去年の11月頃に書いた記事です。
「『鬼滅の刃』ブーム(小さい子に見せること)について言いたいこと その1」の続きです。
ママ友に『鬼滅の刃』を勧められて、試しに見たけど・・・私が見るならともかく、とても娘に見せられる内容ではなかった。
周りの幼稚園児は、普通に見ているようだけど・・・あれを幼稚園保育園児が見るのかと、かなり驚いている。
『鬼滅の刃』ブーム
『鬼滅の刃』、未就学児が見ても大丈夫という風潮
アニメを見た直後には、『本当にあれを幼稚園児に見せているのか』と、ビックリして、思わずネットで検索しまくってしまったが、どちらかというと『未就学児でも家族愛、絆を描いているので、内容がわかる子であれば大丈夫』という風潮。
マジですか?
『うちはアニメと現実の区別がついているから大丈夫』
『他のアニメも見ているし、耐性がついている』
『家族愛に感動。泣いていていた。』
『私も北斗の拳を見ていたけど、普通に育っているから大丈夫』
と言う意見ばかり。
未就学児に見せるのは良くない、という意見もあったが、少数派だった。
え?
本当に?
大半の人が大丈夫って思ってるの?
正直、本当に驚いた。
この作品を未就学児に見せて、問題ないって大半の人が思ってるのか・・
他所の家族の方針に口をだすつもりはないし、自分の意見が絶対に正しいというわけでもないのはわかっている。
わかってはいるけど・・どうしてもモヤモヤしてしまう。
だから(?)ブログで言わせてもらうが、あれは未就学時に見せる内容ではないと思う。
子供の感覚と大人の感覚
まず、よく『お話と現実の区別ついているから』という意見があるが、本当なんだろうか?
本当に区別ついてる?
大人が思っている『区別』を本当に子供がつけてる?
『鬼滅の刃』を見ている時には、子供たちも、これはお話で現実ではない、とわかっていると思う。
だけど、未就学児・・・小学生でも低学年って大人が思うほどは、『わかっていない』と、私は思う。
このぐらいの子って、めちゃくちゃ大人びたことを言うと思うと、大人からすると『え?』ということを本気で信じている。
うちの娘は、テレビの中のアニメが作り話だとわかっている。
よく、『これはおはしでしょう。じっさいにはいないでしょう』とよく口にしている。
だけど、娘は、まだプリキュアがどこかにいると思っているし、自分もプリキュアになりたいと思っている。
サンタクロースや妖精を本気で信じている。
歯の妖精さんのお話はこちら。
そして、大きくなったら魔法使いになりたい、と言っている。
ドラえもんは、お話の世界だとわかっている一方で、
「のびたくんばかり、ドラえもんのどうぐをつかえていいな~」
と言う。
キラキラの世界と現実の世界、両方が娘の中でまじりあっていると思う。
空想癖がある娘なので、他の子もそうだとは言えないが、幼稚園保育園児って多かれ少なかれそうじゃないんだろうか?
お話は別とわかっていても、現実だけではなく、大人からしたらあり得ないことを本気で信じているんじゃないだろうか。
私は、小さい子供について、『お話と現実の区別がついているから大丈夫』というのは、ちょっと違うと思ってしまう。
サンタクロースを信じている子供に『お話と現実の区別がついている』と言っていいんだろうか。
大人だって、お化けや妖怪はいないとわかっていても、暗い中1人でいると、妙な想像をしてしまうことってないだろうか?
子供ならなおさらでは?
子供の感覚の『区別がつく』ということと、大人の感覚の『区別がつく』ということを、一緒にしてしまっていいのだろうか?
子供に見せるべきではない
私は、実際にこのアニメを見て子供・・特に未就学児には見せるべきではない、と思った。
だけど、あくまでネットの中での話だけど、『鬼滅の刃』を子供に見せることを肯定する人は色々理由を言う。
『家族愛を学べるから』
『何故、鬼を殺すのかちゃんと理由があるから(ほとんどの少年漫画の主人公側には戦うには理由があると思うけど…)』
『主人公のやさしさを学んでほしい』
私の考えをはっきり言うと、このような意見は、全部『屁理屈』だと思っている
もしくは、そう思い込もうとしているだけだと思っている。
子供に残酷なシーンを見せることの、理由にはなりえない。
色々理由をつけたところで、『未就学児』に『一家惨殺』『首や腕が飛ぶ殺し合いの流血シーン』を日常的に見せることについて、全く『影響がない』とはどうしても思えない。
今、 『鬼滅の刃』を見せて大丈夫だと言ったり思ったりしている人たちに、 『鬼滅の刃』が始まる前、もしくは存在を知らなかった時に、『幼稚園保育園児に首や腕が飛んで、血が飛び散る殺し合いのシーンのあるアニメを見せてよいと思うか?』と聞いたらどうだっただろう?
いくら主人公が優しくて、内容は良いんだよ、と言っても、『イエス』と言う人は少数派だったんじゃないだろうか?
というか、そうであってほしいと私は思う。
子供への影響について
あくまで私の意見だが、子供への『影響』と言うのは、すぐに表にでてくるものだけはないと思う。
別に私は、 『鬼滅の刃』で流血シーンを見たからと言って、『暴力をふるうようになる』とか『血が好きになる』とか、『殺人鬼になる』とか思っているわけではない。
だけど、殺し合いのシーンや流血のシーンを日常的に見ることで、何かしらの形で影響は受けているんじゃないかと思う。
少し話はそれるが、うちは娘が1歳半の時に引っ越しをした。
そして引っ越して比較的すぐに断乳もした。(本当はもう少し待った方がよかったんだけど、大人の事情でちょっと無理をさせてしまった。)
急に環境が変わったことへの影響を心配していたんだけど、引っ越しも断乳も思ったよりは、拍子抜けするほど、順調にいった。
娘への影響は全くないと思っていた。
ところが、影響は、しばらく後から出てきた。
順調にいっていると思っていた矢先、お昼寝から起きて、パパが帰ってくる夕方まで、ずっと泣き続ける、ということが2カ月近く続いた。
当時は、理由もわからず、どうしたんだろう、と思っていたが、後から『引っ越し』『断乳』と、娘にとっては大変なことが続いた反動がきた、とわかった。
まあ、実際にどうかはわからないんだけど(娘に聞けないしね)、保健士さんと話して、そう結論づけた。
私自身、今もたぶんそうだろう、と思っている。
今、『鬼滅の刃』を見て、普通にしている子供たちへの影響って本当にないのだろうか?
『影響はない』と言いきっている人が多いけど、子供への影響ってすぐにでるものだけではないと思うんだけどな・・
私の感覚が古いのかもしれないが、私は全く影響がないとは思えない。
続きます。