晩婚、高齢出産・育児であたふたしている高齢ママのブログ

40歳で結婚、41歳で出産、現在4歳児と格闘中です。日々の出来事をつらつらと語っていきます。ちなみにここにでてくる登場人物の名前は全て偽名です。

スポンサーリンク

引っ越し準備・・習い事の退会(バレエ教室)

スポンサーリンク

 バレエ教室

 今回、一番、『退会』を言いにくかったのは、『バレエ教室』だった。

 他の『習い事』は、すべて全国展開している習い事だし、手続きも事務的にすむ。

 音楽教室などは、先生には良くしてもらった、というのはあったが、全国展開している教室だし、先生も生徒が退会するのもよくあることだろう。

 だけど、『バレエ教室』は、他の習い事とちょっと違った。

 

 バレエの先生

 住宅街の中にある個人の小さなバレエ教室だったが、それだけにひとりひとりにすごく目を配ってくれていた。

 

 初めての体験レッスンの日、娘がトイレに行った時に、

 「すみません、ちょっと変わってる子で・・」

 と、言うと、

 「お母さん。『変わっている』はいけません。『個性的』とおっしゃって下さい。」

 と、びしっと指摘された(笑)

 

 バレエ教室には、娘が小学生1年生になる直前に入会したが、小学生クラスは、3年生以上しかおらず、レベルもあきらかに違った。

 まあ、レベルも何も全く何もやったことがないんだから、当たり前なんだけど・・

 レッスン時間は、1時間だったが、最初の30分は、先生と1対1で、じっくりレッスンしていただき、その後、上のお姉さんたちと一緒に30分レッスンをして、ゆえだけ途中で帰る、というやり方をずっとしていただいた。(レッスン料はそのまま)

 

 バレエ経験がなくても、これがどれだけ贅沢なことかはわかる。

 栃木県に引っ越してから、他のバレエ教室に体験レッスンに行った時に、今までのレッスンの話をすると、ほとんどの先生からは、驚かれた。

 先生と1対1の時間は、徐々に少なくなってはいたが、退会するまでずっとこのやり方をしていただいた。

 

 私は、いつもレッスンが終わる5分前ぐらいに迎えに行っていたが、『ちゃんと先生の話聞いているの!?』という状態だったことが何度もあった。

 (お迎えの時だけ、ちょっとだけレッスン風景が見れることになっていた。)

 足だけで手のふりをやらない、もう曲が始まっているのにすぐに動かない等々・・『ちゃんとやってる?』『先生の話聞いてる?』と思うことが何度もあった。

 

 終わってから、注意したいな、と思ったこともあったんだけど、先生は、

 「もう後半だから疲れているんです。前半はすごく頑張っているので、褒めてあげてください。」

 とおっしゃってくれた。

 

 一度、体操教室で捻挫をしたことがあり、バレエは当然休ませるつもりではあった。

 電話をすると先生は、

 「足を使わないでレッスンもできますので、ご本人さえ良ければ来てください。足を怪我したときのやり方も心得ておりますので・・」

 と言ってレッスンに通わせてくれた。

 お迎えに行くと、椅子に座って手だけでお姉さんたちと同じことをやっていた。

 ストレッチなどもそれなりのやり方があったらしい。

 

 幼稚園の先生にすら、あまり話をしない感じの娘だったが、バレエの先生には心を許していたらしく、色々なことを話していたようだ。

 後日先生から、

 「ゆえちゃんからこう聞きましたよ。」

 などと言われて、『そんなことまで先生にお話ししているんだ』と、びっくりしたこともある。

 

 ただ、さすが老舗のバレエ教室というべきか礼儀や挨拶などには、厳しかった。

 最初の頃は、下を向いて挨拶していた娘に、顔をあげてちゃんと相手の顔を見て言うまで何度も挨拶をさせていたし、お月謝の渡し方なども指導されていた。

 レッスン前後の挨拶とは別に、来た時や帰るときは必ず挨拶。

 お姉さんたちが来た時に、他の保護者(私のことです)がいて、挨拶をしなかったら、それも指摘して、挨拶をさせていた。

 このあたりは、やはりバレエは厳しいんだな、と思ったものだ。

 

 うちの娘の少々個性的なところもわかった上で娘に合わせて指導していただき、娘も先生が本当に大好きだった。

 

 バレエ鑑賞会

 娘が通っていたバレエ教室は、本来は、12月には発表会をするのだが、娘が入会してからは、コロナ過でそれはできなかった。

 だけど、先生は、去年の11月から12月にかけて、『発表会はできないけど、舞台に触れさせたい』ということで、2か月にわたりレッスンのない日曜日に小学生以上の子供たちを集めてバレエ公演の鑑賞会をしてくれた。

 休憩時間も合わせて実質4時間ほど先生のお宅に子供を預けることになった。

 

 当時1年生で一番下で・・鑑賞会も大人しく見れるのかちょっと心配ではあった。

 やっぱり途中で多少飽きてはきたようだが、先生がおっしゃるには、曲に合わせて踊ったりして何とか最後まで観ることができたようだ。

 「声を出すのはダメですけど、一緒に踊るのは全然かまいませんので・・」

 とのこと。

 

 休憩時間やお迎えの時間までは、お姉さんたちと一緒に遊んでいたみたいでいつも楽しそうに帰ってきた。

 もちろんこじんまりしたバレエ教室だからできたことだろうけど、本当によい教室で、ここだけは本当にやめたくなかった。

 

 引っ越しを伝える

 バレエの先生には、ここまで良くしてもらって、本当に言いにくかったんだけど、言わないわけにもいかない。

 いつもはひとりで行かせるレッスンに一緒について行き、先生に、

 「実は・・主人が転勤になりまして、引っ越しすることになったんですよ。」

 と、伝える。

 

 「え!?」

 と、驚かれた後・・先生に・・泣かれてしまった。

 「すみません。もう1人転勤で引っ越しという子がいて・・これからもっといろんなことをやっていこうと思っていたのに・・」

 

 私も思わず涙が出てしまった。

 「単身赴任か迷ったんですが・・娘がどうしてもパパと一緒がいいと言うので・・」

 と、私も涙声で言うと、

 「お母さん、すごく失礼なんですが、もう一度考え直していただけませんか?この子は、うまく育てたら伸びます。でも、この子は、この子の特性をわかって・・じっくり育ててあげないと・・どこに行っても平気というタイプじゃないので・・」

 と、引き止められてしまった。

 「最初から引っ越しということはあればこんなこと言いませんが、迷われていたということなので・・」

 

 まだ迷いがあったのは事実で、本気に考え直そうかと思いはしたんだけど・・

 ただ、ゆえの『パパと一緒』という意思は固く、結局、引っ越しになってしまったんだけど・・

 

 本当にお世話になりました

 ただ、最後まで本当に良くしてもらった。

 最後に、お姉さんたちから、お手紙をもらって、ゆえも涙目。

 

 2か月に1回ぐらいこっちに帰ってくる、という話をしたら、1回だけのレッスンでも良いので、良かったら参加してほしい、と言われた。

 とはいえ、できるのは夏休みぐらいかな~

 

 習い事の退会は、さらっと書くつもりが書いてると色々思い出して、長々と感傷的な話を続けてしまいました。

 

 次からは、引っ越し関係の話になります。

 よろしくお願いします。