突然のハプニング
金曜日の午後は、次の日がお休みということと、お友達も娘も習い事がない日ということで、うちに集まって遊ぶことが多い。
この日も、ママ友3人と子供たち6人がうちに集まって、遊んでいた。
いつも17時には、全員でお片付けを始め、ある程度片付いたら解散となる。
この日も、子供たちはまだ遊んでいたが、ママたちの中では、もう17時になるし、そろそろ片付けようか・・という雰囲気になったとき、母の携帯から電話がかかってきた。
今日、17時半頃に頂き物イチゴがたくさんあるので、ゆえに持っていく、という連絡は受けていた。
イチゴがあるのは本当だろうけど、半分は孫に会いたい口実なんだよね。
お友達が遊びに来る日に、うちに来たいという時は、お友達が帰る17時以降にしてもらっていた。
よくあることなので、あまり気にしていなかったし、あわよくば親が、ゆえの相手をしてくれている間に夕飯作っちゃおうかな(笑)、ぐらいの気持ちでいた。
17時に電話があったときも、『遅くなる』か、または『早く着いたけどどうする?』という電話なのかな、と思い、普通に電話を受けた。
すると、第一声が、
『お父さんが、事故起こした!』
「え!?」
思わず大きなが声を出してしまい、一斉にママ友がこっちを向く。
父が事故を起こす
とにかく、状況を聞こうとするとが、母もパニックになっていて、話が進まない。
「ケガは?」
『ああと、お母さんはない。』
「お父さんは?」
『お父さんも・・たぶんない。』
「相手の人は?」
『向こうはケガしているみたい』」
え!?
事故の状況を行こうと思ったけど、いまいち要領が得ず母からまともな説明を聞けそうになかった。
とりあえず現場に行こうと場所を聞き出そうとしたのだが・・
「お母さん、そこどこ?」
『あーどこかな・・?』
「何が見える?」
『車・・?』
・・・だからそうじゃなくて・・!
お店の看板とか・・
何故かギャグのようなやりとりになってしまっている。
ママ友がいて助かった
ママ友が、会話の内容から事故が起こったと察してくれたらしくて、慌ててテーブルの上のお菓子やコップ、子供たちが遊んでおもちゃなどを片付け始めてくれる。
そして、
「はい、もう帰るよ!」
「お片付けして~!」
と、子供たちも急かして帰る準備をさせている。
助かるわ。
電話中なので、口パクでお礼を言う。
そうだ、これだけは聞いておかないと・・
「警察は呼んだの?」
この言葉に、反応したのは、今まで知らん顔で遊んでいた子供たちだ。
「え!?けいさつ!?」
「けいさつっていった?」
「なんでけいさつよぶの!?」
急にやかましくなってしまった。
あ・・しまった・・
なんで、『警察』にだけ反応するかな~
「はいはい、いいから片付けて!」
と、他のママさんがフォローに入ってくれる。
途中から電話が父に代わり、なんとか場所だけは把握したが、それ以外の状況が全く分からない。
とりあえず、現場に行けばいいや、と電話を切る。
「大丈夫?事故?」
「ご両親?」
「大丈夫なの?」
と、電話を聞いて、みんな心配してくれる。
「ありがとう。両親だけど、一応ケガとかは、大丈夫みたい。とにかく行ってくるわ。」
と、片付けは任せて、出かける支度をしていると、
「ゆえちゃん、預かろうか?」
と、えなちゃんのママが言ってくれた。
ゆえは大喜び
確かにゆえがいると、動きにくい・・
けど、昼ならともかく、もう夕方。
今から預けるのは、正直迷惑だとは思うけど・・ゆえを連れて行くと正直色々困ると思う。
普通のことじゃないし・・一瞬、迷ったけど、お言葉に甘えることにした。
ゆえには、事故のことは言わなかったけど、何かあったことはなんとなくわかっていたように思う。
「ママ、ちょっと用事があって出かけるから、えなちゃんの家に行っててもらえる?」
どういう反応するかと思ったら思ったら、めちゃくちゃうれしそうに、
「え?いいの?」
とお目目キラキラ(笑)
そして、
「やった~!えみちゃんのうちであそぼう!」
と、ゆえ以上に喜んだのは、えみちゃんだった(笑)
えみちゃんの家で、2人で(って、弟のるい君もいるけど・・)遊べるとわかったら、2人は遊んでいたおもちゃを急いで片付け始める。
そんな2人を見て、おさまらないのはゆみちゃんだった。
「ねえ、ゆみちゃんは?ゆみちゃんもいきたい!」
と、言うが、さすがにそれは無理。
いつもならフォローするところだが、さすがにそんな余裕はなく、フォローはゆみちゃんのママにお任せする。
ごめんね。
出かける支度をして、片付けは途中だったけど、全員で家を出る。
「ごめんね。じゃあお願いします。」
「大丈夫だよ。こっちは気にしないで。」
と、えみちゃんママ。
本当にこういう時はママ友はありがたい。
「ゆえ、えみちゃんのママの言うことをちゃんときいてね。」
「はーい♬」
ゆえは、ルンルン気分でえみちゃんママの車に乗り込み、えみちゃんの横に座って2人でニコニコしている。
まあ、良かった・・のかな・・?
「バタバタでごめんね。じゃあ、行ってくるから。」
と、うちの駐車場で解散する。
「気をつけて行きや。」
「ご両親、大丈夫だといいね。」
「運転、気を付けてね。焦るとかえって危ないし・・」
と、みんなに心配してもらって、現地に行くことになった。
こういう時は、本当にママ友ってありがたい。
事故の現場検証等々
ゆえは、預けたので、とりあえず親の事故の方に集中できる。
ママ友も言っていたように、現地に行くまでの車の運転はいつもよりも気を付けて運転した。
自分でも少々気が動転しているな、という自覚があったし、事故現場に行くまでに自分が事故ったじゃお話にもならない。
17時過ぎにうちを出たときは、まだ明るかったが、現地に着いたときはもう薄暗くなっていた。
事故現場は、父から聞いてだいたいあたりをつけていた場所だった。
パトカーが停まっていたのですぐにわかる。
幸いというか、近くにボーリング場やパチンコ、スーパー温泉などの複合施設があり、そこの駐車場に車を停めることができた。
なんでこんなわかりやすいところで、場所を言えないかな・・
車を駐車場に停めて、現場に行くと、ちょうど母が警察官と話をしているところだった。
予想はしていたが、母との話は、要領得なかったらしい。
私が声をかけると、警察官は、
「娘さんですか?」
と、確認してから、私に向かって話を始めた。
相手はバイクで、救急車で運ばれたと聞いたときは青くなったが、警察は、病院で検査しないとわからないけど・・と前置きをしてから、『おそらく軽傷だと思います』とのことで、ちょっとホッとする。
父は、ちょうどトイレに行っていて、やっぱり警察官と一緒に戻ってきた。
そこから現場検証したり、ドライブレコーダーを確認したりした。
ドライブレコーダーって、やっぱり事故の時は役に立つのかもしれない。
事故自体は、父が左車線に車線変更しようとしたところにバイクがきてぶつかった、というもの。
父は、バイクを確認して停まったところにぶつかってきた、と言い張っていたが、ドライブレコーダーを見ると・・完全に停止状態とは言えない微妙な感じだった。
かなりゆっくりであったが、動いているといえば動いていたし・・
停まった瞬間にぶつかった感じかもしれない。
ドライブレコーダーを見ている間、警察官がその映像をビデオで撮っていた。
最初に話をしていた警察官とは別に、今度は交通課の方も数人これられて、再度話を聞いたりと、現場検証には、1時間以上かかったと思う。
その後、私の車でバイクの方が運ばれた病院へ行ったりと、かなりバタバタ。
現場に着いて、比較的すぐにこれは、長くなるな、と思い、すぐえみちゃんのママには、遅くなりそうだと連絡を入れた。
えみちゃんのママは、
「こっちでお風呂と夕食を食べさせておくから大丈夫だよ。」
と言ってくれた。
申し訳ないけど、本当に助かる。
途中で、めちゃくちゃ楽しそうにえみちゃんとご飯を食べている写真が送られてきた。
二人とも、めちゃ楽しそうです。
何も持たせずに行ったから、服も全部えみちゃんの借りてるな・・
何から何までありがとうございます。
続きます。