晩婚、高齢出産・育児であたふたしている高齢ママのブログ

40歳で結婚、41歳で出産、現在4歳児と格闘中です。日々の出来事をつらつらと語っていきます。ちなみにここにでてくる登場人物の名前は全て偽名です。

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幼稚園の教室を初めて『こっそり』覗く

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 4月中旬の記事です。

 『ようちえん、いきなくない・・」

 昨夜は20時過ぎにお布団に入ったのに、寝たのは21時半のゆえ。

 本当は6時に起こしたいのだが、可愛そうなのでギリギリまで寝かせて、6時半に起こすことにする。

 園バスに乗るためには、遅くても7時20分に家を出る必要があるので、6時半に起こすのはギリギリのデットライン。

 すぐに朝食を食べられる状態にして、6時半ちょうどにゆえが寝ている部屋に行き、電気を点けて、雨戸を開けるが・・起きない・・

 もしもし・・?

 

 これだけ深く寝ていると起こすのが可哀想だが、仕方が無い。

 「ゆえ。朝だよ~。」

 と、声をかけるが、寝がえりをうってそのまま眠り続ける。

 寝かせてあげたいけど、幼稚園に間に合わないしな~

 体をゆすって、声をかけると、ようやく目を開けるが、すぐに閉じる。

 

 「ゆえ。幼稚園に行くよ~起きないとバスに間にあわないよ~」

 と、何度も体をゆすって、顔を近づけるとようやくぱちっと目を開ける。

 「おはよう。」

 まだ半分寝ているが、一応は目は覚めたようだ。

 「だっこ~」

 と言うので、そのまま抱っこでトイレに行く。

 自分で起きてくる時は、自分からトイレに行くんだけどね。

 

 寝起きだと動作が遅くなる。6時半に起こしたのに、朝食を食べ始めたのが、6時45分。比較的食べやすいメニューにしたのだけど、起きたばっかりだとあまり食が進まないようだ。

 しかも・・

 「きょう、ようちえん、いかないの・・」

 と、言いだした。

 「どうして?えみちゃんやゆみちゃんと一緒にバスに乗って行くんだよ。」

 と言うと、黙った。

 これは・・ちょっとまずいかな。

 それとも寝不足でぐずってるだけ?

 

 昨日、幼稚園でうんち漏らしちゃったのを気にしてるのかな?

 でも、昨日は『ようちえん、たのしかった。』って言ってたんだけどな。

 ご飯を食べ終わって、歯磨きが終わったらもう7時15分。あわてて着替えさせて、玄関に行く。

 「バスが来ちゃうよ。」

 と言うと、あわててリュックを背負っていたから、行きたくないわけではないようだ。

 

 朝のお迎え

 今朝は朝から雨が降っている。天気予報だと、6時から12時の降水確率は10%。今は7時20分。家を出る前になんとか止まないかな。

 ゆえに靴を履かしている間に、玄関の扉を開けて雨を確認すると・・あれ?

 門の前につっちゃんとえみちゃんとるい君がいる。

 

 ちなみに雨は小ぶり。るい君はレインコートを着て、ベビーカーに乗っている。

 えなちゃんは、どうやら制服のブラウスとスカートの上からお気に入りのスカートと服を着ているように見える。

 「あれ?お迎えに来てくれたの?」

 と、えみちゃんに向けて言ってみる。

 ちなみにつっちゃんのおうちはバス停を挟んでうちと反対側。お迎えに来るような位置ではない。

 

 「ごめん!お着替えだけさせてくれる?」

 と、つっちゃん。たぶんえみちゃんが『この服を着る!』と言い張ったんだろうな。

 靴も制服の靴でない靴を履いていた。

 とにかく玄関で、服を脱がして着替えさせる。

 

 「えみちゃん、制服可愛い!」

 「やっぱり制服が一番似合うね。」

 と、2人で褒めながら最後に制服のジャケットを着せる。えみちゃんはしぶしぶながらも、ちゃんと制服を着る。

 つっちゃんは『ありがとう』と目配せ。

 

 そして、雨の中5人でバス停に向かう。

 雨だと色んなところに気を使って面倒くさい。まあ、小降りなだけマシなのかな。

 ようやくバス停に到着。ゆみちゃんたちは、もう傘を差しながらバス停で待っていた。

 子供たちの方が賢く、屋根がある場所に行って、雨宿りを始める。

 

 子供たちに聞こえないように、

 「どうしたの?制服着るの嫌がったの?」

 と、つっちゃんに聞くと、

 「幼稚園、行かないって言いだしてさ。もう明日からどうしよう・・」

 ありゃりゃ。

 ゆみちゃんのママが、

 「うちは2日目から幼稚園行かないって言いだした。」

 とのこと。

 でも、ゆみちゃんの場合は、お兄ちゃんが行くから一緒に行ってくれるらしい。

 慣れるまではまだしばらく大変かも。

 

 ゆえも今朝、

 「ようちえん、いかないの。」

 って言ってたけど、大丈夫かな?

 寝起きで一時的に言ったみただけならいいんだけど・・

 

 雨はもうほとんど降っていない。子供たちの方を見ると、傘を駒にして回していた。一応やめるように注意するが・・これ私もやったな~

 楽しいんだよね(笑)

 

 バスが来たら、みんなあっさり乗り込んで行ったので、ホッとする。

 えみちゃんもゆみちゃんもゆえもバスが来たらすんなり乗った。やっぱりちょっと我儘を言ってみただけなのかな~

 

 幼稚園のコンサートと教室の覗き見

 今日は、幼稚園で、課外授業で教えに来ているバイオリンの先生のコンサートがある。年中年長さんがコンサートを聴いて、その後は、保護者にも公開するということらしい。

 さすがに年少は、コンサートは聴かないようだ。まあ、大人しく聴けないだろうしね。

 

 つっちゃんはるい君がいるので、ゆみちゃんのママの東ちゃんも病院に行く用事があるのでコンサートには行けない、とのこと。

 私はとりあえずゆえの様子が見れるかな、と行くことにしている。

 つっちゃんと東ちゃん、『様子見てきて!』とのこと。

 はい。受け賜わりました!

 

 11時からコンサートが始まる。10時半受付、10時45分開場とのことだったので、10時半過ぎに幼稚園に着くように出発。

 駐車場に停めたら、ちょうど大君のママと中ちゃんも車で着いたところだった。

 入口に並びながら近況報告。

 かなり門で待たされたので、中に入れたのは10時45分を過ぎていた。

 あまり時間はないが、『こっそり』と教室に子供の様子を見に行く。

 『こっそり』というのは、子供に見つからないようにということで、見に行くこと自体は別に問題はない。

 

 先生が黒板に丸三角四角の図形を貼って、子供たちは同じ図形を持って何か作業をしていた。何をしているのかはわからなかったが、手元に糊があったから、何か作っているんだろう。

 席は入園式の時の向かい合わせの席ではなく、小学校のように机は前向き。席順も入園式と違っていた。うちの娘は一番前。えみちゃんが一番後ろだったから背の順なのかな?

 そして、全員、一心不乱に作業をしている。

 うちの娘もえみちゃんもゆみちゃんもよそ見もせず作業に集中している。他の子たちもみんな。

 これには、本当にびっくりした。

 机に座ってする作業は、ゆみちゃんは得意だが、えみちゃんやうちの娘はじっとしていないタイプなのに・・

 先生・・すごい・・

 プロとはいえ、24人もの3歳児を集中させているなんて・・

 私も中ちゃんもぽかーんだった。

 

 もう少し見たかったが、すぐにコンサートが始まるので、急いでホールに戻った。

 あくまで保護者対象なので、観客はそれほど多くはなかったが、それでも30~40名ほどは来ていたかな。

 バイオリンの先生は、かなり年配の男性で、動作はきびきびしているが、物腰は柔らかく好印象な先生だった。

 園長先生の紹介によると、前は大学でバイオリンを教えていたらしい。この幼稚園の先生と知り合いで、それが園でここの幼稚園の課外授業で教えるようになったのだとか・・

 

 実はこの先生、幼稚園の課外授業の習い事の見学の時に、一度ドアの外から練習風景を見たことがある。

 年長の女の子を教えていたが、声も聞こえないのに、何故か好印象を持った記憶が残っている。

 豆知識として、バイオリンを聞くときは、客席は下手側(舞台正面に見て左)より上手側の方が音が良く聞こえるらしい。

 ピアノ伴奏の先生もおられた。最初はピアノの伴奏の音・・その後先生がバイオリンを弾いてくれた。クラシックオンリーだったが、すごく惹きこまれて、1時間弱だったけど、あっという間に終わってしまった。

 曲と曲の合間の小話も面白かった。

 

 保護者用のコンサートは、一応、課外授業の勧誘も兼ねているらしい。とはいえ、枠はあと2人しかないらしいけど・・

 コンサートが終わると、バイオリンの先生は、

 「一応、勧誘も兼ねてのコンサートいうことなので・・」

 と、前置きをしてから、

 「前に教育方針をお話しまたら、そこまで・・と保護者の方に引かれてしまいましたので、今回はそこには触れずに簡潔に・・」

 と、ゆっくり話を始めた。

「子供たちを教えていて最近思うのは、『教えないことはできない(教えたことしかできないだったかも・・)』子供が多くなった。」

 「大学を卒業してもまだ先生に教えてもらわないと何もできない子がいる。」

 「持ち方弾き方を教えて、それを何十回もずっと見せる。そして、同じようにしているのに音が違う。どうして?と思うところから始まる。ただそこまで行きつくにはものすごく時間がかかる。」

 「私が教えた生徒は卒業までには最低3曲は発表できるようになる。これは子供にとってはすごいことです。」

 「卒業の時に演歌を弾いた子がいた。私は教えていません。自分で考えて弾いたんです。これがいいんです。」

 もっと色々良いことを言っていたが、私がうまく伝えられない。

 

 受け身の子が増えたということだろうか。最近読んだ、『なぜその子は、腕のない絵を描いたのか?』と本の内容とちょっとかぶるところがあった。

 バイオリンは、娘には習わせるイメージがないので、たぶん今後も本人が希望しない限り習わせないだろうけど、何かを習わせる時は、こういう先生に教えてもらいたいな、と思ってしまった。

 

 『そこまで・・』と保護者に思わせる教育方針。ちょっと聞いてみたかったな(笑)

 

 コンサートが終わってもう一度娘の教室へ『こっそり』覗きに行く。

 コンサートを聴きにきていた他のお母さん方も大勢教室を覗いていた。私もそうだが、コンサートに来る目的のひとつは子供の様子を見ることだろうしね(笑)

 

 ホールを出たのは12時。教室を覗くと給食の途中だった。

 11時半ぐらいから給食の時間なのかな?

 見つからないように後ろの窓から教室をのぞく。

 今度は、入園式の時のように班のように机をくっつけて食べていた。席順も入園式と同じ感じだった。

 ゆえはおにぎりを口に放り込むところだった。なんかパクパク夢中で食べてるな~

 えみちゃんもゆみちゃんもちゃんとお箸を使って食べていた。

 そして先生が順番に席を回りながら、お箸の使い方のフォローや食事の指導をしていた。

 そして、食べ終わったら、園児が自分でお弁当を前に置いてある箱に入れに行き、歯を磨きに行く。ちゃんと教室の中に洗面所が用意されている。

 食べ終わった子から遊んでいいことになっているようで、教室の後ろで数人遊んではいるが、それ以外の子は立ち上がったり遊んだりせずにちゃんと席に座って食べている。ゆえもお箸の使い方を先生に直されて素直に聞いている。すごいな~

 先生・・いつ食事を取っているのかな~

 

 なんていうか・・先生には、本当に頭が下がるし・・純粋にすごいと思ってしまう。

 3歳の子の集団をこれだけまとめるなんて・・

 本当によく子供たちを見てくれているし・・良い幼稚園に入れたな~

 

 私が教室を覗いている時に、他所の年少のクラスだが、お母さんの姿を子供が見つけてしまい、お母さんの足にしがみついて大泣きしていた。

 先生が、『お母さんはまた後でお迎えにくるから』と引き離して、お母さんはあわててその場を離れたけど、その後もずっと大泣きしている声が聞こえていた。

 『子供がお母さんを見つけたら泣いてしまうので・・』と前に先生が電話で言っていたが、本当にここまで大泣きするんだな~

 もちろん子供にもよるんだろうけど・・

 私も見つからないようにしないと・・幸い今回は見つかることはなかった。

 ゆえの隣に座っていたゆみちゃんが私に気がついて手を振っていたが、ゆえは全く気付かない(笑)

 いや、それで良かったんだけど・・本当に・・

 ゆえは、食べるのに本当に夢中だったみたい(笑)

 

 バス停までお迎えの時に、つっちゃんと東ちゃんにも子供たちは集中して授業を受けていたと話すとびっくり。

 やっぱり幼稚園の先生ってすごいよね~

 ゆえもえみちゃんもゆみちゃんも一度は、『ようちえん、いきたくない』と言ったようだけど、今日覗いた限りでは、幼稚園では楽しくやっているように思える。

 朝の気分的なものなのかな?

 行ったら行ったで楽しんでいるようでホッとした。

 

 教室を覗くのは結構面白かった。

 次も機会があったら『こっそり』と覗きに行こうかな。