『初めての幼稚園の運動会 その2』の続きです。
幼稚園の運動会
ドタバタで迎えた幼稚園の運動会当日だったが、なんとか無事に運動会を迎えられた。
親の方がドキドキの運動会は、午前中の競技の後半にはいる。
障害物競争
そして、年少の午前中のメインの競技、障害物競争が始まる。
これもクラス対抗で行う。
スタートしたら、一本橋を渡って、トンネルをくぐり、もう一度一本橋を渡り、コーナーを回った後は、直線コースを走って戻ってくる。ゴールに円が用意してあるので、その中に入ったら次の子が走る、というもの。
障害物競争リレーと言った方が適切かもしれない。
えみちゃんがアンカー?
「人数調整で2回走る子はリストバンドをつけています。」
と、放送が入る。リレー形式で競争するので、人数を合わすようだ。
ふと見ると、えみちゃんが帽子を裏返してかぶり、先生がそこにハチマキを巻いている。
これは・・ひょっとして・・
「ちょっと!えみちゃん、アンカーじゃない?」
と、斜め後ろに座っているつっちゃんに話しかける。
「あ、そうなのかな・・?」
と、つっちゃんもポカンとしながらも、ビデオカメラの準備をしている(笑)
えみちゃんは4月生まれということもあるが、それでなくても運動神経が非常に良い。度胸もあるし、思い切りもある。
幼稚園に入る前から、『幼稚園の運動会で活躍しそうだよね。』という話を当時のママ友たちとしていたが、それが現実になりそうだ。
自分の子ではないが、幼稚園に入る前からゆえと一緒に遊んでいたゆえと一番仲の良いお友達だし、なんとなく私の方がドキドキと盛り上がってきた。
これはドラマが起きそうな気がする・・!(笑)
ゆえは、落ち着かない様子ではあるが、きちんと列に並んでいる。
えみちゃんのふたつ前に並んでいるので、たまに後ろを振り返ってえみちゃんと何やら話をしている。
男の子が背の順に全員走った後、女の子が背の順に全員走る、という順番らしい。
えみちゃんは一番背が高いからアンカーなんだろうな。
スタート!
スタートして、運動会でよくかかるクラシックの音楽が聞こえるとなんとなく盛り上がってくる。
年少さんなだけに、早い子も遅い子もいるし、ずっと歩きで走らない子もいる。
半泣きして歩いている子もいるが、一応最後まで歩いてゴールまでは来る。
先生は、ゴール近くで待機。声をかけたり、身振りでこっちに来るように促すが基本的に手は出さない。
うちのクラスは途中男の子が一人ずっと歩いてしまって、ちょっと遅れてしまったが、次の子がかなり速くて、だいぶ差は縮まった。
この子に限らず、年少さんでもある程度わかっているのか、前の子が歩いたりして走らないと、次の子が頑張ろうと必死で走っているようにみえる。空回りして、コーナーを大回りすぐ子もいるけど・・(笑)
ちなみにうちのクラスは何故か女子が少ない。他のクラスはほぼ同数なんだけど・・なんでだろう?
親が大興奮
男子が終わり、次は女子。
女子のトップはお友達のゆみちゃん。
やっぱり知っている子が出ると、つい必死で応援してしまう。
ゆみちゃんはゆえと同じ早生まれだが、運動センスはかなりいい。
発達面からいうとまだえみちゃんにはかなわないが、お兄ちゃんが2人いるせいか度胸もあるし、気後れしない。一本橋もたたたと渡り、トンネルも素早くくぐりコーナーを回ってかえってきた。
思わず拍手してしまう。
そして、娘の番になる。
いきおいよく飛び出して、ちょこちょこっと一本橋を渡り、トンネルをくぐるが、くぐる時に帽子がずれて少しずれてしまった。
走りながらなんとか帽子をかぶり直し、その後は順調にコーナーを曲がりかえってきた。
えみちゃんが『ここだよ!』と輪っかを指しているようだ。
早い遅いは置いておくとして、もうみんなと一緒に競技ができているだけで、なんか感動(笑)
そして、ゆえが終わるとそろそろアンカーの準備。
えみちゃん、大活躍!
ふたつ隣のクラスが1番にアンカーにバトンタッチ、少し遅れてうちのクラスのアンカーえみちゃんがスタート。
先に走っているアンカーの子もそこそこ早いけど・・この距離なら、えみちゃんなら、追いつけるんじゃないか?
1人でなんか興奮してくる(笑)
この席に座っている他の保護者の方々は、えみちゃんの足が速いのは知らないだろうけど、うちのクラスは2位で、アンカーが追いつけそうな距離で1位を追っているので、わっと盛り上がってくる。
コーナーを曲がる。差を詰めてはいるが、ここまではわずかにえみちゃんが遅れている。
直接コースになって、えみちゃんの足の速さの本領発揮。あっという間に差が縮まる。こういう時は本当にえみちゃんは頼もしく見えるね(笑)
大人げないと思いつつも、
「いける!頑張れ!」
と、応援。周りもそんな感じで応援している。
ゴール直前、えみちゃんが相手を抜いて先にゴールイン。
「わぁっ!」と歓声を上げて拍手するリス組の保護者席。
担任の先生もこぶしを軽くあげてガッツポーズ!
「勝ったの?」
と、隣で母が聞いてくる。
「勝ったよ。最後にえみちゃんが抜いた。」
と、答えて、斜め後ろのつっちゃんに、
「えみちゃん、すごい。大活躍やん!」
と、言い、旦那も(つっちゃんの席が一番後ろなのでその後ろでビデオを構えていた)
「MVPやな~」
と、ニコニコ顔。
ところがつっちゃんは、
「え?そうなん?」
と、キョトン顔。
どうやらえみちゃんばかり見てて、接戦だったことに気づいてなかったらしい。
後から、
「どうなってたの?」
と、聞いてきた。
大活躍だったんだよ。
年中の遊戯
この後は、年中さんの遊戯へ。やっぱり年少と遊戯とはだいぶ違う。
1年違うだけで、ずいぶん違うんだね。
この歳の1年の差ってかなり大きい。ダンスも揃っているし、キョロキョロしている子は年少に比べるとかなり少ない。
ゆみちゃんのお兄ちゃんのきー君を探したけど、男の子は帽子をかぶると本当にわからない。
ダンスの中盤あたりでどうにか見つけた。
年中でこれだけちゃんとできているということは、年長だともっとすごいのかな?
この辺りで旦那は、お昼の場所取りに移動。
まだサブアリーナは開いてないはずだが、先に行って順番待ちをしているようだ。
年長のドッチボール
年中の遊戯の後は、午前中の最終種目である、年長のドッチボール。
年長ってもうドッチボールできるのかな?
試合時間は4分。クラス対抗で、男女別で行われる。
勝ちぬき戦かと思ったら、試合はクラス対抗の1回戦だけで終了だった。
まだ幼稚園生だし、男女一緒にやるのかと思っていたら別々なんだね。
この歳で、男女の違いってそんなにあるのかな、と思っていたが・・見ていたら、結構あった(笑)
女子は、一応ドッチボールっぽいけど、投げるボールもワンバンになってしまうのが多かったし、いまいちごちゃごちゃで、審判が大変そうだった。
でも、男子になるとやっぱりボールを投げる強さが違う。
男子の方がまだ『ドッチボール』の試合になっていたし、それなりに迫力もあった。
年長だと歳は、5歳か6歳・・この年でこんなに男女差が出るのか・・と結構ビックリした。
このドッチボールもクラス対抗だったので、勝ったクラスを司会者が言うと、勝ったクラスは『イエーイ!』と手を叩いて喜ぶ。
そして、勝ったチームの先生は楯をもらいにいって、戻ってきたらまたクラスで喜んでいた。
今回はクラス対抗の勝負で、勝敗が明確だったので、負けたチームの、『イエーイ』は無しだった(笑)
これで午前の部は終了。この時点で12時半。各クラスの担任の先生が、子供たちを引き渡しに保護者席に来るのでそれまで待たなければならない。
ママ友の体調不良
旦那から場所とれたと連絡があったので、足の悪い母は、ゆえが戻ってくるのを待たずに、父と一緒に先にお昼を食べる場所まで行ってもらう。
席を譲ってくれた中ちゃんにも『お昼一緒にどうか』と声をかけたが、1人クラスが違うので、座席が全く反対側だし、中ちゃんとだい君の2人だけなので、バタバタするから座席で食べる、とのこと。
まあ、その方がゆっくり食べられるよね。
子供たちが戻ってきたら、とっとと移動して・・などと思っていると、東ちゃんがこっちにやってきて、『ごめん、帰るわ』と言いだした。
急に具合が悪くなったらしく、顔色は真っ青。
「車やレジャーシートで横になる?」
と、聞いてみるが、とりあえず家に帰って横になっている、とのこと。
去年、きー君の年少の運動会に参加しているのから、今回が2回めの運動会とはいえ、午後の競技も残っているのに、帰るというのはよっぽど具合が悪いのだろう。
思いだしてみると、朝からあまり体調が良い感じではなかった。
これは・・残念だろうな・・
とりあえず東ちゃんのお母さん・・子供たちのおばあちゃんが来ていたので、付き添って帰ることになった。
パパが残るのでまだ良かったが、午前中の運動会が終わって、ママが帰っているというのは子供たちにとっても残念だろうな。
一緒にお弁当を食べるし、少しでもフォローできるといいんだけど・・
お弁当タイム
先生に連れられて、子供たちが戻ってきた。
ゆえ、えみちゃん、ゆみちゃんは全員同じクラスなので、
「みんな、1番になったね。すごかったね~」
と、言うと、みんなすごく自慢げな顔。
「いちばん!」
「いちばんだったの!」
と、ニコニコ。
ゆっくり話を聞いてあげたいところだが、あまり時間もないので、急いでお弁当を食べる場所まで移動する。
「みんなでお弁当食べるから、移動するよ!」
と、子供たちを急かして移動する。
サブアリーナに到着すると、旦那や両親がレジャーシートを敷いて、食べる準備をしていてくれていた。
旦那は3家族分のレジャーシートをくっつけて敷いてくれていたので、全員でお弁当を広げることができる。
場所取り、ありがとう。3家族分、プレッシャーだったよね。
東ちゃん一家もお弁当を出して準備をする。
ママが帰ったので、フォローしたいところではあるが、パパと一緒だし、あまり口を出すのもどうかと思うので、とりあえず一緒にお弁当を食べるだけにとどめる。
ゆえ、えみちゃん、ゆみちゃんの女の子3人組は、
「みて、これ、えみちゃんのおべんとうだよ!」
「これ、わたしの!うさぎさんなの!」
「ゆーちゃんのこれなの~」
と、お弁当の見せ合いと自慢大会をしてから、食べ始める(笑)
私の両親もゆえが好きそうなおかずを作ってきてくれていたので、ゆえは自分のお弁当から食べたり、親のおかずを食べたりで忙しそうだった(笑)
えみちゃんたちも両親のお弁当を見て、
「たべたい!」
と、言いだして、みんなでつついていた(笑)
うちの母は、ニコニコで子供たちにお弁当を差しだしていた。
こういうのは昔から好きなので、逆に嬉しかったようだ。
(これがいい~)(どうぞ、食べて。)
ふと気がつくと、ゆみちゃんが1人でお弁当を食べている。
さっきまでパパとおにいちゃんのきー君がいたはずなんだけど・・
トイレにでも行ったのかな?
自分の子に気をとられて気がつかなかった・・
「ゆみちゃん、こっちにおいで、一緒に食べよう。」
と言うが、なんか顔がこわばって動かない。
こっちに来ないので、私がゆみちゃんのところに行くと、膝の上に乗ってきたので、そこで一緒にお弁当を食べる。
親も気にしてくれて、おかずや果物をゆみちゃんにあげるとパクパク食べた。
ちょっとさびしかったね。気がつくのが遅れてごめんね。
この辺でパパとママとのコミュニケーションの差がでるな、と感じる。
これがママであれば、席をはずす時に
「ちょっときー君とトイレに行くから、ゆみのことお願い。」
と、一声かけるところなんだけど・・
東ちゃんのパパとは何度か会っているし、うちらのことは知っているはずなんだけど・・それほど親しいわけではないので、言いにくかったんだろうな
きー君とパパが戻ってきた。
ゆみちゃんが私の膝の上でお弁当を食べていた&私が箸で食べさせていたので、お礼を言われる。
きー君が戻ってきて、しばらくするともう子供たち集合の時間だ。
片付けは旦那たちに任せて、私とつっちゃんが子供たち4人を連れて、保護者席に戻る。
放送であれだけ、『廊下にレジャーシートを敷かないで下さい。子供たちの移動の妨げとなります。』と言われていたのに、通路はレジャーシートだらけ。
サブアリーナであぶれた人と、最初からアブアリーナは混むからと廊下に陣取った人がいるようだ。
園児300人がその保護者と移動しているので、それぞれ違う座席に向かっているとしても廊下はごった返している。
本当に・・レジャーシート邪魔っ!
左右にレジャーシートがあるので、人が2人ぐらいしか通れなくなっているし・・
って言うか、こんなごった返した通路でお昼って落ち着かなくない?
中ちゃんの『2人だから座席でお昼食べる』は正解だったかも・・
長くなるので、『初めての幼稚園の運動会 その4』に更に続きます。
次で最後です。