晩婚、高齢出産・育児であたふたしている高齢ママのブログ

40歳で結婚、41歳で出産、現在4歳児と格闘中です。日々の出来事をつらつらと語っていきます。ちなみにここにでてくる登場人物の名前は全て偽名です。

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親としてショックだったこと その2

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 『親としてショックだったこと その1』の続きになります。

 去年の10月頃・・娘が年長だった時の記事です。

 

 親としてどう対応したらいいのか

 どうしよう。

 こういう時ってどういう対応したらいいんだろう。

 今まで娘が、お友達のことを悪く言うことって、ほとんどなかったので、あんまりこういうシチュエーションは、考えていなかった。

 𠮟りつけてそれですむなら、簡単だけど・・ゆえは、たぶん何が悪いかわかっていない。

 

 それに、ここで怒ったら、今後こういうことは親の前では言わなくなるかもしれない。

 ゆえとしては、『良くないことを言っている』『親に怒られることを言っている』という意識は、まったくない。

 

 もっとも本当に悪気はないのだろう。

 『運動会に勝ちたいのに、まじめに走らないんだったら、こないで』というところだろうか。

 走らなければならない場で、走れない子の気持ちを理解しろというのは、まだ難しいんだろうな。

 いやでも・・ゆえはどちらかというと、お友達に比べて色々できないことの方が多いんですけど・・

 

 もうひとつの問題は、『お友達みんなが言っている』というところだ。

 たぶんこれは事実だろう。

 『○○ちゃんが言っている』という言い方からも、とっさを嘘をついたとは思えない。

 この時、名前を聞いたお友達は、背の順に並んだ時にゆえの後ろにいるお友達の名前で、普段ゆえが遊ぶお友達とは違う子なので、おそらく事実だろう。

 

 それに、これは、親のひいき目なのかもしれないが、娘が主体的にこういうことを言いだしたとは思えない。

 お友達が言っているから、言っていいんだ、と思っていると思われる。

 それもゆえの言い方からして、言っているのはひとりやふたりではなさそうだ。

 

 おそらく、本当に周りが言っていて、クラス全体ということはなさそうだけど、少なくとも女の子の中ではそういう空気になっているんだと思う。

 

 言われてみれば・・ちょっと思いだしたことがあった。

 幼稚園のバス停で女の子たちが(同じ小学校に行く子は同じクラスになるので、全員ゆえと同じクラス)、

 「おとこのこは、はしりっこおそいねん。」

 「うんどうかいのれんしゅう、いつも5ばんやで。」

 「おとこのこはのろまやで~」

 というようなことを何度か言っていた。

 女の子もリレーでは、4番か5番かと聞いていたので、自分たちのことを棚にあげてなにを言っているんだ、と思っていが・・・この話を聞くと意味合いが違って聞こえる。

 幼稚園でも年長になると、遊ぶ方も男の子と女の子で別れるから、男の子と女の子の間のちょっとした対抗心的なものかと思っていたんだけど・・・

 

 しばらく自分の頭を落ちつけてから、ゆえには、もう一度だけ話をした。

 ゆえは、すぐに緊張する子なので、習い事のピアノでも、家では弾けても先生がひとりひとり弾かせる時には(グループレッスンなので他の子もいる)、緊張してうまく弾けないことがよくある。

 そのことを例にあげて、

 「それを見て、他のお友達が『まじめにやってない』『練習してきてない』って思われたらどう思う?」

 「ゆえちゃんがいるとうまく弾けないから、発表会はお休みして、って言われたらどう思う?」

 「そのA君もそんな感じかもよ。だから、ゆえには、そう言われた時のA君の気持ちを考えてほしいな。」

 ゆえは、『わかった』とは言っていたけど、どこまで通じていたのかはわからない。

 

 あまりしつこくしても、逆効果かもしれないし、こういうことを親に言わなくなるかもしれないので、ゆえに直接いうのはこれで終わりにした。

 どういう対応が正しいのか正直よくわからない。

 

 先生に伝える

 夕方、幼稚園を休んだことから、担任の先生から電話がかかってきた。

 電話がかかってくることは予想していたので、その時に娘の発言を先生に言うかどうか・・かなり悩んだ。

 

 『娘のことを悪く思われるかも・・』

 『私が過敏になっているだけで、よくあることなのかしれないし・・』

 『先生に言うような内容なのかな。』

 『運動会前の大変な時期に、先生にあまり負担をかけるのも・・・』

 などと、色々考えたが、『お友達がみんな言っている』という言葉がどうしても気になり、先生に伝えることにした。

 

 体調のことを伝えた後・・娘の発言と、それに対しては注意したが、娘は『おともだちみんないっている』と言っていて、一応先生にお伝えしておこうと思って・・・と、しどろもどろになりながら先生に伝えた。

 (娘には、テレビを見せて、会話を聞かせないようにした。)

 

 伝えたとたん、電話の向こうの空気がかわったのがわかった。

 先生は、

 「伝えていただいて良かったです。みんなで応援しようという話はしているんですが・・」

 と、言いながらも、途中から泣くのを我慢しているような声になっていた。

 

 コロナのことがあり、面談の時、一度お会いしただけだが、若いけど、笑顔が素敵なとても良さそうな先生だったんだけど・・・

 

 電話を切ってから、先生に申し訳なかったかな、言わなければ良かったかな・・と思ってしまって、なんとなく1人で落ち込んでしまったけど・・・やっぱり伝えるべきことだったな、と今は思っている。

 

 クラス対抗リレーを幼稚園でする以上こういう問題というのは、おそらく、今までも多少はあったと思うし、当然今後もでてくる話だと思う。

 それに対する指導もやり方も先生たちならある程度わかっているはずだ。

 幼稚園というのは、こういう集団の中でのことを学ぶ場でもあるはずだし・・

 先生もそのあたりは心得ていると思う。

 

 色々難しい・・

 幼稚園の中でのことは先生のお任せするとしても、私は、とにかく自分の娘がそういう発言をしたことが、ショックだった。

 言われることはあっても、言う方になるとは思わなかった。

 

 今後小学生になったら、もっと深刻な問題もでてくるだろうし、このぐらいでめげていてはダメだと思うんだけど、発言を聞いた時は本当に頭が真っ白になった。

 

 ただ、よく考えて見ると、ゆえとしては、間違ったことは言っていないつもりなんだよね。

 『運動会』『勝ちたい』『あの子が、一生懸命やってないから勝てない』となったんだろうけど・・

 (どっちにしても、女の子のリレーの勝敗には関係ないんだけどね)

 

 運動会で『勝ちたい』と思う気持ちは、良いことだと思う。

 ただ、自分だけのことなら、『練習しよう』『頑張ろう』でどうにかなるが、それが集団になった時にどうなのか。

 そういうことを学ぶのがリレーで、集団で指導する意義なんだろうな、と今回改めて考えてしまった。

 ゆえの発言がなければこういうことは、考えなかったんだけどね。

 

 『全員手をつないでゴール』には、反対の立場だけど、だからと言って『負けそうだから、原因の人を排除』というのは、違う。

 どう伝えたらいいのか・・・難しいな。

 

 でも、人間関係ややこしくなるのはこれからだろうし・・・

 小学生になったら、もっとこういう問題は出てくるんだろうな。

 (更に容赦がなくなるような気がするし・・)

 まあ、今回は先生にお願いしたし、小学校の予行練習と思っておこう。

 

 この時は、本当にショックすぎて、ママ友はもちろん、旦那にも運動会が終わって、かなり時間が経つまで言えなかった。

 

 ゆえは、自分からお友達を悪く言うことはおそらくないと思うが、周りが言っていいたら一緒になって言うことは、残念ながらあると思う。

 どちらかというと、『言われる側』の性格だとは思うんだけど・・

 今回、場合によっては『言う側』になることもあるな、と再認識した。

 

 子供には子供の世界があると思うけど、排除やいじめにつながることは、早めに気づくようにしたいと思う。

 小学生になると、なお難しくなりそうだけどね・・

 

 次は運動会の記事になります。