『平日に京都水族館と綾小路公園に行ってきた その4』の続きです。
これで最後です。
京都水族館を見終わり、今度は綾小路公園の『すざくゆめ広場』で遊びまくる娘。
事件その2 迷子?
ゆえは、ローラー滑り台を滑りまくった後、今度は、小さな滑り台を何度も滑って遊びだした。
(わーい!)
ローラー滑り台に比べればかなり距離が短いが、これはこれで勢いがついて面白いようだ。
すると、ゆえよりも少し小さい女の子が、ゆえが気になるのか近寄ってきた。ゆえもまんざらではない様子。
滑り口がふたつあるので、横に並んで仲良く一緒に滑った。
滑ったはいいが、足が地面についてから、バランスを崩したのか、女の子はそのまま横に落っこちて頭をぶつけて、泣きだした。
実際に頭が落ちたのは、50㎝もないぐらいの高さだったしケガはなさそうだ。
泣いているから頭の方もたぶん大丈夫だと思う。
すぐにママが来るかと思ったが、来ないのでとりあえず私が抱き上げて、
「大丈夫?痛かった?」
とちょっと慰める。
見回すが、やっぱり誰も来ない。
あれ?
そのタイミングで、男性の警察官が公園に入ってきて、声を張り上げた。
「すみません!迷子の子がいるのでご協力をお願いします!近くに自分のお子さんはいますか?確認して下さい!」
ゆえは、旦那が抱っこしている。
ちょうどいいタイミングなので、この子のママもいるかと思ったが、誰もこっちによってこない。
おかしいな。
「みなさん、自分のお子さんはいますね?いない方はおられないですか?」
と、再度警察官が確認する。
誰も何も言わないので、どうやら自分の子がいない保護者はいないようだ。
って・・この子のママかパパは?
「わかりました。ご協力ありがとうございました。」
と、警察官がその場を終わらせようとした。
いや、それでいいんだけど、この子の親はいないのかな?
この期を逃すとやっかいかな、と思い、
「すみません!この子のママいますか?」
と、ついでに聞いてみる。
誰も名乗り出ない。
え?
警察官の方もびっくりしたようでこっちに寄ってくる。
「ここから落っこちちゃって泣いてたんで、抱っこしているんです・・ママがいないみたいで・・」
と言うと、あちゃーという顔。
更に迷子が増えたのか?みたいな感じ(笑)
警察官の方も、
「この子の保護者の方はいませんか~!」
と、聞くが、誰も名乗り出ない。
とりあえず、いつまでも注目を集めていてもしょうがないので、
「ご協力ありがとうございました!」
と、警察官の方が言い、その場は締めたが、問題はこっちの女の子だ。
いや、最初の迷子の子も問題なんだけど・・
ずっと私が抱っこしているので、警察官の方も気を使って、女の子を引き取ろうとするが、女の子は、『京都府警』としっかり刺繍をしていある警察の制服に威圧感を感じるのか、知らない男の人がダメなのか、首を振って私から離れようとしない。
警察官の方もどちらかといえば優しげな顔をしているんだけどな。
この年だと、初対面の男性はダメな子も多いしね。
とりあえず娘は旦那に見ていてもらうことにして、2人で遊びにいかせ、私が女の子を抱っこしたまま警察官と私でなんとか状況を聞きだそうとする。
「お名前言えるかな?」
「・・みーちゃん・・」
すごく小さい声で答える。
「みーちゃんって言うの?」
と聞くとうなづく。
知らない人に囲まれてびっくりしたのかもう泣きやんでいる。
体の大きさや動き方話し方からすると、2歳ぐらいだと思うんだけど・・
「みーちゃん、今何歳?」
と聞くと、指を2本立てた。やっぱりね。
「2歳なの?」
と、聞くとうなづく。
たぶん、2歳だとは思ったけど・・それにしても2歳の子がこれだけの時間、1人でいるって・・
いないとわかったら探すと思うんだけどな~
それとも違うところではぐれて1人でここまで来たとか?
「みーちゃん、誰とここに来たの?」
「ママとにーちゃん。」
『ママ』ははっきりわかったが、『にーちゃん』がはっきり聞き取れない。
「にーちゃんってお兄ちゃんのことかな?」
と聞いても首をかしげる。
もう一度、
「ママとお兄ちゃんと来たの?」
と、聞くと、うなづく。
警察官の方は、今迷子になっている子と関係あると思ったのか、
「お兄ちゃんってどんな服着ていたかわかる?青のズボンとベージュのTシャツ?」
と、その子に聞く(笑)
イヤイヤ、無理無理。
まずベージュがわからないって・・
応援の警察官の方もこっちに来たが、その人も男性なので、当然みーちゃんは、拒否してますます私にしがみつく。
そうこうしていたら、後ろから女性が声をかけてきた。
小学生の女の子を2人連れている。
女性と一緒にいた女の子を見て、みーちゃんは、
「にーちゃん!」
と、声をあげる。
『にーちゃん』ではなく『いーちゃん』という女の子の呼び名だったようだ。
「お母さんですか?」
と、女性に警察官が聞くと、
「いえ、一緒に来た友達の子供です。」
とのこと。
『みーちゃん』も女性を知っているようで、抱っこをすんなり変わった。
お母さんはちょっと今いないとのことなので、この女性に頭を打った時の状況を簡単に説明する。
そのまま『みーちゃん』を引き渡し、警察官の方にはかなり丁重にお礼を言われて、終了。
とりあえず見つかって良かったけど・・
最初に頭を打って泣きだしてから、20分以上経ってるぞ。2歳の子が20分いなかったらかなり焦らないか?
警察官もそのまま広場を出ていき、みーちゃんも保護者?の元へ戻ったので、私も娘のところへ戻ろうとしたら、
「すみません。」
と、声をかけられた。
さっきの女性と一緒にいた小学生の女の子2人組だ。
たぶん3,4年生ぐらいだと思われる。
「頭どうやって打ったんですか?」
「どうして警察の人と一緒にいたんですか?」
と、聞いて来たので、現場に連れていって、なるべくわかりやすく簡潔に説明した。
さっき警察官が『自分の子供はそばにいますか?』と聞いていたのはわかっていたみたいだったので、
「『この子のママいますか?』って聞いたんだけど、聞こえなかったのかな?」
と、聞いてみたら、
「みーちゃんだとは思わへんかってん。」
とのこと。聞こえてはいたのね・・
いや、君たちがそう思わないのは別にいいんだけど・・大人は何してた?
仮に母親が何かの理由でいなかったにしても、母親から頼まれた大人はその時子供がいることを確認しないか?
この子以外は小学生ばかりだったから、気にしていなかったから・・とか?
女の子たちは、
「ありがとうございました。」
と、言って走って行った。
後でわかったが、大人たちと子供10人ぐらいのグループで集団で遊びに来ていたようだ。
大勢で来ていると、誰かが見ていると思って目を離してしまうことがある。
あの子もそれだったのかな、とは思うけど・・それはまあいいとして・・
とりあえずちょっとだけ言いたい。
『状況聞きにくるなら、大人が聞きにこい!警察官がいなくなってから、子供にこさせるな!』
と、思ってしまう。
大人が何人もいたのに、子供に来させるかな・・
たぶん『聞いてきて』って言ったんだろうけど・・
しかも、頭打った、って言ってるのに・・
本当に母親がその場にいなかったのか、バツが悪いから友人に頼んだのかはわからないけど・・どっちにしても20分以上も誰も気づかないってどういうことなんだか・・
公園の奥の方にいたようだから、どこかにいると思ってたのかな・・
事情を聞きにきた小学生の女の子の『どうして警察官と・・』と言う聞き方からも、なんとなく、『1人で遊んでいただけなのに、なんで面倒なことを・・』って思っているような感じがする。
女の子がそう聞いたってことは大人が聞くように言ったんだろうな・・
『お礼を言いにこい』と思っているわけではないが、まずいことをしたと思っていない気がしてなんとなくイヤだな。
公園で他の子供もいたら目を離してしまうことはあると思う。
私も娘を迷子にさせて真っ青になったことはあるし・・
ずっと目を離すな、とは言わないし、言えない。
でも、20分以上を目を離して、『なんで警察官が・・』というのはないだろう。
まあ、警察官が来たのは本当に偶然だけどさ。
でも、このタイミングで警察官が来なかったら、私は本当に困ったかも・・
頭打っているし、泣きやんだとしても、2歳の子を、保護者がいないのに、『じゃあさよなら』と放り出すわけにもいかないし・・
これからは目を離さないようにしよう、と思ってくれたらいいんだけどな。
ロープのジャングルジム
さて、気を取り直して、旦那と娘と合流する。
ゆえは、今度はロープでできたジャングルジム?で遊ぶ。
小学生にもなると頂上まで行って遊んでいるが、ゆえはまだ下の方でちびちびやっている(笑)
それでも遊ぶようになっただけ進歩かな?
以前は、全くやろうともしていなかったしね。
私もちょっとやってみたけど、このロープはすごくしっかりしているが、やっぱり普通のジャングルジムとは感覚が違って面白い。
小学生になると上まで登れるようになれるかな?
でも、それはそれでちょっと心配かも(笑)
(よいしょ、よいしょ)
帰路へ
さて、ここが家の近くの公園なら良いが、ここは京都である。
そろそろ車に戻って家に向かわないと、帰りが遅くなる。
ゆえはなかなか帰ろうとしないが、なんとか説得して、車に向かう。
帰りは、途中でおうどんを食べて、家に帰りつくころには眠っていた。
お疲れ様でした。
今日は午前中は眠って少々時間がもったいなかったけど、水族館と公園で1日・・じゃなく半日遊べてなかなか楽しかった。
次は夏に来て、1日遊びたいな。
それにしても、イベント満載、トラブル満載の1日だった(笑)
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
これで終わります。