『羽化したアゲハ蝶 男の子と女の子の差 その1』の続きです。
だい君のママが、羽化したばかりのアゲハ蝶を持ってきた。
最初は、わっと子供達全員が寄ってきたが、女の子は、少し見たら、もう飽きたのか他の遊びを始め、男の子はずっとチョウチョに夢中。
男の子と女の子のチョウチョに関する興味の度合いが思い切り分かれて、ちょっとびっくり。
チョウチョは、まだ羽根の一部が曲がったままだが、急に動かなくなってビックリしたこともあり、とりあえずお庭に持って行って、そこに放すことにした。
なかなか飛ばない
枝につかまらせてしばらく経ったが、チョウチョは羽根の一部が曲がったままで、まだ飛ぶ気配はない。
最初はわりと面白そうに見ていた女の子たちだが、チョウチョに動きがないので、飽きたのか、早々に家の中に入って他の遊びを始める。
チョウチョの周りに残ったのは男の子3人とママたちだけになってしまった。
本当にきれいに男の子と女の子できっちり分かれる。
これには、ちょっとビックリだった。
お庭に残ったママたちと男の子のたちは、しばらく待っているが、一向に羽根が伸びる気配がない。
男の子たちは、飛び立つまでは見たかったようだが、いつになるかわからないので、 ちょこまか様子を見に来ることにして、全員で家に入った。
昆虫と言ってもチョウチョだし、女の子も好きそうなんだけど、女の子たちはちょっと見たらもういいらしい(笑)
逆に男の子たちは、親が、
「もう家に入ろう。」
と言っても、
「もうちょっとみたい~!」
と、3人ともチョウチョの前からなかなか動こうとしなかった。
たまたまかもしれないけど、幼稚園でここまできっちり興味の対象が男の子と女の子で分かれるというのはちょっとびっくりした。
チョウチョのその後
ちなみにこのチョウチョ、みんなが帰る時もまだ同じところにとまっていた。
そして、羽根も曲がったまま。
名前までつけて可愛がっていたらしいだい君はちょっと涙目でバイバイしていた。
そして、子供達はともかく、ママたちは、
「ひょっとして、羽根あのまま・・?」
「しばらく地面にいたから、そのまま羽根が乾いちゃったかな・・」
と、子供達に聞こえないように小声で会話。
なんとなく『このチョウチョ飛べないかも・・』という雰囲気に・・
そして、翌日の夕方。
薄情だが、実は私はチョウチョのことなどすっかり忘れていた。
家に帰り着いて玄関に行こうとしたら、そのチョウチョが私の前に飛び出してきた。
一歩踏み出した足の目の前に何かが飛んできて本当にビックリした。
一瞬、チョウチョと認識できなかったぐらいだ。
・・・踏まなくて良かった・・
「昨日のチョウチョ・・?」
と、よく見ると、はやり羽根が曲がったままで、上手く飛べないようだ。
羽根・・伸びなかったか・・
時間が経ったら伸びないかな、とちょっと期待していたんだけど・・
つかまえて手で伸ばしてもダメだろうな・・
そんなことしたら羽根が破れそうだし・・
手でつかむとあまり良くないような気がするので、枝につかまらせ、今度はお庭のお花が咲いてある所にそうっとのせる。
これで少しは、花の蜜を吸えそうだけど・・
でも・・飛べないなら長生きはできないだろうな。
他のママさんたちにはともかく、名前までつけて可愛がっていただい君にはこのことは言えないな~
そして更に翌日、同じくうちの庭の少し離れた場所で地面の上でジタバタしている羽根の曲がったチョウチョを発見。
今回も私がひとりの時で、ゆえは近くにいなかった。
とりあえず、もう一度、花の上にのせる。
羽根は、曲がったまま・・
やっぱり羽化してから、しばらく地面の上にいたのがまずかったのかな・・
私もだけど、中ちゃんもチョウチョの羽化なんで初めてだったろうし。
本当は羽根が開くタイミングだったのに、地面の上にいたので羽根ひらく前に、羽根が乾いてしまい、その状態で固まってしまったんだろうな。
枝や葉っぱの上じゃなきゃダメだったのかな・・
そしてその日の夕方からは雨。
それ以降そのチョウチョを見ることはなかった。
ふと思いついた可能性
その後のチョウチョのことは、他のママにも話をして、もうダメだったんだろうな、と思っていた。
そして、またゆえのお友達が来る日になったので、子供達が動かないチョウチョを見つけたらまずいと思って、チョウチョがいた付近と一応他のところも捜したのだが、見つからなかった。
雨も降ったし・・あれ以来羽根の曲がったチョウチョの姿を見ないし、ダメだったのかと思っていたが、ふとある可能性に気が付いた。
乾いていた羽根が雨で濡れて、羽根がひらくようになったということはないだろうか?
3日ほどずっと庭の木々がある狭い範囲にいたのだから、ダメだったとしたら、私が探した時に見つけられないというのはおかしいんじゃないかな?
見つからないということは羽根がひらいて飛んで行った、ということはないかな・・?
それなら雨が降った日以降、みつからなくても納得がいく。
(実際にそういうことがあるのかどうかはわかりません。単なる想像です。)
もちろん単に風で飛ばされたり、何かに食べられたということもあると思うんだけど・・
ちなみにあの後、アゲハ蝶が飛んでいるのを庭で見かけた。
全然別のアゲハ蝶の可能性もあるんだけど・・ひょっとしたら・・本当にひょっとしたらだけど・・あの羽根が曲がっていたアゲハ蝶かもしれない。
一応の結論(笑)
本当のことはわからず仕舞いだが、他のママさんたちと、とりあえず『そういうことにしておこう!』という結論になった(笑)
・・まあ、私は、翌日には、羽根の曲がったアゲハ蝶が足元に飛び出してくるまで、チョウチョのことなどすっかり忘れていたんだけど・・
でも、他のママさんたちは、何度か、
「あれからチョウチョどう?」
と聞いてきたので、みんなはしっかり覚えてて気にしているんだな、とちょっと感心した。
・・私が薄情なだけなのかも(笑)
中ちゃんも今回の失敗を教訓に、まただい君が青虫や蛹を拾ってきたら、枝の上で羽化させると言っていた。
男の子のママは、どうしても昆虫がついてまわるから、大変だ。
私は虫が苦手なので、もしゆえが虫を飼いたがったら、パパに丸投げだろうな(笑)
それにしても偶然かもしれないけど、男の子と女の子・・昆虫に対する興味がはっきり分かれたのが驚きだった。
本当に『男の子』と『女の子』できっちり分かれていた。
人数もちょうと3人3人だったし(笑)
もう少し大きくなれば、もっとはっきり分かれてくるんだろうな。
幼稚園だとそこまでの差はないと思っていたので、今回は新たな発見でした。