダメとわかっているんだけど・・
うちの子の性格もあって、しばらくはやきもきする日が続きそうな気がします。
完全ではないけど、一応解決しました。
まあ、しばらく登下校は、雨が降らなければ一緒なので、様子を見ようと思います。