娘の寝かしつけ・・夫婦の会話
我が家は、旦那が早い時は、朝5時に家を出るので、夜は、だいたい娘と一緒に家族で寝てしまう。
ゆえが、だいたい21時頃に寝るので(本当は20時半には寝てほしいが・・)、私や旦那も21時過ぎには、ゆえと一緒に寝落ちしている(笑)
やることがある時は、ひとりがゆえと一緒に寝て、もうひとりが用事をすませる、という感じになっている。
この時は、寝る前にゆえに絵本を読んで、旦那と私とゆえと3人で寝落ちするパターンだった。
ゆえを寝かしてつけている時に、旦那とゆえの鼻の話になった。
なんでそんな会話になったのかはよく覚えていない。
たぶんその前にゆえが旦那を鼻を下から押し上げて、
「ぶたばな~」
と、言って遊んでいたからだと思うけど・・(笑)
娘が3か月の頃
親バカ目線全開だが、うちの娘は、私たち夫婦から産まれたにしては、はっきり言ってかなり可愛い(笑)
産まれる前は、正直、『自分の娘だから可愛い』と思うんだろうな、とは思ってはいたけど、一般的にいう『顔が可愛い子』が産まれるとは私も旦那も思っていなかった。
あくまで、親バカモードで見た場合です。(笑)
そして、今はそうでもないが、産まれた時は、実は、鼻がかなり高かった。
お見舞いにくる親戚や看護師さんからも、
「あら、お鼻が高いわね。」
とよく言われた。
実際、その時は高かったと思う。
そして、3か月になったばかりの頃、ゆえはいきなり寝がえりをした。
朝起きたら、ひっくり返っているのを旦那が発見して、あわてて私を呼びにきた。
え?
寝返った?
2人でポカーン状態だった。
今・・3か月だよね?
寝返りって5,6か月でできるものでは・・?
とりあえず、うつ伏せはまずいので、コロンと仰向けにすると、またコロンとうつ伏せになる。
正直、かなりびっくりした。
私は、母から『あんたは、近所で一番ハイハイも歩くのも遅かった』という話をよく聞いていたので、うちの娘も発達は遅めなんだろうな、と思っていた。
でも、個人差があるから、周りと比べないようにしよう、と心構えをしていたんだけど・・まさか首がすわる前に寝がえりをするとは・・
少し前に『首がすわる前に寝がえりしまくりで心配だった』という育児漫画を旦那と読んでいたんだけど・・まさか自分の子がそうなるとは思わなかった。
その後は、なんかすごく早かった。
最初は、昼間は寝がえりをしようと思ってもできない、状態が3日ほど続く。
でも、寝ているとコロンとひっくり返る(笑)
でも、1週間もすると、寝がえりをマスターした。
うつ伏せで寝るから心配だったが、上向きにしてもコロンとひっくり返り、何度も繰り返すと怒って泣きだした。
その後、1週間で『寝返り返り』、更に続いてズリハイもマスターした。
本当にかなりビックリだった。
ただこの時、娘は、まだ首が座っていなかった。
ズリハイしながら顔を上げることができず、顔を床に付けたままズリズリとズリハイをしていた。
ベビーベットには、防水シーツを敷いていたのだが、あれはかなり表面がザラザラしている。
そんな状態で、顔をシーツにつけたままズリハイをしたものだから、お鼻がすりむけてしまい、あわててベビーベット用の柔らかなシーツを買いに行ったりした。
ズリハイをはじめて2週間ぐらいで首は座るようになったが、それまではうつぶせズリハイを続けて・・そのせいかどうかわからないが、高かったお鼻が・・少々低くなった(笑)
そんな話をゆえを寝かしつけながら、旦那としていた。
「産まれた時は、奇跡的にお鼻高かったよね。」
「うちらから、こんな可愛い子が産まれるとは思わなかったよね。」
「寝返り早かったよね。まさか、首がすわる前に寝返りするとは・・」
「ズリハイで、お鼻ズルズルになってたよね。焦ったよね。」
「やっぱり、あれで低くなったのかな(笑)」
という感じの会話を小声で、ゆえをトントンしながらしていた。
私としては、微笑ましいエピソードのひとつ、ぐらいのつもりだったのだが・・
娘の反応にビックリ
旦那と話しているうちに、静かになったので、ゆえは寝たな、と思い、会話をやめ、2人とも睡眠モードになった。
ところが、しばらくすると、
「ママ~」
と、泣き声が聞こえた。
「どうしたの?」
豆電球なので、かろうじて見える程度だったけど、顔を見ると、目に涙が溜まっている。
え?
突然、どうした!?
本当にびっくりして、あわてて体を起こす。
「なに?どうしたの?」
「わたし・・おはなズルズルなの・・?」
と、聞いてくる。
はい?
え?
えーっと・・えーっと・・これは・・さっきの話?
「さっきいってたでしょう?わたしおはな、ズルズルなの?」
と、泣きながら言う。
え?それで泣いてる?
「え?ちがうちがう!あれは冗談っていうか・・」
焦って、なんて言ったらいいかとっさにわからない私。
「・・じょうだんにはきこえなかったよ・・」
と、更に泣き声で言う娘。
えー!泣くような話じゃなかったと思うんだけど・・
私は、心底ビックリする。
「あれはゆえは赤ちゃんの時のお話だよ。」
「え?あかちゃんのときのはなしなの?」
「そうだよ。ゆえは、寝返りが早かったから、うつ伏せになっていたら顔がまだあげられなかったってお話。小さい時のお話だよ。」
『赤ちゃん』の時の話と聞いて、ゆえは、ちょっと落ち着いたようだった。
「なんで、ズルズルだったの?」
「小さいから、ハイハイがまだ上手にできなくて、顔を床に付けたままハイハイしてたの。赤ちゃんだったから。だから、ちょっと鼻をすりむいちゃったんだよ。今は良いお鼻してるよ。ママは、ゆえちゃんのお鼻大好きだよ。」
「でも、きせきてきだったんでしょう?」
・・・えーっと・・・
「それは、ゆえがとってもかわいかったってことだよ。」
ゆえの横で、半分寝ている旦那を叩き起こして、旦那にもフォローさせる。
「パパもゆえちゃんのお鼻大好きだよ。ゆえちゃんのお顔はパパのママの良いところどりでかわいいよ。」
すぐにこのセリフが出てきたってことは、会話聞いてて、タヌキ寝入りしてたな・・
とりあえず、2人でフォローしまくって、ポンポンしていたら、安心したのか、そのうち眠ってしまった。
あー、ビックリした~
本当にビックリした。
もう少し気をつけないと・・
まさか、ゆえが泣くような話だとは思わなかった。
赤ちゃんの時の、懐かしい微笑ましいエピソードのようなイメージで話していたつもりだったんだけどな。
ゆえには、パパとママが私の鼻を悪く言っている、という感じで受け取ったんだろうか・・
娘は、精神面で良く言えばデリケート、悪く言えば神経質なところがある。
『感受性が豊か』・・といえば聞こえはいいんだけど・・
半分、寝かけているとはいえ、会話を聞いているんだし、もうちょっと言葉に気をつけないといけなかったな。
ゆえが3か月の頃の話は、私の旦那の間では、共通認識になっているので、確かに色々省略して話をしていたと思うので、ゆえが言葉だけ聞いていたら、赤ちゃんの頃の話とはわからなかったかもしれない。
娘のこのデリケートな部分が良い方にいかせるように持っていってあげれるといいんだけど・・