『娘のお友達関係・・『もう無理かも』と思った日 その2』 の続きです。
足をねん挫した娘。
この日は、みんなが遊びに来る日で、女の子2人が先に到着したが、うまく3人で遊べず、娘がはずされてる形になってしまう。
捻挫して鉄棒ができない娘の前で、娘が『やめて』と言っても、えみちゃんとゆみちゃんが2人でずっと鉄棒をしている。
もう半分諦めて、レゴを出して、ゆえと一緒に遊ぶことにした。
ゆえは、ひと言もしゃべらず、黙々とレゴを組み立てている。
これはもう、あえて自分の世界に入って、周りをシャットアウトしている感じだ。
初めて聞けたお友達からの『大丈夫?』
しばらくすると、だい君とだい君のママが到着する。
「ゆえちゃん、足、大丈夫?うわー、やっぱり包帯ぐるぐるやね。ゆえちゃん、痛くない?」
ゆえは、無言でそのままレゴを続ける。
いつもなら、返事するように言うところだが、たぶん今はあえて、外をシャットダウンしている感じなので、何も言わないでおいた。
代わりに私が、
「じっとしていると平気やけど、歩くと痛いみたい。」
と、返事をする。
「あー、やっぱり・・大変だったね。どうしてなったん?」
だい君ママと会話をしていると、だい君が手洗いうがいを終えて戻ってきた。
レゴをしているゆえの横に座り、
「ゆえちゃん、あし、だいじょうぶ?」
だい君が、心配そうにゆえをのぞき込む。
「だい君、ありがとう。やさしいね~」
と、無反応の娘の代わりに私がだい君の頭なでなでしておいた(笑)
「うん、だっていたそうやもん。」
と、だい君。
そうだよね。
1年生だと普通こういう反応だよね。
ゆえは、無言だったが、だい君はかまわず、そのままゆえの横に座り一緒にレゴを始める。
私もちょっとホッとする。
えみちゃんのママ(と、えみちゃんの弟のるい君)とゆみちゃんのママも時間差で到着して、ママたちは子供たちが遊んでいるのを見ながら会談。
ようやくみんなで遊ぶ
えみちゃんのママが来たので、この間ゆえと2人で遊んだ時に、一緒に書いた模造紙の絵を見せた。
写真では送ったんだけど、実物は見せていなかったので・・
それを見たら、子供たちが、『やりたい』と言い出したので、模造紙を何枚か床にセロハンテープで貼って、絵を描かせた。
この時ようやく、女の子3人、一緒に絵を描く雰囲気になった。
なんか今日はえみちゃんがちょっと荒れている感じで、その時でも、
「なんで、ペンをこっちのおくの?かきにくい!」
「ゆみちゃんには、わたしがとってあげるっていってるでしょう!」
と、なんかちょこまかもめていた。
なんか今日は、全然安心して見ていられない。
そして、私が、ちょっとキッチンから戻ってきたら、ゆえとえなちゃんがもめており、(ペンの取り合い?)、えみちゃんが座った状態でだけど、ゆえを突き飛ばした。
「何してんの!」
捻挫足のことが頭にあり、思わず大声をだしてしまった。
ゆみちゃんは困ったような顔。
だい君は、
「えなちゃんが・・なんか・・」
と、言いつつうまく説明できない感じだった。
ちなみに、かなり大きめの模造紙に書いていた絵。
女の子はちまちまと一枚の画用紙に、それぞれ自分の好きな絵を描いていた感じだけど、だい君は、模造紙いっぱいに大きく恐竜の絵を描いていた。
このあたりも男女の違いがでるな、と思った。
(いや、女の子でも大きい絵を描く子はいると思うけどね)
えみちゃんのピアノの時間になったので、えみちゃんは、一度ここで帰るというか、ピアノに行く。
「ゆみちゃん、バイバイ!」
と、言って、ゆみちゃんとだけバイバイタッチして、玄関をでるえみちゃん。
はあ・・なんかぐったりだな。
えみちゃんがなピアノに行った後は、4人で、部屋の奥に引っ込んで、なんかバタバタと走り回っている音が聞こえた。
ゆえが走ってないかちょっと心配になって見に行ったら、ゆえとゆみちゃんはお布団にくるまって隠れている感じで、男の子2人が走り回っている。
なんだかわかんないけど、4人で遊んでいるみたいだし、ゆえも走り回っていないから、まあいいでしょう。
ようやくホッとする。
せっかくお友達が遊びに来るのを楽しみにしていたのに、これではね・・
『やくたたず』と、ひと言
しばらくして、えみちゃんが帰ってくる。
いつもえみちゃんが帰ってきてから、お片付けして、解散になる。
「はい、お片付けの時間だよ。」
「こっちの部屋片づけて!」
と、言うと、えみちゃんが、
「さいごに『おにごっこ』したい。」
と、言い出した。
いつも・・とは言わないが、最後は鬼ごっこかかくれんぼで終わることが多い。
「今日は、ゆえちゃんが走れないからやめておこう。」
と、他のママがすかさず言ってくれる。
ずっとゆえが『ずっとひとりで遊ぶ』と感じでなければ、
「ゆえ抜きでやって。」
と、言うところだったんだけど・・
回りをシャットアウトして、ほとんどひとりでレゴをしていたのに、最後まで自分は見ているだけで、遊びに参加できないというのは、ちょっとかわいそすぎる。
「じゃあ、『かくれんぼ』は?」
と、えみちゃん。
「ママ、『かくれんぼ』ちょっとだけやりたい。」
と、ゆえも言う。
ゆえは、『鬼ごっこ』より『かくれんぼ』が好きなんだよね。
うーん・・『かくれんぼ』なら大丈夫かな・・
でも、興奮したら、走ったりしそうだし・・
ちょっと考えたけど、やっぱりやめておこう。
昨日、捻挫したばかりだしね・・
「ごめん。今日はやめておこう。また今度にしよう。」
「えー!」
他のママも、
「今日は、何もなし!はい、お片付けしよう!」
と、言ってくれた。
えみちゃんは、ゆえにボソッと、
「やくたたず。」
・・・あのね・・
さすがにイラっとくる私。
「そういうこと言う?」
さすがに聞き流すことができず、つっこんでみた。
怒鳴らなかっただけほめてほしい。
「だって、ゆえちゃんが捻挫したから、おにごっこもかくれんぼもできないもん。」
「あれ?えみちゃん、小学校から帰る時、『私もケガしたかった』って言ってなかった?どっちがいいの?ケガしたいの?したくないの?」
「あー・・・やっぱりしたくない。」
とりあえずそこで止めて、片付けに入る。
「えみちゃん、ケガしたいってなんで?」
「なんか荷物もって、送り迎えをしてほしいらしいよ(笑)」
と、会話をしながら、お片付け。
集まりは終了
ゆみちゃんは、習い事の時間が迫っていたので、片付けの途中だったが、ゆみちゃんのママと一緒に帰ってもらう。
「片付けの途中でごめん!」
と、言いながら、玄関でバイバイして帰る。
そして、片付けが終わり、ママたちは言葉を交わして、
「またね。」
と、帰っていく。
「ゆえちゃん、バイバイタッチは!?」
と、えみちゃんが言うが、ゆえは、しばらく動かない。
「ゆえちゃん!」
もう1回呼ばれて、ようやく立ち上がって、玄関で『バイバイタッチ』をして、今日の集まりは終わった。
なんだか3人のお友達関係が崩れてきているような気がするな・・
前の仲間外れになりかけた時に、もうちょっとちゃんと対応するべきだったか?
でも、あの時は、自然におさまったしな~
だけど、今日はちょっとひどかった。
というか、もうこのままでは、今後も3人で遊ばせるのは、誰にとってもよくない。
私も、今度は『仲良く3人で遊ぶ』ということがイメージできなくなっている。
続きます