娘愛用の『お箸セット』
娘が毎日小学校に持って行く給食袋の中には、幼稚園の頃から使っているキティちゃんのお箸と箸箱、そして私が手作りしたナプキンが入っている。
お箸と箸箱は、小学校入学の時に新しく買い替えようとしたのだが、本人がそれで良いというので、幼稚園の時のものをそのまま使うことにした。
(ナプキンは、さすがに作り直しました(笑))
この『お箸セット』は、幼稚園入園の時にじーじばーばに買ってもらったもので、ひとつの箸箱の中に、お箸とフォーク、スプーンも入るようになっている。
年少の時は、全部入れていたが、年中になってからは、カレーの時以外は、基本的にお箸だけ入れるようにしていた。
娘は、最初に使う時は、この『お箸セット』を気に入って喜んでいたが、3年間毎日のように使うと、感動も薄れてくるもので、最初に比べるとだが、特に大事にしているという感じではなかった。
もはや日常で普通に使っている、という感じだった。
いや、もちろん誰でも当然そうなるんだろうけどね(笑)
それでも、小学校に入学する時に、新しいのではなく、幼稚園から使っているお箸セットをそのまま使うと言うぐらいには、『お気に入り』だったようだ。
給食袋が行方不明
「ゆえ、給食袋の中身出しなさい。」
と、娘に言ったのは、先々週の金曜日の夕方。
金曜日は、いつも小学校から帰ってから本当にすぐにお友達が遊びにくるので、ランドセルの中身がそのままになっていることが多い。
学校から帰ったら、すぐに給食袋からお箸セットとナプキンを出すように言っているのだが、ゆえも忘れることが多いし、私もチェックできていないことが結構ある。
夕方、ゆえに、給食袋を中身を出すように言った時は、夕飯を作っている最中だったので、現物は見ていなかったが、ゆえは、
「はーい。」
と、返事をしたので、特に確認もせずに、そのまま夕飯作りを続行した。
ところが、その時は返事だけで、何もしていなかったようだ。
夜の洗濯をする前に旦那が、
「ゆえちゃん、ナプキン出した?」
と、ゆえに聞いた時に、
「あ、だしてない。」
と言い出した。
「ナプキンとお箸も出してね。」
「はーい。」
と、会話はそこで終了した。
ところが、次の日の洗濯物の中に、ナプキンも入っていないし、洗い物の中に、給食用のお箸もない。
(いや、うちらもチェックしていなかったんだけどね(笑))
ゆえに再度、言うと、
「きゅうしょくぶくろ、ない。」
と、言い出す。
え?
ランドセルを見ると、確かにいつも給食袋がかかっている場所には何もない。
ゆえに聞いても『わからない』と言う。
「小学校からは持って帰ってきたの?」
「それはぜったいにもってかえってきた。」
「ママやパパが、『お箸出しなさい』って言った時は給食袋あったの?」
と、聞くと、
「あった。」
とのこと。
「じゃあ、その後どうしたの?」
「わかんない。わすれた。」
・・・あのね・・
うーん・・失敗したな~
私も旦那も、給食袋を確認してなかったんだよね。
普通に返事していたから、そのままになっていた。
給食袋大捜索(笑)
仕方がないので、ゆえが置き忘れそうなところやうっかり持って行きそうなところを捜すが見つからない。
「ねえ、本当に持って帰ってきた?小学校に忘れたということはない?」
と、再度聞くも、
「ぜったにもってかえった。」
と、言い張る娘。
うーん・・・
確かに、娘の場合、作業中に何かに気を取られて、作業を中断して、違うことに夢中になる、ということは、よくあるんだよね。
そして、最初の作業はほったらかし(笑)
この場合は、どこにほったらかしたのかということが問題なんだけど・・
最後は、旦那がゴミ箱の中まで捜したが、見つからない。
ゴミを他の袋に移し替えて、かなり丁寧に捜したんだけどね・・
結構大きいものだし、どこかに紛れてもすぐに見つかると思ったんだけど・・
かなりの時間を費やしたけど、これ以上捜してもおそらく出てこないので・・ゴミ箱に入っていなければそのうち出てくるだろう、ということで、捜すのはここでやめることにした。
月曜日は別のものでしのぐ
とりあえず、月曜日に給食袋に使えそうな袋はあるし、ナプキンはそもそも数枚あるので、困らない。
お箸と箸箱は、アウトドア用に100均で買ったものがあったので、とりあえずは、月曜日はそれを使うことにした。
ゆえは、『小学校にはない』と言っていたが、前も同じようなことがあって(物は違うけど)、結局教室に置いてあったということがあった。
これだけ捜しても見つからないなら、おそらく月曜日に学校に行ったら出てくるんじゃないかと私も旦那もちょっと思っていた。
月曜日の朝に、
「とりあえず、今日はこのお箸使ってね。」
と言うと、普通に、
「はーい。」
と、返事が返ってきた。
「もしかしたら、給食袋、教室にあるかもしれないから、一応、捜して。」
と言うと、
「わかった~。」
とのこと。
これは・・本人もひょっとしたら、教室にあるかも・・と思っているんじゃないかな。
そして、その日・・予想通り、2つの給食袋をぶら下げて帰ってきた娘(笑)
・・・やっぱり教室に忘れていたのか・・
「ゆえ、給食袋、教室にあったの?」
と、聞くと、
「えへへへ。」
と、笑ってごまかす娘。
・・まあ、あったならいいけどね。
3年半、お疲れさまでした
ところが、その日の夜、箸箱を見ると・・表面にヒビが入っていた。
ありゃりゃ・・
どこでヒビが入ったのかはわからないけど、これは危なくて、もう使えない。
まあ、3年以上使わせてもらったし、これは仕方がない。
よくもった方でしょう。
『お勤め、ご苦労様でした』ということで、残念ながらお役御免ですね。
3年半、お疲れさまでした!
幸い・・というわけではないけど、今日、小学校に持って行った箸箱がある。
お箸は、まだそのまま使えるし・・
今日は、ゆえも普通に使っていたみたいだし、とりあえずこれでいいか、と私は思ってしまった。
『箸箱』引退で大泣き
そして、翌日の朝、
「お箸入れヒビが入っちゃったから、こっちの箸箱使ってね。」
と、普通に新しい(アウトドア用で使っていたから新しいわけではないけど・・)箸箱をテーブルの上に置いた。
その時の、ゆえの、『え?』という表情に、『しまった!』と思う私。
めちゃくちゃ悲しそうな顔をして、
「え?なんで?」
と、言う。
この時になって・・この後の展開が予想でき、『しまった!朝の忙しい時に言うんじゃなかった!』と思うが、もう遅い。
予想はできても、こうなると回避はできない。
「言ったようにヒビが入っちゃったの。使うと危ないからね。」
「・・それ・・どうするの?」
すでに涙目の娘。
「どうって・・危ないからもうちょっと使えないし・・『いままでありがとう』って言って・・捨てないと・・」
『捨てないと・・』という時につい声が小さくなる。
「ダメ!おねがい!すてないで!」
・・・いや、そう言われましても・・
よくあるパターンだが、未だにこういう場合どう対応したらいいのかわからない。
ゆえは、目に涙をいっぱいに溜めて・・
「おねがい!!すてたらダメなの!」
と、言う。
あちゃー・・
捨てるのを嫌がる娘だが、今回は、給食袋が見つからなくて新しい給食セットを用意した時はケロッとしていたから、大丈夫だと思ったのに・・
「だって、なくしても、でてくるかもしれないけど、すてちゃったらもうあえないでしょう?」
と、ボロボロ泣き出した。
・・・まあ・・そうだけどね・・
気持ちはわかるけど・・古くなっただけならともかく、ヒビが入っているのを取っておくというのも・・
娘は、涙をボロボロ流しながら、
「・・しゃしんとって・・」
と言う。
はい、それで気が済むなら・・
とりあえず、スマホで写真を撮る。
「うらもとって!」
はいはい。
・・・なぜ裏も?
はい、撮りました。
写真を撮って納得したかと思ったんだけど・・
それでも、
「すてないで!」
と言う娘。
朝の忙しい時に・・ややしいことに・・
ちょっと強く持つとこうなるので、さすがにちょっと使えない。
修理するにしても、食べ物を食べるお箸を入れるところだしね・・
割れたら本当危ないし・・
すると、妥協案を言う娘。
「きんようびまでは、すてないで!」
金曜日?
なんで?
よくわからないが、これ以上時間をかけると、家を出るのが遅れてしまうので、とりあえず『勝手には捨てない』と約束した。
ようやく納得して、小学校行く支度を始める。
失敗だった・・
はぁ・・朝からまいった。
ゆえの『すてないで』という性格は知っていたんだけど、無くした時にケロッとしていたから大丈夫だと思ったのが失敗だった。
なくした場合は、また『出てくる』可能性があるのから平気なのか・・
・・それでいいのかな?(笑)
というか、そこまで泣くほど大事にしてたかな・・?
まあ、普段何気なく使っているものでも、いざなくなるとなると、急に愛着がでてくるんだろうな。
それはわかるんだけど・・割れたものはさすがに捨てようよ。
この物を捨てられない性格は絶対に旦那に似たな。
旦那もなんでもかんでも捨てずに取っておくから、家の中がえらいことになっている(笑)
お友達の家では、古くなったおもちゃなどを本人が『もういらない』と言うので、捨てているというけど、我が家は絶対にそれは無理ということがわかった(笑)
ずっと使わないおもちゃも、聞いたら絶対に『すてないで』というだろうし・・
試しに、1度やったことがあるけど、無理だったしね・・(笑)
もう、上手にフェードアウトしていくしかないのかな・・
朝から疲れた出来事でした(笑)
ちなみに箸箱は、まだ捨てていません。
台所の片隅に置いています(笑)
もう気が済むまで置いておくしかないかな~
いつ・・捨てられるんだろう・・