ハロウィンの100均のおもちゃで大騒動
この日は、ハロウィンの2週間ぐらい前だったと思う。
外は大雨。
幼稚園から帰ってきて、公園に行きたいと言うが、この大雨ではちょっと無理。
夏で、雨も小降りなら雨の公園もそれなりに楽しいのだろうが、寒くなりかけているこの時期に雨に濡れたらそれこそ風邪をひいてしまう。
ぶつぶつ言っていたが、そのうち諦めたのか、1人で遊びだした。
ハロウィン用の『ウィンドステッカー』を数日前に買ってきて、戸棚のガラスに貼っていたのだが、それを別の場所に貼ったり、セリフを言ったりしてごっこ遊び。
買ってきた日から気に入って、よくこの『ハロウィンセット』の『ウィンドステッカー』で遊んでいた。
それって、あくまで飾っておくもので、そういう遊びをするものではないような気がするけど・・
まあ、二重に楽しめていいでしょう(笑)
こりゃハロウィンまでもたないかも・・と思いつつも、娘が1人で遊んでくれているので、今のうちに・・と私は夕食の支度を始めた。
破れたお化け
しばらくすると、妙に神妙な顔をして、娘がやってきた。
「どうしたの?」
と、聞くと・・
「ほんとうはダメなんだけど・・こうなっちゃったの・・」
と、言いながら、手に持っているものを見せてきた。
お化けの体が真っ二つに千切れてしまっている。
ありゃ・・やっちゃったか・・
キレイに半分に破れてます。
娘はしょぼーん。
別に怒ったりはしないけど・・これを修復するのは、はっきり言って無理。
「あー、残念だけど、これはもう直らないわ。」
私の言葉を聞いてびっくりした顔をする娘。
またくっつくと思っていたらしい。
必死に修理
私の『直らない』という言葉に、娘は納得せず、
「なおるの!」
と、言い張り、なんとか自分で修理しようと試みる。
まずセロハンテープでくっつけようとするが・・当然すぐにはがれてしまう。
次は糊を出してきて、くっつけようとする。
やっぱりくっつかない。
何度も挑戦しているようだが、どうやってもくっつかない。
ついに、
「なんでくっつかないの~!」
と癇癪をおこす。
暴れて怒る娘
新しいものを『かって~』とは言わず、なんとか直そうとしているところは、えらいと思うが、物理的に治すのは無理。
(ひょっとしたら何か方法があるのかもしれないけど、私は知らない。)
「これはガラスにくっつくように特別な作り方をしているから、くっつけるのは無理なんだよ。」
と、一応言ってみるが、それではおさまらない。
「なんでくっつかないの~!」
「だいきらい!だいきらい!だいきらい!」(なにが?)
「くっついて~!」
「なんでぇ!」
と、癇癪を起し、泣きながら床を転げまわって暴れる。
うーん・・ここまでの癇癪は久しぶりだな。
ちょっと可愛そう・・?
しばらく床を転げまわって怒った後は、
「これだいすきで、まいにちあそんでいたのに~!」
と、涙ボロボロの大泣き。
・・・こう言われると、少々可哀想になってくる。
そもそも100均で買ったものだし・・『ハロウィンセット』全部で100円の安いものだし、わざと壊したわけではないし、必死で直そうとしていたし・・
ここで一言、
「新しいのを買ってあげる。」
と、言えば娘も落ち着くだろうし、話は早いのだが・・
でも、それは教育上良くないような気がする。
同じような他のお化けもセットでついているのだが、この色のお化けが良いらしい。
考え方としては悪くないけど・・
娘は、更にボロボロ泣きながら、私に再度、直すように言うが・・私も直せるものなら直してあげたいけど、どう考えても無理!
仮に接着剤で強引にくっつけたところで、もうガラスにはくっつかないだろうし・・
そもそも接着剤でくっつくかどうかも怪しいし・・
もう一度、『くっつけるのは無理』だと説明するが、本人は納得せず、再度、糊やセロハンテープでくっつけようと頑張っている。
可哀想なんだけど・・どんなに頑張ってもやっぱり無理。
どうやってもくっつかないとわかった後は、
「じゃあ、なんでくっつくの!?」
と、怒りながら聞いてくる。
先ほど『ガラスにくっつくように特別な作り方をしているから、くっつけるのは無理』と私が説明したので、、逆に『なんでくっつくんだろう?』と思ったようだ。
これはちょっと感心した。
考え方としては、間違っていないけど・・間違っていないけど・・原理を説明するのは、私には無理。
子供がいると、自分が『当たり前』だと思っていたことでも、『説明できない』ことが結構ある。
知識が足りないことを痛感するな~
仕方ないので、
「パパが帰ってから、聞いてみよう!」
と、理系のパパに押しつけることする(笑)
ちなみにパパは理屈はわかっているが、子供にわかる言葉で説明するのは無理だったようだ。
いい勉強になったかな?
これだけ頑張って直そうとしているんだし、買ったのは100均だし、もう1回買ってもいいんだけど・・
「これだいすきで、まいにちあそんでいたのに~!」
なんて言われると、ついついあまくなってしまい、同じものを買ってあげたい、という気持ちになってしまう。
でも、躾的には良くないんだろうな。
たぶんわざと壊したわけではないと思う。
『ハロウィンセット』を買ってきてガラスに張り付けてから、毎日とは言わないが、よくお化けの場所を移動したり、セリフを言ったりして、実際よく遊んでいた。
丁寧に扱っているとは言い難いが、それほどメチャクチャな扱いをしていたわけでもないと思う。
でも、モノは所詮100円・・しかもいくつか入っていた中のひとつなので、限界がきて、ガラスからはがす時に破れたんだろうとは思う。
本当に何度も、ガラスからはがしたり、貼ったりしていたし・・
遊んでいるのを見て、『ハローウィンまでもたないだろうな』と実際私も思ったし・・
ただ、娘は、あまり物を大切にしないところがあるので、『壊れたらもう直せないものもある』『物は、大切に扱う』と言うことを学習させるチャンスのような気もする。
何度か、物を壊したり、なくして私が怒ると、
「またかったらいいやん。」
と言うことがあった。
それにイラッとしていたので、いい機会だとは思うんだよね。
ただ、今回はわざとではないようだし、『買って』という前に自分でなんとか直そうとしているところを見ると、買ってあげてもいいように思える。
ちなみに、落ち着いてから聞いたら、はがした時に破れたのではなく、上下にビヨーンと伸ばして遊んでいたら、破れたらしい。
そりゃ破れるよね(笑)
まあ、その遊び方もありだとは思う。
顔が変わるのが面白いんだよね。
でも、加減を覚えないと、破れてしまうのも仕方がない。
まあ、これはこれでいい勉強になったかな。
結局、くっつかなかったけど、ガラスに貼る時にくっつけて貼って、こんな感じになってました。
(これは『ハロウィンセット』2セット分です。別のところに貼っていたんだけど、遊びやすいように、全てゆえがここに移してきました(笑))
一見、破れているとはわからなくなっている。
かなり慎重に貼ったんだろうな(笑)
でも、これをはがして遊ぶのはちょっと無理だな~
他にもお化けはいるんだけど、この紫のお化けが一番お気に入りだったようだ。
ちなみにやっぱりパパが帰ってから、
「これ、なおして!」
と、頼んでました。
さすがのパパも無理でした(笑)
あれから、ゆえが『ウィンドステッカー』をはがして遊ぶことはなくなった。
楽しそうに遊んでいたので、やっぱりちょっと可哀想だったかな・・
ゆえなりに諦めたようで、あれから『買って』とも『直して』とも言われてないので、特に買い直しもしませんでした。
そもそもの『ウィンドステッカー』としては、そのまま使えてるしね。
ちょっと可哀想だったけど、良い勉強になった、と思うことにしよう。