晩婚、高齢出産・育児であたふたしている高齢ママのブログ

40歳で結婚、41歳で出産、現在4歳児と格闘中です。日々の出来事をつらつらと語っていきます。ちなみにここにでてくる登場人物の名前は全て偽名です。

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コロナウィルスの影響・・・幼稚園、いきなりの休園

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 とつぜんのニュース 

  木曜日の夕方、家事をしていたら、旦那から連絡が入る。

 「大阪市と堺市、小中高と、明日から休校だって。」

 「え?明日から?幼稚園は?」

 「わからん。小中高としかニュースでは言ってない。」

 

 私は、ゆえが幼稚園から帰ってきてからは、テレビは観ないので、いきなり旦那から聞いてビックリ。

 あわてて、ネットを見ると、確かに『大阪市と堺市、明日から一斉休校』のとのニュースがある。

 「でも、大阪市だよね。うちの市は、今のところ大丈夫だよね?」

 「わからん。だけど、幼稚園は大阪市の真横だよ。」

 うちは大阪府ではあるが、『大阪市』ではない。

 娘が通う幼稚園も、『大阪市』ではないが、すぐ横の『市』である。

 影響はどうだろう?

 

 そんなことを思っていたら、旦那から次の連絡が入る。

 「全国一斉に休校だって。」

 はい?

 まじで?

 こんなにいきなり?

 

 ただし、対象は『小中高』らしい。

 幼稚園はどうなのか・・

 保育園は対象外らしいが、幼稚園の情報はあまりない。

 でも、おそらく小学校に準ずる扱いになりそうな気がする。

 

 うちは私立幼稚園なので、必ず対象と言うわけでないが・・・

 娘が通う幼稚園は、かなり園児の数が多く、マンモス幼稚園と言うこともあり感染症にはかなり気をつけている。

 インフルエンザや溶連菌などの病気も、国が定めた休む日数プラス1日、休むように幼稚園の規定でなっているぐらいだ。

 今回のコロナウィルスだけ別の対応をするとも思えない。

 

 ネットで『一斉休校』のニュースが飛び交っているが、幼稚園からの連絡はない。

 夜だし、当たり前か・・

 それにしても、せめて昼にアナウンスしてくれたらいいものを・・なんで夜に?

 

 『明日で幼稚園が終わり』・・と、頭では、なんとなくそうなる可能性が高いな、と考えてはいるんだけど、気持ち的にどうしてもそうは思えない。

 というか、実感がない。

 

 「・・でも、小学校じゃなく幼稚園だし、ひょっとしたら、休園にならないかも・・」

 と、帰ってきた旦那に言うと、

 「見えるぞ・・見える!休園になって、りーちゃん(私)が、困っている姿が見える~!」

 と、手をかざして遊んでいる。

 やめんか!縁起の悪い!

 

 翌日のバス停

 金曜日の朝、幼稚園からの連絡はまだない。

 とりあえず、普通通りバス停まで行き、バスに乗せて幼稚園に行かせる。

 バスに乗っている先生からも、何も言われない。

 (まあ、時間がもないしね。)

 

 バス停でママ友たちと、

 「えらいことになったね。」

 「どうなるのかな。」

 と話をするも、幼稚園からの連絡がないので、何もわからない。

 

 偶然にも昨日は娘の・・年中の参観日で、今日は年長の参観日だった。

 同じバス停の同じクラスのお友達ゆみちゃんのお兄ちゃんのきー君が年長なので、ゆみちゃんのママが今日はきー君の参観に行くとのこと。

 「何かわかったら、連絡するね。」

 と、言いバス停で別れる。

 

 幼稚園も休園

 家に帰ってからも、こまめに、幼稚園からの連絡がないがチェックするが、まだ連絡はない。

 11時頃、ゆみちゃんのママから、

 『やっぱり今日で終わりみたい。卒園証書ももらった。』、とラインが入る。

 卒園証書?

 今日もらった?

 卒園式も無し?

 

 休園よりも、『卒園証書をもらった』の方にショックを受ける。

 色々聞きたいことはあったが、今日、うちに集まることになっていたので、その時に話すことにする。

 

 そして、ラインをもらった1時間後に、幼稚園から連絡アプリで連絡が入る。

 要約すると、『大阪府から私立幼稚園に対し、3月2日から休園を要請する予定と連絡あり。正式な要請は本日中に改めて連絡がくる予定。それに従い本日から休園とする。後のことは追って連絡。』という内容だった。

 やっぱりか・・・

 ガックリはくるが、この時点でも私は正直実感がなかった。

 

 お迎えの時間になり、バス停に行く。

 子供たちは、スモック袋や上靴など幼稚園の荷物をすべて持って帰ってきていた。

 子供たちは、バスから降りると、

 「きょうでおわりだって。」

 「せんせいないてたよ。」

 と口々に報告する。

 

 親たちは顔を見合せながら、とりあえず、我が家へ移動して、ゆみちゃんのママの話を聞くことにする。

 

 参観日が卒園証書授与式に・・

 親の気持ちはさておき、子供たちは我が家にくると、元気に遊びまわっている。

 きー君も特に変わった様子はなく、子供たちは、今のところ普段と変わらない。

 

 落ち着かないのはママたちで、とりあえず、座って、ゆみちゃんのママに話を聞く。

 今日の年長の参観は、本来は、制作帳の最後を完成させる予定だったらしい。

 だけど、参観が始まる前に、『休園になる』ことの放送が入ったようだ。

 先生たちは、放送が入ったら、『休園』になるとわかっていたようだ。

 

 参観の内容を変更して、クラスでの卒園証書授与式になったらしい。

 先生は、号泣していたらしい。

 若い先生で、年長を担当するのは、今回が初めてだったようだ。

 親の方も貰い泣きしたとのこと。

 参観予定の時間に、卒園証書をひとりずつもらったようだ。

 

 そして、

 「卒園式で歌うつもりで、子供たちと練習してきました。まだ練習中で、完成はしていないんですが・・」

 と、最後に卒園式のために練習していた曲を、歌ったらしい。

 先生や親だけでなく、園児も泣いていた子もいたようだ。

 終わってから、全員で集合写真を撮ったらしい。

 

 ただ、ひとりだけお休みの子もいたらしい。

 この子は、最後にお友達にも会えずに、いきなり終わったということになったんだろうな。

 

 ゆみちゃんのママが、涙ぐみながら話をしてくれた。

 

 まだ、卒業式をやらない、と決まったわけではないようだが、ほぼ決まりだろうな。

 3年間通った幼稚園が、こんな形で最後になるなんて・・・本当に悲しすぎる。

 そして、3月の子のお誕生日会をしていなかったので、午前中参観の組は、午後に、午後参観のクラスは午前中に3月の子のお誕生日会をしてくれたらしい。

 家の子も、『きょう、おたんじょうかいしたよ。』と言っていた。

 先生たちも、せめて最後にできるだけのことをしてくれたんだと思う。

 

 「お兄ちゃん(きー君の上に小学生のお兄ちゃんがいる)の時の卒園式がすごく良かったから、楽しみにしていたんだけどね。でも、うちはまだ来年、ゆみちゃんの卒園式が残っているから、まだいいけど、今年で幼稚園が終わりの子のお母さんたちは・・・」

 と、ゆみちゃんのママは涙をこぼしていた。

 普段は、3人のママだけあって、さばさばした元気な人なんだけど・・・

 私や聞いていたママさんももらい泣きしてしまった。

 

 子供たちは、まだ実感がなく元気で遊んでいたのが、まだ良かったけど・・

 

 幼稚園から電話

  その日の夕方、幼稚園から再度連絡アプリで連絡が来た。

 要約すると、『大阪府より、3月2日から4月始業式までを原則として活動を停止してください、と正式な通達がきたので、4月始業式まで休園。』のこと。

 ひょっとしたら、『卒園式』だけは、なんとかできないかと思っていたんだけど、やっぱり無しなんだ。

 

 そして夜の7時過ぎ、担任の先生から電話があった。

 こんな時間まで、各園児の家に電話をしているようだ。

 『来週から懇談の予定だったのだが、それもできなくなったので、電話で随時行うので、いつがいいですか?』という内容だった。

 「こんな形で終わりで申し訳ありません。最後に、みんなと、いっぱいギューして、バイバイしたんですが・・」

 と、言いながら、先生は、電話の向こうで涙声になっていた。

 私は、涙をこらえながら、お礼を言うしかできなかった。

 

 うちは年中だから、まだマシだけど、年長のお母さんや先生は、どんな気持ちなんだろう。

 やりきれないだろうな・・

 

 実感がわいたのは・・

 私が実感がわいたのは、みんなが帰ってから、娘のスモック袋を片付けていた時だった。

 娘のスモック袋には、3月のお誕生日会でもらったプチおもちゃと、来週の『お雛祭り会』でもらうはずだった『ひなあられ』が入っていた。

 それを見ていると、なんとも言えない気持ちになった。

 

 本当だったら、来週に『お雛祭り会』をして、3月のお友達のお誕生日会をして、最後の遠足も行って、もうすぐ『きく組』さんは終わりで年長になるよって先生から徐々にお話を聞いて、終業式で終わるはずだった。

 本当だったら、3月20日まで幼稚園に通うはずだった。

 たった3週間足らずのことだけど、幼稚園の子供たちにとっては貴重な3週間だったはずだ。

 

 幼稚園の先生たちも、3月というのは、1年間の集大成で、大切なひと月だったはずだ。

 子供たちの時間を最後に過ごす大切な月だったはず。

 

 去年の3月は、うちの娘は、

 「これをするのは、このクラスでは、これでおわりなんだって。」

 「もうすぐねんしょうはおわりなんだって。」

 「つぎはねんちゅうだって。」

 と、徐々にこのクラスが終わりで、年中になる、ということを自覚していった。

 本当だったら、そうやって3週間を過ごしたんだろうな。

 幸いなことに(?)、休園が決まった前の日は、年中の参観で、今のクラスでの娘の姿を見ることができた。

 

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 この時が、今のクラスで娘を見る最後だったんやな~

 

 去年は、3月の終業式の日、同じバス停に年長さんの子もいたので、『このメンバーで、バスに乗るのは、最後だし・・・』と、全員で写真を撮った。

 終業式から帰ってきて、いつもメンバーがうちに集まり、子供たちは、次は『〇組さんなの』と、いう話で盛り上がって、新しい名札を持って喜んでいた。

 今年は、そういこともできない。

 

 うちは年中だからまだいいけど、卒園する年長さんのお母さんや担任の先生はどんな気持だったんだろう。

 今回のコロナウィルス騒ぎがなければ、

 「もうすぐ小学生だね。幼稚園も後少しだね。」

 と、言いながら、最後の幼稚園生活を楽しんだじゃないだろうか。

 

 子供たちの、大切な3月の幼稚園生活が奪われてしまった。

 私の母も、やっぱり幼稚園の卒園式は特別だったようで、よくその話をしていた。

 私もうっすらとだけど、卒園式の記憶がある。

 幼稚園の卒園式は、子供より親として特別な出来事だと思う。

 それが、3月になる前に、幼稚園が終了で、卒園式も無し。

 本当になんかやりきれない気持なる。

 

 正直な気持ち

 こんなことは、『感染を防ぐ』ということに比べれば、『人の命』に比べれば些細なことだということはわかっている。

 わかった上で、気持ちを吐きださせてもらう。

 

 とにかく・・本当に腹が立つというかやりきれない。

 『国民が痛みを分かち合う』というのもわかる。

 この時点に置いて、必要な対策と言うのもわかる。

 だけど、こうなったのは、最初の政府の対応が悪かったせいだよね。

 『痛みを分かち合う』のは、大人だけでいいはずだ。

 子供が犠牲になるのはおかしい。

 

 政府の対応を見ていると、こんな場当たり的な対応のせいで、子供たちの最後の時間を奪われたのかと思うと本当に悔しいし、腹が立つ。

 せめて、もう少し前から政府がちゃんと考えてくれて、もう少し早く通達していれば、前倒しで、卒園式や卒業式もできたのでは?

 

 ダイヤモンドプリンセスの乗客の方々は14日、人によってはそれ以上船の中で我慢していた。

 なんのためだったのか。

 感染を広げないために、14日もの間、ずっと船の中で我慢していたはずだ。

 その人たちは、今の状態をどう思っているんだろう。

 なんのための14日間だったんだろう、と思っていないだろうか?

 

 子供たちに・・・(幼稚園児はまだそこまで思わないだろうけど・・)、なんのために3月、学校を行けなかったのか、一生に一度のイベントを我慢したのか、と思わせないでほしい。

 

 こんな私も愚痴は、もっと大きな問題に比べればなんでもないことだとわかってはいる。

 頭ではわかってはいるんだけど・・・どうにもやりきれない。

 

 私は自身は専業主婦なので(内職はしているけど・・)、急に休園でもどうにかなるけど・・

 (大変は大変だけど(笑))

 それこそ、こんな感傷にひたることすらできないほど大変な人も多いと思う。

 でも、ちょっとだけ・・どうしても心の中だけでは、おさまらなかったので、ちょっとだけ言わせてもらいました。

 

 明日からは、気分を切り替えて、頑張って1カ月ちょっと、毎日娘と過ごそうと思います。