娘をもつ父親の夢(?)『パパとけっこんする!』
旦那は、私が妊娠する前から、最初の子供は『女の子がいい』と言っていた。
そして、実際に妊娠してからも、お腹の子に、『姫~』と話しかけていた(笑)
私が、
「男の子だったらどうするの?」
と言うと、呼び名を『玉姫』に変更したけど・・
(『玉のような男の子、姫のような女の子』という意味らしい。)
女の子とわかった時は、
「勝った!」
と、ガッツポーズ(笑)
・・・なんの勝負なんだか・・
まあ、娘が産まれてからは、男の子もほしくなったらしく、『太郎ちゃんをつくろう』と言うようになったけど・・(残念ながら今のところできていません)
そして、生後2カ月ぐらいの時に、娘を見ながら、
「やっぱり女の子だからかな~。こんな可愛い生物がいるのかって思う。」
と言っていた。
そんな娘ラブラブの旦那は、一度は、娘に『パパと結婚する』と言われたいらしい。
娘、初めての『けっこんする』
娘が初めて、『けっこん』という言葉を使いだしたのは、幼稚園に入ってしばらくしてからだ。
「ゆえちゃんもけっこんするの~」
と急に言いだした。
何か幼稚園で聞いてきたのかな?
そして、たぶん意味はわかっていない(笑)
「だれと結婚するの?」
と、聞いてみると、
「えみちゃん!」
とのこと。
えみちゃんかい(笑)
うーん・・どうしようかな・・
かわいらしい発想だとは思うが・・一応ちゃんと教えておいた方がいいのかな。
「そっか~、でも結婚は、男の子とするんだよ。」
と、ためしに言ってみる。
「えみちゃんはおんなのこ?」
「そうだね。女の子だよ。」
「おんなのことけっこんはできないの?」
えーっと・・
「できない・・ことはないかもしれないけど・・」
『できない』と言いきっていいのか少し悩む。
「基本的には(?)男の子と女の子が結婚するんだよ。」
ゆえは、ちょっと考えてから・・
「ママは?ママは女の子?」
『女の子』と言うには、少々歳を食い過ぎているけど・・そのあたりはややこしいのでこだわらないことにする。
「そうだね。ママも女の子だよ。」
ゆえはちょっと残念そう。
「ママと結婚したいの?」
「うん、ママとけっこんしたい!」
そうか・・ママとしたいのか~
内心、ちょっと嬉しい(笑)
パパの心、娘知らず(笑)
でも・・これは、ひょっとして、パパの夢をかなえるチャンスなのでは・・?
そう思って、
「男の子だったら、誰と結婚する?」
と、聞いてみた。
「おとこのこか~」
ゆえはそう言って、ちょっと考える。
ちなみに、パパは知らん顔をよそおっているが、しっかり会話を聞いている(笑)
「パパ?」
と聞くと、はっきり首を振って・・
「だいくん!」
・・・そうなの?
だい君は幼稚園前から一緒に遊んでいた同じ歳で、誕生日が同じ月の男の子。
月齢が同じせいか妙に相性が悪く、顔を合わせるとよくいがみ合っていた(笑)
えみちゃんの取り合いもよくしていたし・・
だけど、幼稚園に入る少し前ぐらいから和解(?)したのかだいぶ仲良くなっていた。
今は、普通に一緒に遊んでいる男の子だ。
そうか・・最近はだい君が好きなのか・・
話を聞いていたパパは、
「パパは?」
と少々残念そう。
「パパとはしないの。だいくんとけっこんするの!」
・・・そうですか・・
パパは、少々残念そうではあるが、
「うんうん、だい君なら玉の輿かも・・」
と、妙に現実的(笑)
3歳児に何言ってるの。
結婚ブーム
この後もしばらく結婚ブームが続いた。
「けっこんしきをしたいの~」
と言うので、パパとママの結婚式の冊子になっている写真を見せたら、気に入ったようで、しばらく、
「けっこんしきのえほんみせて!」
と言っていた。
絵本じゃないんだけどね(笑)
そしてその頃、アウトドア同好会があり、同級生のゆみちゃんと年中のお兄ちゃんのきー君、そして更に小学生のお兄ちゃんが一緒に来ていた。
きー君は年中で学年は違うが、幼稚園バスも一緒に乗るし、幼稚園から帰って遊ぶ時も一緒に遊ぶので仲が良い。
その時も一緒に遊んでいたが、きー君がそばにいない時に、小学生のお兄ちゃんがゆえに、
「きーが、家で『ゆえちゃんと結婚する』って言ってるで~」
と、ゆえにふざけてバラした。
ママの東ちゃんに聞いたら、実際、『ゆえちゃんと結婚する』と言っているらしい(笑)
ゆえは、悪い気はしなかったらしく、その後は、
「やっぱりきーくんとけっこんする~」
と言うようになった(笑)
やっぱり、相手から言われるとうれしいようだ。
そのあたりはやっぱり、女の子だな~(笑)
そして、その後は、『男の子と結婚』と言うのはなかったことになったらしく、しばらく、
「ママとパパと3にんでけっこんするの~」
と、言って、3人でぎゅー、とするのがブームになる。
可愛くていいんだけど・・これは一応『パパと結婚する』ということになるんだろうか?
・・・ちょっと違うか(笑)
結婚相手は『王子様』(笑)
そしてこの後はディズニーにハマる。
シンデレラ、眠りの森の美女、白雪姫、人魚姫(ディズニーの人魚姫って王子様と結婚してハッピーエンドなんだよね・・)と最後に結婚して終わるエンディングをみまくる。
この辺りで、結婚は『王子様』とする、という認識になったようだ。
特定の相手は言わず、
「おうじさまとけっこんするの~。わたしはおひめさまよ。」
と言うようになった。
そして、ドレス系の服を好むようになる。
やっぱり女子力・・ママより高いな(笑)
旦那は、
「パパと結婚する!」
と1度は、言ってもらいたかったようだが、今のところその気配はない。
パパは、
「もう無理かな。言いそうにないし・・」
とちょっと残念そう。
5歳ぐらいになったら言うんじゃないかと思うけど・・どうだろう・・?
ついにパパの夢がかなう!
そして先月は、旦那と私の結婚記念日だった。
お祝いで食事に行った時に、久しぶりに婚約指輪と結婚指輪をはめていった。
食事をしているときにゆえが指輪に気付き、
「さわらせて!」
と言いつつ、指輪を抜こうとする。
さすがに外でゆえにこの指輪を持たせるわけにはいかない。
「ゆえ、これはパパに買ってもらったものだからダメ。」
と、言うと、
「さわるだけ。」
と指につけた指輪を触っていた(笑)
「これ・・パパにかってもらったの?」
「そうだよ。結婚する時にパパに買ってもらったの。」
ふーん・・と納得したような顔。
「ゆえも結婚する時に、結婚する人に買ってもらったら?」
と言ってみた。
すると、
「けっこん?そうか・・けっこんか~」
と、急にニコニコ顔にになる。
そして、
「おとなになったら、けっこんするの~」
と嬉しそうに言う。
「そっか。誰と結婚するの?」
と、聞いてみると、すごく嬉しそうな顔をして、
「だれとけっこんするかはもうきめてるの・・」
と言い、めっちゃ恥ずかしそうな顔をする。
「へえ・・誰?ママに教えて。」
だい君かな、きー君かな・・意外と最近仲が良くなったるい君だったりして・・などと思いながらゆえの答えを待つ。
「あのね・・(めっちゃ小声で)、ママとおなじひととけっこんするの・・」
ちょっとびっくり。
それって・・
「パパ?」
「うん・・パパ!」
これは・・ゆえの隣でぼうっとしている旦那に聞かせなければ(笑)
「ゆえ、もう1回言って。誰と結婚するの?」
「パパと結婚するの!」
パパ、めっちゃ嬉しそうな顔をして、ニコニコのデレデレ(笑)
『パパとけっこんする!』、ついにきました!
パパは、めちゃくちゃ嬉しそうにゆえをぎゅーとする。
うん、最高の結婚記念日になりましたね(笑)
夢がかなったね(笑)
その日、家に帰ってゆえがパジャマに着替えている時に、もう一度、
「ゆえ、誰と結婚するんだっけ?」
と聞いてみると、
「パパとけっこんするの!」
と言って、そばにいたパパに抱きつくゆえ。
「そっか。よし、パパと結婚しよう!」
と、すごく嬉しそうな顔をして娘をぎゅーする旦那(笑)
やっぱり娘をもつ父親としては一度は言ってほしい(らしい)セリフ『パパとけっこんする』がようやく聞けました。
そして、結婚相手は『パパ』というのは、今のところまだ続いている。
そして『パパとけっこんする』と言われたこの日、本来のメインは、『結婚記念日の食事』だったのだが、おそらく旦那の中で『結婚記念日で食事に行った日』ではなく、『娘に、パパと結婚する、と言われた日』に変わっていると思われる(笑)
もう少ししたら、また違うことを言いだすと思うので、今のうちにたっぷり堪能して下さい。
良かったね、パパ。