『女の子3人 娘のお友達関係 新たなトラブル・・その4』 の続きです。
ゆみちゃんが、『えみちゃんと一緒に学校に行きたくない』と言い出し、ひとりで登下校をすることになってから、数日が経った。
ゆみちゃんは、放課後、娘と一緒に遊ぶことはあっても、えみちゃんとは遊ばず、下校時、えみちゃんと顔を合わすとお互い走って行く、というようなことが続いていたようだ。
金曜日・・普段ならみんなが集まる日も、『今回は参加しない』と、ゆみちゃんのママから連絡があり、私はこのままバラバラになってしまうかも・・とちょっと寂しかった。
『3人で遊びたい』娘が動いた
みんなが遊びにくる金曜日の朝、ゆえは、小学校に行く前に、
「きょう、みんなくる?」
と、聞いてきた。
ゆえは、お友達がたくさんうちに遊びに来るので、いつも金曜日を楽しみにしている。
(以前、仲間外れのトラブルがあったのも金曜日だったんだけどね・・)
だけど、今回は、ゆみちゃんのママから『今回は参加しない』と、前日にラインがあった。
「ゆみちゃんは来ないって。」
と言うと、
「・・わたし3にんであそびたいな~」
とのこと。
いつもは、誰か来ないと、『どうして?』と聞いてくるんだけど、今回はゆえなりに理由がわかっているようだ。
「わたし、えみちゃんともあそびたいけど、ゆみちゃんともあそびたいの。」
と言うので、
「じゃあ、今日学校で、ゆみちゃんを誘ってみたら?」
と、言うと、
「そうする。」
とのこと。
てっきり、
「それは・・ちょっと・・」
などというかな、と思っていたんだけど・・よほどゆみちゃんのことが気になるようだ。
まあ・・私も気になるけど・・
いつも3人で遊んでいたもんね。
一応、ゆみちゃんのママにラインで、
『もし気が変わったら、気にせず来てね。今日が無理でもまだ遊ぼうね』とラインをしておいた。
『ゆえがゆみちゃん誘うって言ってた』と書こうかと思ったけど、ゆえの場合、気持ちはあっても行動に移せず、結局言わない可能性も高いので、それは書かないでおいた。
ゆえがゆみちゃんを誘う誘わないはともかくとして、今日、小学校で、何か変化があって、『やっぱり行く』ってなるかもしれないしね。
ゆえが小学校から帰ってきた。
どうなったのかな、と思って、
「ゆみちゃん、どうだった?」
と、聞いてみたら、ニコニコ顔で、
「きょうだけくるって。」
とのこと。
あ、来るんだ。
ちょっとびっくり。
「さいしょはいかないっていってたんだけど・・でも、『いっしょにあそぼう』っていったら、きょうだけくるって。」
とのこと。
これには、ちょっと驚いた。
ゆえは、『ゆみちゃんを誘う』とは、言っていたが、言い出せず、私には、『わすれた』とか『あえなかったの』などと言って、言わない可能性が高いと思っていたのだが・・ちゃんと話をしたようだ。
娘にしては、頑張って行動している。
よほど、3人で遊びたかったようだ。
ゆみちゃんママからも、電話があり、『お兄ちゃんのきー君と一緒に行く』ということだった。
ちょっとホッとする。
と、同時にちょっと心配になってくる。
ゆえは、ゆみちゃんが来たら、また3人で遊べると期待しているようだけど・・どうなんだろう?
一緒に登下校をしなくなってから、3人一緒のところを見ていないので、どのレベルで仲たがいをしているのかわからない。
前も一度、ゆみちゃんが『えみちゃんとがっこうにいかない』と言い出した時は、その後3人で遊ばせることで解決したんだけど・・
今回もその解決法でいけるんだろうか・・?
前回よりもややこしい気がしているんだけど・・
とりあえず、他の2人のママに、『ゆみちゃんママも来れることになった』とラインをした。
えみちゃんママはどう思ったかな。
顔合わせずらいかもしれないけど・・
正直どうしたらいいのかよくわからないけど・・ゆえが『3人で遊びたい』と思っているのならゆえの後押しはする。
(無理かもしれないけど・・)
いじめや仲間外れなら別だが、それ以外のお友達同士の関係って、大人が口を出しても仕方がないことが多い。
だけど、ゆえが3人で遊びたいと思っているならその機会を作ってあげるぐらいはいいでしょう。
お友達問題は、親が口を出して、解決できることもあるかもしれないが、できないことの方が多いと私は思っている。
ゆみちゃんがえみちゃんと遊びたくないというのなら、それは尊重されるべきだと思う。
ただ、今日、うちに来るということは、多少なりと仲直りしたいという気持ちがあるんだと思うんだけど・・どうなんだろう?
女の子3人のバトル
ゆえがニコニコで着替えたり、宿題の支度をしているとえみちゃんが到着した。
えみちゃんは、小学校から帰って着替えたらすぐに来るので、えみちゃんと遊ぶときはゆえが着替えているうちに来ることも多い。
えみちゃんママとえみちゃんの弟のるい君も到着。
えみちゃんとゆえが一緒に宿題を終わらせ、遊び始めた頃、ゆみちゃんとゆみちゃんのお兄ちゃんのきー君が遊び来た。
きー君は、幼稚園の時はよく一緒に遊んでいたが、小学生になってからは、うちにあまり来なくなっていたんだけど、久しぶりにだい君と遊びたくて来たそうだ。
この時は、まだだい君は来ていなかったけどね。
きー君を見て、年長のるい君は大喜び。
やっぱりちょっと年上のお兄ちゃんと遊ぶのは楽しいよね。
「ママは?」
と、聞くと、
「もうちょっとしたら来るって。」
とのこと。
ゆみちゃんはいつも宿題を終わらせてから来ることが多いんだけど、今日は宿題を持ってきたらしい。
ゆえとえみちゃんが遊んでいるのをスルーして、宿題をやり始める。
まあ・・宿題は終わるまではこのままでいいの・・かな?
しばらくして、宿題は終わったゆみちゃん。
でも、ゆえやえみちゃんの方へ行こうとせず、きー君と滑り台とのところにタオルケットをかけて、キャンプ風にして遊んでいる。
と言うと聞こえはいいけど、えみちゃんたちが来ると、タオルケットの下に潜り込んで、そこから出て来ない。
どうしたもんだろう・・
ゆえはと言えば、るい君が持ってきた恐竜カードで遊ぶのに夢中になっている。
恐竜のカードをお互いに出して、強い方の恐竜が勝ちというゲームらしい。
(肉食とか体長とかで、どっちが強いか決めるようだ。)
この恐竜カードのゲームは、ゆえは初めてするんだけど、恐竜の大好きなゆえは気に入ったようだ。(私もこのカードゲームは知らなかった。)
えみちゃんが、他のことで遊ぼうと行っても、ゆえは恐竜ゲームをしたいらしくて、るい君とずっと遊んでいる。
えみちゃんは、家でるい君とこのゲームをしているらしいので、別に今やらなくてもいいんだろうな~
そりゃ、ゆえはこういうゲーム好きだけどさ・・今、夢中になってていいのかな?
るい君は、ゆえのことが好きなので(本人が断言しているので、もう言い切っていいでしょう)、大喜びで一緒に恐竜ゲームをやっている。
・・・ゆえ・・もうちょっと空気読もうか?
ゆみちゃんは、君が誘ったんだよ?
えみちゃんとゆみちゃんに大人がさりげなく一緒に遊ぶように促してみるが・・
「えみちゃんとはあそばない!」
「私は、ゆえちゃんとあそびたいの!」
と、2人はいきなりケンカ腰・・
ゆみちゃんは、面と向かっては言いにくいのか、タオルケットに体半分隠して言ってたけど。
そして・・『3人で遊びたい』と言っていたゆえは、るい君の持ってきた恐竜カードに目を輝かせ、2人でずっと恐竜ゲームをやっている(笑)
えーっと・・もうちょっとどうにかしない?
ゆえがゆみちゃんを誘ったんですけど・・?
業を煮やしたえみちゃんは、恐竜ゲームをしていたゆえを強引に別の遊びに誘う。
「え?でも、わたしきょうりゅうゲームやりたいの。」
「いいから、こっちきて!」
と、強引にゆえを引っ張っていくえみちゃん。
最初は、
「ゆえちゃんは、おれときょうりゅうゲームやるの!」
と、言っていたるい君だが、姉の威厳には勝てず、仕方なく引き下がる(笑)
そして、ゆみちゃんの様子を見て、ようやく我に返ったというか・・状況を把握した娘(笑)
えみちゃんと遊びながらも、ゆみちゃんを方をチラチラ見て、隙があったらゆみちゃんの方へ行こうとするんだけど、そのたびに呼び戻される。
えみちゃんとも遊びたいけど、ゆみちゃんとも遊びたい・・
でも、2人はけん制しあっているし・・
こうなるとゆえの手には負えないだろうな・・
ママが全員集合
しばらくすると、ゆみちゃんのママとだい君、だい君ママが到着。
ちょうど家の前で会ったらしく、3人で入ってきた。
ゆみちゃんとママとえみちゃんのママは、
「なんかごめんね。」
「いや、こちらこそ、なんかごめん。」
と、2人とも困り顔。
私は、キョトンとした顔のだい君ママに、大雑把に事情を話す。
だい君が来たことで、るい君は、だい君と遊び始める。
やっぱり男の子同士の方が楽しいみたいだ。
状況がわかっているらしいお兄ちゃんのきー君はずっとゆみちゃんのそばにいたが、男の子2人が遊び始めるのとそっちに混ざってしまう。
まあ、そうなるよね。
大人が、女の子3人で遊べるように誘導してみるけど、えみちゃんは拒否。
ゆみちゃんも、
「ひとりであそぶからいい!」
と、ひとりで鉄棒で遊びだす。
うーん・・せっかくゆえが誘ってきてくれたのに、これではちょっと可哀そうだ。
そして、ゆえ・・あんたが誘ったんだから、もうちょっと責任もとうか?
続きます。