晩婚、高齢出産・育児であたふたしている高齢ママのブログ

40歳で結婚、41歳で出産、現在4歳児と格闘中です。日々の出来事をつらつらと語っていきます。ちなみにここにでてくる登場人物の名前は全て偽名です。

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住塚山・国見山に山登り その5 道に迷う

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 『住塚山・国見山に山登り その4 国見山山頂からクマタワへ』の続きです。

 

 住塚山、国見山の山頂に登り、無事にクマタワまで降りてきた。

 今のところ、順調にいっている。

 このままいけば、遅くても16時頃には、駐車場に戻れるだろう。

 あとは、登りもないし、ゆっくり遊歩道を歩いていけばいいと思っていたんだけど・・

 

 運命の分かれ道

 『クマタワ』を出発してから、45分ぐらい歩いたら、新たな標識がでてきた。

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 ここを曲がれば、『屏風岩公苑』まで、2.9キロとある。

 

 本の地図(この地図は、この時手元にはなかったけど)によると、ちょうどクワマタから『済浄坊の滝』まで45分と書かれている。

 分岐から、『済浄坊の滝』まですぐではあるけど・・

 ゆえが遊びながら、ぐずりながらここまで歩いて、45分?

 『済浄坊の滝』までの標準時間が45分なら、私たちの歩き方なら、もっと時間がかかっているはず。

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  この本の地図がこの時手元にあれば、ひょっとしたらちょっとおかしいと思ったかもしれない。

 (この時、地図を持っていたのは旦那だけで、ネットから拾ってきた地図だった。)

 旦那もちょっと『え?』という感じだったので、おかしいと思っていたんだと思う。

 

 私もこの時に、『本当にここかな?』と一瞬思ったが、標識に『屏風岩公苑 2.9㎞』と書いているんだから、この道を行って、大丈夫だろうと思ってしまった。

 何より、もう早く『屏風岩駐車場』に戻りたかったし、もっと言うと、疲れていたので歩く距離は少しでも減らしたかった(笑)

 

 ちょっと違和感はあったが、標識にあるので、まあいいか、とそのまま右に曲がった。

 今思うと、この時、もうちょっと慎重にしたら良かったかもしれない。

 歩くといっても、平坦な道なのだから、もう少しまっすぐ歩いて別の標識を確認したら良かったんだろうと思う。

 

 でも、この時に感じたかすかな違和感は、もうすぐゴールという気持ちの前に消えてしまった。

 

 ちゃんと標識に『屏風岩公苑 2.9キロ』と書いてあるんだし、『特に問題ないだろう』と、そう思ってこの道を曲がることにした。

 

 そう、この道は間違いだった。

 私たちは、目的の『林道屏風岩長野線』の手前の道を間違えて曲がってしまったのだ。

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 本当は、赤い矢印のところを曲がるはずが、その手前、青い矢印の道に入ってしまった。

 

 うーん・・『林道屏風岩長野線』という別の看板に表示があったように思ったんだけど・・似たような違う名前の表示だったのかな。

 (はっきりとは覚えてない。)

 

 その時は、この道で合っていると思っていた私たちは、標識に従って曲がった道を進む。

 その標識によると、残り『2.9キロ』。

 だいたい3キロか。

 

 多少の坂はあるとしても、整備されたほぼ平坦な道。

 かなり疲れていたので、早くゴールに着きたくて、なんとなく少し速足で進む。

 

 娘のテンションのあげ方

 ゆえは、私と旦那と手をつないで歩いていたが、

 「もうつかれた~」

 「ねえ、おんせんいくよね~」

 「おなかすいた!!」

 と、だんだんグズグズ度が増してきた。

 

 旦那は、

 「もうちょっとだから・・」

 「あと少し頑張ろう。」

 とは言うが、それだけでは、当然ゆえはおさまらない。

 それでも旦那にしたら、頑張った方だとは思う。

 以前だと、スルーして自分だけ先に行っていたし・・(笑)

 

 頑張った方だとは思うけど・・富士山の練習も兼ねているんだから、ゆえのテンションのあげ方も、もう少し練習してほしいところだ(笑)

 

 ・・・仕方がない。

 助け舟をだそうか。

 

 まずは、食べ物で釣る(笑)

 「ゆえ、つかれた?」

 「つーかーれーた。」

 「じゃあ元気のでる飴食べる?」

 「たべる!」

 ゆえには、『これを食べたら元気がでる』と洗脳しているミルキーを口に入れてあげる。

 こういう柔らかい方が歩きながら歩いても喉に詰まる可能性は少ないような気がする。

 とはいえ、ここまで疲れているとそれだけでは効かない。 

 (登山の前半では、これだけでも効果がある。)

 

 そして、

 「しりとりしようか。」

 としりとりを始める。

 起伏にとんだ山道だとゆえも頑張って歩くのだが、平坦な道だとどうしてもあきてしまう。

 しりとりを始めると、ゆえはそちらに気がいき、歩くことに文句を言わなくなった。

 自分がわからない言葉が出ると文句は言っていたが・・・

 しりとりを楽しむようになると、歩く速度もどんどん上がる。

 

 よしよしよし。

 この調子で歩いてもらおう。

 そして、次の山登りでは、ゆえのテンションのあげ方も旦那に練習してもらうとしよう(笑)

 

 とはいえ、途中でしりとりにも飽きてはくるけどね。

 少なくとも、ある程度時間が稼げる(笑)

 

 新たな標識があったけど・・

 しばらくするとまた標識があった。

 このあたりから余裕がなくなり、写真はあまり撮っていません。

 このまままっすぐ進むと『住塚山山頂 国見山山頂』とあり、左の道に入ると、『屏風岩山頂』『屏風岩公苑』とあった。

 

 『屏風岩山頂』?

 でも、『屏風岩公苑』ともある。

 であれば、この道でいいんだろうか・・?

 地図では、『屏風岩公苑』に向かう道に曲がり道なんてなかったと思ったけど・・

 ぐねぐねはしていたが、一本道だったような・・

 

 それに、『屏風岩公苑』の標識がさしている左の道・・入口こそ普通の道だが、奥に行くと山道に入り込むような形になっているんだけど・・

 とはいえ、まっすぐ進んだら山頂に行くし・・左を差している標識には『屏風岩公苑』となっているからこの道を進むということでいいんだろう・・たぶん。

 

 ひょっとして道を間違えたかな、とこの時点でなんとなく思っていた。

 曲がるのが早かったかな、と私も旦那も考えたと思う。

 元の道に引き返すという考えも一瞬浮かんだ。

 

 旦那と2人だったら引き返していたかもしれない。

 でも、ここまでグズグズいうゆきえをなんとかごまかしながら歩いてきた。

 『引き返す』なんていうと、最上級に愚図ることは目に見えている。

 

 この道が思っていた道でなかったとしても、標識に『屏風岩公苑』となっているんだから、大丈夫だろう、と思った。

 この道入るときの標識にも『屏風岩公苑 2.9キロ』としっかり書いてあったし・・

 

 今、考えると引き返した方がなんぼかマシだったと思うのだが、この時点では、標識に従ってそちらへ向かった。

 

 道を進む選択をしたものの・・

 標識に従って、左の道を行く。

 道は、山道というか林道っぽくなっていて、上り坂も少々・・かなり(?)急になっている。

 私はもうぐったりだし、ゆえも、

 「まだのぼるの~!」

 と叫んでいるが、とにかく登る。

 

 旦那ですら、

 「ここにきて登りはきついな~」

 と言い出す。

 

 「ねえ、おんせんいくよね!?」

 と、やけくそのようにゆえが聞いてくる。

 「行く!絶対に行くから、頑張れ。」

 と、声をかけるが、私ももうしんどいし、さっきぐねった右足も気になる。

 

 「『もうちょっと』『もうちょっと』って、ぜんぜん『もうちょっと』じゃないじゃん!!」

 ゆえが的確な指摘をしてくる(笑)

 

 はい、すみません。

 確かに何度も『もうちょっとだから』って言ってるな~

 でも、そう思っていたんだもん。

 文句を言いながらも、一応ちゃんと足は動かして登ってくれる娘。

 これだけでも助かる。

  

 しばらく登ると次の標識。

 ここからまっすぐ行くと下りになるのだが、そこは『通行止め』(通行禁止だったかもしれない)となっている。

 左に行くと『屏風岩山頂』と標識ではなっている。

 え?

 ちょっと待って!

 下の標識に『屏風岩公苑』ってでてなかった?

 と、プチパニック。

 なんでここの標識に『屏風岩公苑』はないの!?

 

 「ねえ、さっき『屏風岩公苑』ってでてたよね?『屏風岩公苑』はどこに行ったの?」

 「わからんけど、こっちに行くしか道はないし・・」

 と、旦那。

 

 あとでわかったが、この『通行止め』の方に行くと、『屏風岩公苑』に出たようだ。

 おそらく本来であれば、ここを下れば『屏風岩公苑』に出たのだろう。

 もしそうであれば、曲がる道は間違えたが、標識通りこっちからでも『屏風岩公苑』に行けたのだと思う。

 だけど、何かで通行ができなくなり『通行止め』の標識が立つことになったのだろう。

 

 この時はここまでわからなかったけど、とにかくここから、『屏風岩公苑』に行く道の標識がないことはわかった。

 それでも、このさっきは『屏風岩公苑』の標識があったのだから、『屏風岩山頂』の方に行けば、どこかで分岐があり、そこで道が分かれているのではないかと、と淡い期待があった。

 旦那はひょっとしたこの時点で『通行止め』のところが『屏風岩公苑』に抜ける道だとわかっていたのかもしれないけど・・

 

 今、考えると、登ってきた道を降りて、3キロの距離を引き返してでも、ここから、戻るべきだったと思う。

 でも、この時は、とにかく唯一標識のある『屏風岩山頂』に向かって歩き出すという選択をしてしまった。

 

 続きます