去年の11月の話です。
去年の夏は父娘で富士登山のはずが・・
1年半ほど前に(ゆえがまだ年中の頃)、ゆえが年長になった夏に一緒に富士山に登る、と決意した旦那。
(私が、子供と富士山に登る本を図書館で借りてきて、それを読みその気になったらしい。)
旦那と富士山の記事はこちら。
張り切って、ルートを決め、去年の年明けに富士山の山小屋を予約し、練習の登山もちょこまかして、順調に準備を整える旦那。
まあ、ゆえの体力なら、高山病にさえならなければ、大丈夫だろうと思っていた。
高山病対策も、『5合目で1時間ほどのんびり過ごす』『宝永山の横を通って、ゆっくり高度に慣らす』など、いくつか考えていたようだ。
おそらく、本来であれば予定通り夏休みに2人で富士山に登った・・と思われる。
(私はブレーキになると申し訳ないので、富士山への送り迎え担当(笑))
が、去年は、新型コロナウィルスの感染対策のため、富士山の山小屋完全閉鎖。
泣く泣くゆえが幼稚園のうちの富士登山はあきらめた。
旦那は、
「富士山に、『幼稚園』で登ったと、『小学生』で登った、では、インパクトが違うんだけどな~」
と、残念がっていた(笑)
そろそろ富士登山の練習?
そして、去年の4月に緊急事態宣言が出てからは、『登山を控えるように』とのアナウンスもあり、我が家も山登りはしていなかった。
でも、そろそろコロナウィルスも下火になってきたし、来年、富士山に登るならそろそろ練習を始めないと・・
ゆえが、山登りを嫌がったり、面倒くさがるようになってもまずいし・・・と、いうことで、久しぶりに山登りに行くことが決定した。
さて、どこに登るか・・ということだけど、私はもちろんだけど、旦那も・・ひょっとしたらゆえも、自粛などで、正直体がなまっている。
あんまりしんどい山は遠慮したいとろこだ。
まあ、久しぶりのリハビリ登山という感じなので、一度登っている岩湧山や葛城山ぐらいがいいのではないかと提案してみたが、旦那一度登った山は、面白みがないと言いだす(笑)
リハビリ登山なんだから、別にいいやん。
『住塚山・国見山』へ
結局、山登りに行く当日の朝に、旦那の独断で、奈良県曽爾村にある住塚山・国見山に登ることになった。
私が参考にしている『山の本』では、初級者向けになっているし、まあ、リハビリを兼ねて登り、その後は、曽爾高原にある『お亀の湯』に行って帰る、という予定にした。
ついでに、曽爾高原にも一度行ってみたかったので、『お亀の湯』に行くついでにどんな感じかちょっと見てみよう、ということになった。
『久しぶりのリハビリ登山』・・この時は、こんな風に軽く考えていた。
『お亀の湯』も『曽爾高原』も一度行ってみたかったし、楽しみだな、とのんきに思っていた。
実際は、『リハビリ登山』どころか、本当に大変な状態になり、一生忘れないだろうな、という登山になった。
登山ルート
愛用の『山歩き』の本に載っている地図。
本来は、『①長野バス停』から屏風岩苑を通って『③住塚山』『④国見山』を通って、そのまま『⑧曽爾横輪バス停』まで抜けるコースなのだが、我々は車で行くので、『②屏風岩苑駐車場』に車を止め、『⑥済浄坊の滝』の手前で枝分かれしている、『林道屏風岩長野線』を通って、『②屏風岩苑駐車場』に戻ってくる、というコースを取る予定だった。
本によると、『①長野バス停』から『③住塚山』や『④国見山』を登り『⑧曽爾横輪バス停』まで、歩行時間は4時間半となっていた。
私たちは、『②屏風岩苑駐車場』から出発できることと、『⑥済浄坊の滝』の手前から『林道屏風岩長野線』をショートカットコースを取ることで、少々時間は短縮できるが、5歳の娘を連れているので、当然、一般的な歩行時間よりは長くなる。
それでも、お昼ご飯と休憩時間をいれても、6時間・・少々トラブルがあっても7時間あれば大丈夫だろう、と思っていた。
予定としては、9時ごろに『②屏風岩苑駐車場』を出発して、12時前後に『④国見山』に到着し、お昼ご飯。
その後、下山し、出発地の『②屏風岩苑駐車場』に、15時過ぎぐらいには戻ってこれる『予定』だった。
いくつもの要因
今、考えると、大変な目にあった要因はいくつかあったように思う。
当日朝の行先変更
最初の失敗は、『当日の朝』に、旦那が『住塚山・国見山』に行く、と決めたことだった。
前の日は、旦那もしぶしぶながら『岩湧山に行く』つもりだったんだけどね。
前述したように一度行った山に行くのがつまらなくなったようだ。
当日の朝に、いきなり行先を変えたので、あんまり情報を集めていない山に行くことになってしまった。
(一応、候補には入っていたので、軽くは調べていたし、行くまでの車の中で色々調べはしたんだけどね。)
私は、前日に決めていた『岩湧山』に行くつもりだったし、そこなら一度行っていて、ある程度は道も覚えていた。
どんな道かもわかっているので、そういう意味では、少々気も緩んでいた。
岩湧山に登った時の記事はこちら。
地図の携帯
そして、いつもなら、山の本に載っている地図をコピーして持っていくのだが、今回は旦那がネットから打ち出した地図を持っていくことになった。
そこまでならまだ良かったのだが、いつもであれば全員が地図を携帯するのに、今回に限って地図を携帯していたのは旦那だけだった。
最初に3人で山登りをしたときは、初めてということもあり、旦那もかなり用心深く、『山に登るときは絶対に全員が地図を持つように』と言っており、3歳の娘用の地図もコピーして、娘に持たせたのだが・・だんだん適当になってくるらしい。
そして私も、一度行った山に行く、という感覚が抜けなかったのか、特に地図を持つ、という意識がなかったというか・・はっきり言うと忘れていた。
現地に着くまでの車の中で、『山の本』で予習して、ネットでも調べたので、地図は、ある程度は・・頭に入ってはいたんだけど・・・
水分を持つのは旦那だけ
そして、この時は、ほぼ良くなってはいたが、少し前まで、背中や肩を痛めていた。
登山リュックを持つのも久しぶり&痛みがぶり返さないか心配だったこともあり、とにかく私のリュックはできるだけ軽くした。
そのため、水分の入ったペットボトルは、すべて旦那が持つことになった。
一応、
「ペットボトル、ひとつぐらいなら持てるよ。」
とは言ったのだが、
「また痛めると面倒くさいから。」
と、旦那が気を使って(?)、重いものはすべて旦那のリュックに入れることになった。
旦那は、『富士山に登る訓練も兼ねているから』と、わざわざ2リットルのペットボトルを何本かリュックに入れてあえて自分が持つリュックを重くしていた。
私も、そう言うなら・・と、すべて旦那に預けてしまった。
結果的には、そこまで問題なかったのだが、今後はやめた方がいいと思った。
久しぶりの登山に出発
後で考えるとまずかった部分も多いが、当日の朝は、スムーズにいった。
ゆえも久しぶりの登山を楽しみにしていたのか、早めに起きてきて、出発もほぼ予定通り。
電気自動車は面倒くさい(笑)
とはいえ、車は相変わらず電気自動車のリーフ。
登山するだけならともかく、その後、曽爾高原の『お亀の湯』の温泉に行く予定だったので、できれば、登山口に着く少し前ぐらいに充電をしておきたかった。
登山口の『②屏風岩苑駐車場』の少し手前にあるコンビニに充電ステーションがあったので、そこで15分ほど充電する予定にしていた。
(本来の充電時間は30分なのだが、そこは時間短縮する予定だった)
ところが、本当に目の前で、空いていた充電ステーションに別の車に入られてしまった。
本当に3秒ほどの差。
うわーっと思ったが、もうこれは仕方がない。
1回の充電時間は普通30分。
さすがに30分待って、更に15分充電すると時間が遅くなる。
ついてないな、と思いつつも、何が何でも充電しないと困る、というわけでもなかったので、そのまま充電はせずに『②屏風岩苑駐車場』に向かう。
結果的にこの充電する予定だった『15分』。
これが非常に貴重な時間となった。
この時間がなければ、本当に遭難していたかもしれない。
充電はできなかったが、なんとか・・ギリギリだけど、曽爾高原まで往復は可能な程度は残っていた。
それは無理だったとしても、ここからさっきの充電ステーションまで戻ればどうにかなるだろうしね。
前置きが長くてごめんなさい。
まだ、登っていないけど、続きます。