『3歳の娘と金剛山に登ってきました その1』 の続きです。
10時着にようやく金剛山の南ルートから登りだしました。
本当に困った!
歩きだして30分ぐらい経った頃、ゆえが、
「おなかいたい・・」
と言いだした。
「え?おなかいたいの?」
こういう時はたいてい・・
「うんちでるの?」
と聞くと、
「うんちでる・・」
とのこと。
旦那と顔を見合わせる。これはまずい・・
駐車場でおトイレはすませたから、もう大丈夫だと思っていたのに・・!
・・・確かに大きい方は、まだ今日はすませてなかった・・
どうしようか・・
登山道の途中だし、当然トイレはない。
戻るにしても、登山道の入り口から、もう30分は歩いている。
登るよりは早いとはいえ、ゆえを抱えて登山道の入口まで降りてトイレをさせるのも現実的ではない。
少し先に重機が見えた。木の伐採か何かをする現場のようだし、簡易トイレがないかとちょっとだけ期待して行ってみたが、やっぱりトイレはない。
こうなれば自然のトイレにするしかないが・・この道はずっと沢伝いに歩くようになっていて、右手に沢・・水が流れている。
沢ののそばでは・・さすがにできない。
では、左手はというとかなり急な坂になっており、子供を連れて登れるものではない。登れそうなところがあっても、水がわき出ていて、ここでもできない。
「ごめん、ちょっと我慢して・・」
と、言い続けたが、実際、何の策もなく・・
できることは、歩きながら『自然なトイレ』をできそうな場所を探すぐらいだ。
でも、残念ながら、できそうなところがない。
これは本当に困った!
どうしよう、どうしよう・・と頭の中で繰り返しているが・・どうしょうもない。
最悪、このままパンツでさせて、着替えさせるしか・・と思っていた。
しばらくするとゆえが普通にお話をしてくるようになった。
・・・ひょっとして・・
「ゆえ、うんちは?ひっこんだ?」
「ひっこんだ。」
「もう行きたくない?」
「いきたくない。」
・・・そうですか・・
とりあえず窮地は脱したか?
上まで登ったら、トイレあるからね。
やっぱりしんどい(笑)
金剛山のメインの登山道なので、ある程度舗装されている道ではあるが、だんだん急になってくる。
ゆえも途中から開き直ったのか、
「あるこう~あるこう~、わたしはげんき~」
と、トトロの『さんぽ』の歌を歌いながら歩きだした。
元気でよろしい(笑)
実はやばかったのは私の方だった。
久しぶりの登山・・そして運動不足・・
伏見峠の手前のかなりの急な登りで既に足が動かない状態。
ゆえのペースに合わせるふりをして、実はこのぐらいのペースでないと登れなかったという感じ(笑)
旦那も、
「心臓破りの坂やな~」
と、かなりしんどそうだったが、まだ余裕はある感じ。
この頃になると私は、右の太ももの付け根に痛みを感じるようになってきていた。
そういえば、右の太ももの付け根は、子供の時から無理をするとすぐ痛めてたんだよね。痛くなってから思いだした(笑)
なんとか下山までもってほしい!
ゆえが『しんどい』『つかれた』というたびにウェストポーチからチーズキャンディ(たまにグミやラムネ)をあげていたが、チーズキャンディが残り少なくなってきた。
次の登山の時は、もう少し多く持ってこよう。私も食べたくなるし・・(笑)
ゆえはしんどそうではあったが、すれ違う登山客に、
「ここまで登ってきたの?えらいね~」
「後少しだから頑張ってね~」
などと話かけられ、照れはするものの顔はニコニコ。
最初は『こんにちは』と言えなかったが、慣れてくると私と後に着いて、『こんにちは』と言うようになっていた。
でも、話しかけられるとやっぱり私の後ろに隠れていたけど・・
伏見峠に到着
ようやく伏見峠の到着。
せっかくなので、写真を撮る。
(ピース!)
そういえば、私もしんどくて写真を撮るのをすっかり忘れていた(笑)
旦那はちょこまかビデオを撮っていたようだけど・・
ちはや園地に到着
伏見峠を越えたら比較的すぐに『ちはや園地』の看板があった。
そして、ちはや園地の地図があり、場所を確認。
キャンプ場もあったが、それはスルーして、遊具のある広場へ行く。
はあ・・めっちゃ疲れた・・
お昼ご飯
それにしてもゆえは、一度も『だっこ』と言わずよく頑張った。
ちはや園地の広場に着いたのは、12時半頃。
広場では、ランチタイム真っ最中。
ベンチやシートを広げて、それぞれのお昼を食べている。
シーズンではないので、それほど人は多くないが、それでもさびしくはない程度ににぎわっている。
お昼を食べる場所はどこでも選べたが、日が差しているし、体は登ってきたばかりで暑いし・・ということで、屋根がある休憩所っぽい一角のテーブル付きのベンチというなかなか贅沢な場所を選択。
シーズンだったらこの場所は取り合いで、とてもここでは食べられないだろうな(笑)
ゆえは、登っている途中もちょこまかチーズキャンディやラムネなどを食べていたが、それ以上にカロリーを使っているのだろう。
広場に入って、お昼を食べている人を見るなり、
「おなかすいた。おにぎりたべたい。」
を連発。
ベンチに座って、手を拭かせて、とりあえずおにぎりを渡したら、無言でものすごい勢いでパクつく娘。
よほどお腹が空いていたようだ。
(無言でおにぎりをパクつく娘(笑))
旦那は横でスープ用のお湯を沸かしています。
周りをみるとカップラーメンや、鍋うどんなどを用意している家族もいた。
カップラーメン・・体が温まるしいいかも・・
次はカップラーメンを持って行こう(笑)
公園と違って、山登りだと荷物の関係でちゃんとしたお弁当は持ってきにくいしね。
エネルギーを補給したら元気になる娘
おにぎりやパンを食べて、スープを飲んでいたら、体が冷えてきたのか寒くなってきた。登ってきた直後は暑いぐらいだったんだけど・・
ゆえが『さむい』と言いだしたので、日が当たるベンチに移動することにした。
私と旦那が荷物を運んで場所を移動している間、ゆえは日の当たるベンチに座らせて上着を着せた。
そんなゆえの目の前には、広場の遊具や芝生山になっている遊び場。
「あそんでくる!」
そう言うなり、駈け出す娘。
あれ?もう元気になりましたか?
私はちょっと休憩したかったのだが、
「ママもきて!」
と強制参加。
パパは、
「がんばれ~」
と、応援だけしている(笑)
芝生がちょっとした山になって遊べるところがあり、そこでは子供たちが転げまわっていた。
ゆえもあれだけ山を登ってきたのに、まだ登り足りないのか、芝生山に登っては走り降りるということを何度も繰り返し、私にも一緒に走ることを強要(笑)
ママ、疲れているんですけど・・
子供って、エネルギー補給したらすぐに元気になるよね・・
ちなみに私は、疲れすぎていて写真を撮るのをすっかり忘れていた。
娘は、とにかく楽しいらしく、芝生山で何度も登り降りをしてはしゃぎ、その後はアスレチックで遊び倒した。
ちなみにその間に、
「トイレにいく~」
と、さっき引っ込んだ大の方をトイレですることができた。
良かった・・とりあえず一安心(笑)
山の上にしてはかなりきれいなトイレでありがたかった。
続きます。