去年の11月頃に書いた記事です。
「『鬼滅の刃』ブーム(小さい子に見せること)について言いたいこと その1」
「『鬼滅の刃』ブーム(小さい子に見せること)について言いたいこと その2」
の続きです。
ママ友に勧められ、『鬼滅の刃』を見て、未就学児がこれを当たり前に見ていることにビックリしてこのブログを書いています。
『鬼滅の刃』の作品について、何か言いたいわけではありません。
でも、『未就学児』が日常的にこのアニメを見ることについては、本当に驚いています。
『鬼滅の刃』ブームについて
私の話だけど・・・
それと・・これは、私の経験からなので、的外れかもしれないし、極端な意見になってしまうかもしれないけど、ちょっと思ったことがあったので、書いてみます。
『鬼滅の刃』で、鬼の首を切ったり、手足が飛ぶシーン。
これが、また面白いようにスパスパ飛ぶんだよね。
人間はともかく、鬼は平気そうな顔。
すぐに治るし(笑)
子供たちは、あれを見てどうなんだろう。
手足を切って、痛いってわかってるかな?
いや、わかっているとは思う。
鬼が首を切っても生きていて、人間は違うってわかっていても、本当の意味でわかっているんだろうか。
いや、頭では、わかっているとは思うんだけど、わかってるけど、わかってないというか・・・
すみません、わけわかんないですよね(笑)
というのが、私の小さい頃がそうだったので・・
(あくまで私の話です)
私はちょっと変わった子だったので、みんながそうではないだろうとは思うんだけど、ちょっと思うところがあるので書いてみます。
小学校1年生前後だったと思うんだけど、火事のニュースを見て、母が、『体に火がついたら地面を転がって消すんだよ』と教えてくれた。
体に火が付いたら、地面に転がってこすりつけたら消えるから、と・・
普通の会話だったと思うんだけど、私は本当に火が消えるのか試してみたくなり、小指に火を点けて地面にこすりつけて消えるか実験しそうになった。
友達に止められてやめたし、実際に小指に火を近づけたら、熱くて火を点けるまでは、できなかったとは思う。
できなかったとは思うんだけど・・・実験したいと思った時、『小指に火がついて熱い』とイメージが、私の中で全くわかなかった。
当時、小学校1年生前後、火は熱いとわかっているし、火がついたら火傷をするし、火傷をしたら痛いとわかっている。
当時は石油ストーブだったし、火に手を近づけたら熱いと経験でもわかっていた。
経験でも頭でもわかっているんだけど、感覚としてイメージできなかったんだと思う。
だから、小指に火をつけたら、めちゃくちゃ熱い、痛い、ということが思い浮かばない。
『火を点けてすぐに地面にこすって消す』とイメージはできても、その前に『火を小指に点けると熱い、火傷する』というイメージがわかない。
たぶん聞かれたら、『火が点いたらら、熱いし火傷する』、と答えていたと思うんだけど、感覚としてわかっていないから、『火を点けて実験してみよう』と大人からしたらとんでもないことを思ってしまう。
(今、考えたらぞっとするんだけどね。よく無事に大きくなったものだ。)
大人になった今では、当然わかっているから、そんなこと思いつくことさえしない。
だけど、子供は頭でわかっていることと、身に付いた感覚はイコールではないんだな、とその時のことを思い出すとそう思う。
(あくまで私の子供の頃の話だけど・・・)
だから、私は、大人と『わかっている』、と子供の『わかっている』というのは、感覚的に違うんじゃないかと思っている。
まあ、これは私の経験と結び付けてしまっているので、ある意味極端な意見だとは思う。
私自身変わった子だったから、世の中の子がみんなこうだとは思わないけど・・・こういうことはあるんじゃないかと危惧してしまう。
子供の専門家は何してるの?
そしてもうひとつだけ言いたいこと。
普段『テレビは3歳まで見せたらダメ』とか『子供は〇時に寝せなければダメ』だとか『感情的に叱ったらこういう影響がでる』などと言っている子供の専門家の人・・・何してるの?
未就学児が、 『鬼滅の刃』を見て、映画も見に行き、 幼稚園で 『鬼滅の刃』ごっこが流行っているのはわかっていると思うんだけど・・・
逆に、専門家であればわかっていなければまずいでしょう。
それに対して何も発信していないのでしょうか?
私は 自分が 『鬼滅の刃』を見た直後、専門家が何か発信していないか、と思ったけど、ネットを探しても見事に何もなかったですね。
(すみません、去年の11月の話なので、今は発信しているのかも・・)
うちは、「娘には 『鬼滅の刃』を見せない」ことは、夫婦の意見として一致しているので、専門家が何を言おうが見せる気はない。
(中高生になれば好きにすればよいが・・)
『鬼滅の刃』が流行っているが、子供に 見せていいかどうか、という悩みは少し探せばいくらでも出てくる。
専門家の意見を聞くかどうかは、ともかくとして、こういう時に専門家が沈黙、というのはどうなんでしょう?
と思っていたら、ヤフーニュースで、心理カウンセラーの人がどちらかというと『見せて問題ない。むしろ見せた方が良い影響があります』的な記事を書いていた。
当然、共感はできないが、名前を出して、発信するだけ専門家として評価できると思う。
ちなみにヤフーのコメント欄には、反対意見が相次ぎ、結構子供に見せるのが反対の人がいたんだ、とちょっとビックリ(笑)
今まで、ネットで見ると少数派だったので・・・
普段偉そうなことを言っている専門家の声が聞こえてこないのは、『鬼滅の刃』があまりに人気のため、おそらく今、子供に見せることへの反対意見を言えば、叩かれるからだろうな、と予想は付くけど・・・
なんのための専門家なんだ、と正直思う。
もし、子供への影響が私の思っているのと違って、特にないと思うのなら、プロとしてそういう意見を出せばいいと思うんだけど・・・
『3歳までは、テレビを見せない方がいい』と言っている専門家が、 『鬼滅の刃』を見ても大丈夫、と思っているとは思えないけどね。
同調圧力で言えないなら、専門家として意味がないと思う。
プロとして責任を持って発信できないものでしょうか?
『鬼滅の刃』への批判ではありません
言いたいことをいいましたが、私は、 『鬼滅の刃』の作品そのものには、何の批判もありません。
『流血シーンを無くせ』とも思わないし、『殺し合いのシーンをやめろ』とも、『グロいシーンを放映するな』とも思いません。
映画が満席なのも(密の問題は、おいておくとして)、『鬼滅の刃』の売り上げが好調なのも、良いことだと思う。
もともと深夜枠で放送していたし、制作側にも、作者の先生にも、文句も批判も全くない。
どちらかというと、コロナ渦の中、経済をまわして、大勢の人が夢中になるものを作ってくれてありがとう、と言いたいぐらいです。
あるママ友も
「コロナ渦で、何も楽しみがない中、 『鬼滅の刃』を読むのだけが楽しみだった。」
と言っていて、このママ友は、コロナでだいぶへこんでいたので、むしろ感謝の気持ちの方が強い。
(ちなみに、このママ友、令和3年2月現在、
「あの時は夢中だったけど、今はあんまり内容覚えてない。あの時は本当に『鬼滅の刃』しか楽しみがなかったからかな。」
と、言っていいます。
もちろん、今も『鬼滅の刃』に夢中なママ友もいます。)
やっぱり未就学時には見せてほしくない
だけど、それと『未就学児が、「 鬼滅の刃」を見る』というのは別問題。
他の家庭の方針に口を出す気はないんだけど、私は、小学生低学年以下に 『鬼滅の刃』を見せるのは、やっぱり反対です。
大人とは感覚が違う小さい子に、『首や腕が飛び、人や鬼が死んでいく流血シーン』を見せて、本当に大丈夫なのかどうか冷静に考えてほしいと思う。
優しい主人公、家族愛、絆・・・これは、何がなんでも 『鬼滅の刃』で学ばなければならないものではないと思う。
流血シーンがないアニメや絵本、本、漫画で、学べる話は、いくらでもある。
そして別に書物やテレビで学ばなくても学べるものだと思う。
私は、古い人間なのかもしれないが、4,5歳の子に、 『鬼滅の刃』を・・・と言うか、『首や腕が飛ぶ流血の殺し合いシーン』があるアニメを見せるのが当たり前の風潮は正直怖いと思ってしまう。
『鬼滅の刃』自体は、いくら人気がでてもいいと思うが、小さい子供に見せる内容ではない。
小学校高学年、中高生、大人が自由に楽しめばいいものだと思う。
これは、あくまで私の勝手な意見です。
そして、違うの意見の方が多いのはわかっていますが、どうしてもモヤモヤが晴れず、書いてしまいました。
長々と愚痴につきあっていただき、ありがとうございました。