3歳の娘、初の山登り
娘が急に、
「やまのぼりがしたい!」
と、言うようになった。
山登り?
急になんで?
ゆえが、唐突に何かやりたいと言いだす時は、お友達かテレビの影響なのだが、ママ友に聞いても他のお友達は特にそういうことを言ってはいないようだし、テレビも私が知っている限りは特に山登りのセリフやシーンがでてきた記憶はない。
なんでだろう?
幼稚園の絵本とかだろうか?
とはいえ、言っているだけかもしれないし・・としばらく様子を見ていたが、日を置いても何度も『やまのぼりがしたい』と言い、
「やまのぼりしてるの~」
と、階段の手すりにつかまって縁を登る『山登り遊び』をし始めた。
一応、『山登り』というものがわかってはいるようだし、本当に行きたいみたいなので、旦那と相談して、
「それじゃどこか山に行く?」
という話になった。
『登山』の準備
ゆえの初登山だし、とりあえず登りやすいところ、ということで、関西では一般的な金剛山に行くことにした。
旦那は大学で『ワンダーフォーゲル部』に入っていたので、ある程度知識も経験もあるが、私はそういうわけではない。
小さい時は両親に連れられて金剛山や犬鳴山に登った記憶はあるが、中学に入ってからはほとんど登山の記憶はない。
でも、実は成人してからは、静岡に住んでいた時に成り行きで、4人のグループで富士山に登った事はある。
・・って・・いきなり日本一の山だし(笑)
だけど、その時は20代だったし、なんとなく勢いで登っただけ。
装備は適当、靴も安物のスニーカーで登った。
今考えると・・何事もなくて本当に良かったと心から思う(笑)
ちなみに安物のスニーカーは富士山から帰ってきたら、もうボロボロ・・
使い物にならなくなって、買い換えたけどね・・
その後、30代になってから、友人との旅行のツアーで屋久島の縄文杉を見に行ったことがある。実はこの時に山用のリュックやウェストポーチ、レインコートなどを買っていて、それをまだ持っていた。
前の日に2人とも装備を引っ張り出したが、私のリュックは当時山用のグッズを売っている店で店員のアドバイスで買ったもの。
旦那から見ても結構良いリュックだったようだ。(独身の時はそれなりにお金があったしね(笑))
そして、旦那に聞いて始めてわかったリュックの機能もあり(忘れていただけかもしれないけど・・)旦那に、
「宝の持ち腐れ、豚に真珠~」
と嘆かれてしまった(笑)
ちなみに、当時山用に買って、その時に履いていったズボンもあったのだが・・きつくて履けなくなっていた・・しくしく。
・・・山登りもするし・・ダイエットしようかな・・
旦那は、大学のワンダーフォーゲル部の現役の時に使っていたリュックは、山で2泊3泊するような時に使う代物なので、ちょっと大きすぎ。別のリュックを使うことになった。
「・・・新しいリュック買っていいかな?」
と、言っていた。
今回使うリュックはちょっと小さめなのだ。
これから使うし、使いやすくて日帰り用のリュックを買えばいいと思います。
ゆえは『山登り』に行くと聞いて大喜び。
「山に登る時は、抱っこもおんぶも無しだよ。最後まで自分で歩いてね。」
と言うと、
「わかった。」
とのこと。
ただし、あまり信用はできないので、旦那が一応抱っこひもをリュックに入れていた。
ゆえが思っている『山登り』と実際の『登山』・・同じだとは思えないけど・・
さて、どうなるかな。
金剛山へ
さて、登山当日、早めに家を出るつもりが、ゆえがこういう時に限ってなかなか起きない。
山登りするので、寝不足だとしんどいし・・と起こさずにいたら、家を出るのが9時を過ぎてしまった。
できれば9時に登山口に着きたかったんだけどな~
登山ルート
今回、登るのは南ルート。
ロープウェイの前から登り始める。
ロープウェイで上まで行ってから、山頂を目指すというものありだが、今回は『山登り』が目的なので、ロープウェイを使わず登ることにする。
念仏坂を行く伏見峠ルートが一般的だが、そこだと舗装されているので、できれば途中から『寺谷』や『文殊尾根』コースに抜けたい。
多少でこぼこした道の方がゆえが飽きずに登れると思うんだよね。
前の日の夜にそれを旦那と相談しようとしたら、調べたことを見もせず『ふーん』という感じだったので、カチンときて、少々もめたが、それはまあ割愛する。
金剛山の山頂に行くルートはかなり多く、旦那も改めてネットでルートを見て、
「こんなにたくさんのルート始めて見た・・」
と言っていた。
コースは1,2本しかなく、ほぼ決まっていると思っていたようだ。
出遅れた・・
ネットのブログでは、ロープウェイ前の府営駐車場は、満車になることはないと書いてあったので、安心して出発したが、着いてみたら既に『満車』で待ちが発生していた。
やっぱり登山口到着が10時過ぎたらダメだね。
かなりの台数の車が駐車場前にずらっと並んでおり、空くのを待っていては、いつになるかわからないので、少し遠くの離れた駐車場に停めることにする。
そこも最後の1台だったけどね。
駐車場から登山口まで少し歩くことになるがこれはまあ仕方ない。
車を降りたところで、ゆえが、
「おしっこ~」
と言いだし、あわてて旦那がさせに行く。
山に入る前で、まだ良かったかも。
山登り開始!
登山口から離れた駐車場に停めたので、登山口まで少し歩くことになる。ずっと登り坂なこともあって、登山口に着いたころには、すでにゆえは少々『疲れた』という顔。
・・・大丈夫かな・・
なんとか気分を盛り上げながら、出発!
もう10時過ぎているので、キャンプ場で泊まった人なのか、降りてくる人もかなり多かった。
「こんにちわ。」
と挨拶をするのだが、ゆえがまだ小さいので更に声をかけてくれる人も多い。
「あら、小さいのに自分でえらいわね。」
「頑張ってるね。」
でも、自分からは行くが向こうからこられると照れてしまうゆえは私の後ろに隠れてしまう。
こういう人見知りはなかなか克服できないのかな~
せっかく声をかけてくれているのに・・
結局、『伏見峠ルート』を選択
伏見峠コースから、寺谷や文殊尾根に行く抜け道はすぐに見つかったが、そこはかなり急な木の階段を登らなければならない。
更に降りて来た女性のグループが、
「通行止めになってて、残っているのはかなりハードなコースだけから、小さいお子さん連れては無理よ。」
と、教えてくれた。
旦那が、
「もう、正規コースの伏見峠コースで行こう。」
と言いだし、結局正規のルートで登ることになった。
南コースは『伏見峠』のコース以外は正規のコースではないようだ。だから公式な地図には載ってないんだよね。
昨日、コースでもめたのは何だったんだ?と思いつつも仕方ないので、伏見峠のルートを選択。
あまり変化がない道なので、ゆえもしばらく歩くと飽きてきたようだ。
『だっこ』とは言わないが、手をつなぐことを要求。これは地味に私が疲れる。
すでにちょっと疲れ顔だったが、水飲み場で冷たい水を飲んでちょっと復活。
その後も、
「もう疲れた~」
と言うたびに、ウェストポーチからチーズキャンディーやグミを出して与えなんとか歩かす。
そして、『しりとり』をしたり、歌を歌ったりして、ゆえの気を紛らせて歩かせる。
一応、頑張って歩いてくれているようだ。
このまま最後まで歩いてくれるといいけど・・
続きます。